・79602

 79602は1923(大正12)年に川崎造船所で製造され、門司、鳥栖、早岐、佐賀、富後森、大分、宮地、熊本、倶知安、鷲別、滝川、そして最終配置は追分機関区で、入れ替え用として国鉄蒸機最後の1976(昭和51)年3月2日まで、3967949648と共に活躍しました。その3輛の中でも本機は状態が良かった為、ディーゼル機関車の予備機として3月25日まで生き長らえることができ、3月31日に廃車になりました。保存予定で、追分機関区の扇形庫内で大切に保管されていましたが、4月13日の深夜に起こった扇形庫の火災により、本機を含む13輛(内8輛がディーゼル機関車、蒸機は他にD51241D51465D51603D511086)が焼失してしまいました。
 モデルはカトー製をベースに、やえもんデザインや銀河モデル製、タヴァサホビーハウス、レボリューションファクトリーのパーツを用いて、最後の追分機関区での姿を再現しました。(DCCサウンドデコーダー搭載)

(RM MODELS 105に掲載)

元々は熊本機関区配属だったので、門デフ付きとなっています。
北海道に渡ってから、門デフの切り詰めなど北海道型への改造が施されました。
細かいことですが、エアホースも北海道仕様に加工しています。

デフレクターはタヴァサ製を加工して使用しています。

9600の中では有名な変型キャブ。
本機と行橋機関区配属の39682の2輛だけが改造されました。
ただし、39682はランボードとキャブが一直線であるのに対し、本機は微妙な段差があります。


門デフを除けば、北海道型の装備そのままです。

九州の9600の特徴でもある、煙突とドームの間(非公式側)にあるATS発電機。

火室上部の配管は、実物写真を元に再現しました。
キャブ屋根にはリベットはありません。

ブレーキシリンダーは縦型に配置されているようです。
複数の黒いコードはDCC サウンドデコーダーの配線です。

テンダーにはDCCサウンドデコーダーを内蔵

テンダー後妻には、九州型の特徴でもある埋め込み式の標識灯が付いています。

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