そ よ 風 の ア ト リ エ 
透明水彩画・・・吉沢三さ子 作品とその世界
( NO.299 2026.2.1 毎月1日更新)

【 休 眠 打 破 】
新しい年を迎えてスタートした2026年ですが、もう2月となりました。一年で一番寒い季節
です。暦のとおり、1月20日の大寒あたりから、日本列島に真冬の寒さがやってきました。
1月末から2月初旬にかけて、この寒さは続くとのこと。それでも2月4日の立春の頃には、
春を感じる暖かい日もあるようです。暦の上では立春ですが、本格的な春の訪れは、もう少し
待つことになります。
この寒さの中で、今年は山茶花が元気に咲き続けています。特に赤い山茶花が目立ってい
ます。そして梅が咲き始めた、という便りも届くようになりました。我が街豊橋市では1月30日
から春まつり(うめ)が、向山梅林園で開催されています。(春まつりにはさくらとつつじもある)
梅の次は桜ですが桜が咲くには、今の厳しい寒さが必要なのです。冬の間休眠している桜
は、その休眠状態を打破するために一定期間、低温にさらされる必要があるのです。桜は、
きれいな花を咲かせる準備を、1月2月の厳寒の中でしているのです。
休眠も冬眠もしていない私たちですが、目標を達成するためには、桜と同様に休眠打破が
必要かもしれませんね。とは言っても、一番寒い時ですので、寒さ対策を怠りなく、お元気で
お過ごし下さい。椿と山茶花が中心となった今月のアトリエをお届けします。
そよ風のアトリエへようこそお越し下さいました
このアトリエには、下記の部屋があります。ごゆっくりとご覧下さい
2月の部屋 百花のそよ風 (マネージャー余話) 第43 回 ゼラニューム
そよ風に乗って(マネージャーの独り言) 風誘讃花一覧 100回記念の部屋
そよ風の小径 そよ風の小径 パート2 新エッセイの部屋一覧
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吉沢 三さ子 プロフィール
出身地 : 長野県佐久市 (1949年7月生まれ)
日本画家、飯島三友(江戸末期~明治・大正)を曾祖父に持つ(参考エッセイ「三さ子の三とは」)
東京のデザイン学院でイラストを学び、テレビ局(テレビ東京)でデザイン画を担当
1973年、結婚を機に職場を離れ、子育ての傍ら独学で水彩画に取り組む
豊橋に転居した1979年から本格的に水彩画の創作活動を始める(参考エッセイ「俺、お前の絵、好きだよ」)
名古屋市で NHK文化センター名古屋 水彩画教室講師 (2006年~2019年)
豊橋市で NHK文化センター水彩画教室講師 (1997年~2023年3月)
2023年4月から 「くらしときめきアカデミー豊橋」で水彩画教室講師 第2第4水曜日13:00~15:00

【 椿 】
私が担当している水彩画教室では今、椿を描いています。前回は山茶花がお手本でした。教室当日
生徒さんの1人が、庭に咲いていた山茶花の花を、生徒の人数分持ってきてくれました。遠方から市電
で通ってくる花友です。おかげで、ひとりひとりがお手本の花を手に掲げて、描くことができました。いつ
もこんなふうにして、誰かのご厚意に支えられて、続いている教室が私は好きです。
今回は椿を描くことになり {私の独断ではありますが} ゆっくりスケッチしてみたくて、花屋さんを覗い
てみたところ、ベランダでも育てられそうなコンパクトサイズの椿の鉢を見つけました。固い莟が14個も
付いていました。早速購入して帰宅、その日から枝葉のスケッチを始めました。
程なく、枝の中心に位置していた莟が開き、それまで地味だった植木鉢は、あっという間に、お姫様
の様相をなしてくれました。そうなると、こちらのやる気エンジンがかかります。
最初の花は4日程で付け根から落ちましたが、その後も水を張った小皿の中で、綺麗な姿を保って
くれ、良いモデルになってくれました。
こうして短期間に山茶花、椿と描いてみると、両者の相違点がよく観察できて、興味は尽きません。
本来、山茶花と椿は同じ種類なのですが、シベの様子や花の散り方が違います。山茶花は頸ごと落ち
ずに、花びらがひとひらひとひら散ってゆき、そのさまは可憐でやさしい寂しさが残ります。対して椿は
ご存じのように、花そのままの姿でポトリと落ちるのです。潔いという言葉そのままに。
私たちにとって、美しいということは、はかなさや気品や格調に充ちていることだと、山茶花・椿を見
ながらしみじみ感じたことでした。
この冬、託された一鉢の椿と対峙しながら、この椿とのつきあいの中で、どんな絵が生まれてくるだ
ろう、と楽しみにしているところです。

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