・39679

 39679は現在、富山県富山市の速星駅前に動輪のみ保存されています。1920(大正9)年1月に川崎造船所で製造され、下関、三田尻、津和野、小郡、直方、横手、庭坂、山形、青森、坂田、新津、名寄機関区で活躍し、1975(昭和50)年5月5日には宗谷本線で、SLさようなら列車(49648+本機+客車6輌)運転を、翌6日には名寄本線で、SLさよなら三重連(49648+本機+79642+客車5輌)運転を行いました。最終配置は追分機関区内で、入れ替え用として国鉄蒸機最後の1976(昭和51)年3月2日まで、49648と79602と共に活躍し、3月31日に廃車になりました。4月13日の深夜に起こった追分機関区の扇形庫の火災は免れたものの、残念ながら保存されずに解体されてしまいました。
 モデルはカトー製をベースに、やえもんデザイン、銀河モデル、レボリューションファクトリー、KitcheNのパーツを用い、最後の追分機関区で活躍した当時の姿を再現しました。

ランボードの白線、メインロッドの溝の赤が特徴です。

正面ナンバープレートだけ形式入りとなっています。
形式入りナンバーがKitcheN製のローマン体しかないため、他のナンバー(RF製)と字体が異なります。

現在のKATOの蒸機と同じく、シリンダー尻棒も再現

サンドドームハッチがドームより飛び出しています。
キャブ前面窓の公式側のみ旋回窓が取り付けられています。


非公式側のみ標識灯が取り付けられています。

火室上部の配管は、他のナンバーを元に再現しています。

キャブ後部には折り畳まれた状態のカーテンを再現
カラー写真がないため、カーテンの色は不明

テンダー側面のリベットも忠実に再現。

バッファーの取り付け跡が残っています。
テンダー後部のゼブラ模様を再現するのは大変でした。

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