夏は汗をかくので、外出先から帰ったらとりあえず着替えをするのが、習慣になっています。そんなことから夏服は
他の季節よりも枚数が多いのが、どなたも経験するところではないでしょうか。
特に7月を迎えると新聞の折り込み広告には、バーゲン!!の文字が踊り、否が応にも購買意欲を掻き立てます。
そんなわけで私もでかけました。いつも利用している豊橋駅近くの百貨店です。「うん、いいね」と選んだのが、大柄
な花模様のチュニック。オレンジ色と青に近い緑色のハイビスカスをイメージした花のまわりを穏やかなインジゴが包
んでいるという、まさに水彩画を思わせる一品です。
子供の頃から、新しい服を着て外出するときには、特別な思いがしていましたので、その日も背中に羽根がはえた
ような気分で、名古屋教室に出掛けたのでありました。
教室で準備を始めて間もなく、 「 おはようございまーす」 と入ってきた生徒さんの格好を見て思わず10センチは
飛び上がりました。相手はどうだったか定かでありませんが、お互いに口から出た言葉は、 「 あらー!!」
そうです。二人は全く同じ服を着ているのでした。全国規模で営業を展開している婦人服で、高島礼子さんがイメ
ージキャラクターを担当しているといったら、 「 あら、私も持ってるわ」 などという声が聞こえてきてもおかしくない
かも知れませんが・・・。
偶然にも時期を同じくして、同じ服を選んだ二人が花の水彩画教室に集ったわけですから、周りの皆もひとこと
言わないではいられませんで、 「 ひょっとしてお二人は姉妹ですか?」 などと冷やかされながら、にこにこを繰り
返しているしかありませんでした。
もしかしたらこの夏、同じようなエピソードが他の場所でも繰り広げられているのかも知れませんね。
いずれにしても、花を描いている私たちらしいチョイスだった、と納得しているところです。
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