エピソード7 ワールズエンド・スーパーノヴァ
−Remix−
5.スヨン姫
見事初戦突破!そしてカル国の重要人物が現れ、物語は新たな展開を見せます。
※プレイヤーとキャラクターについての説明はこちらをご覧下さい。
■グールの”手”、ドルイドの回復呪文
フィルバート:さて、これからどうする?俺はとりあえずこの部屋に怪しいところがないかどうか調べておくぜ。10フィートの棒を使いつつ部屋を捜索します。<捜索>判定。
フィルバート:d20+1=(12)+1=13
DM:床に切り落とされたような“手”が落ちている。その“手”は萎びて骨に皮がはりついており、見ているだけでおぞましい。
ナイロ:グールの死体を調べます。この屋敷に関する事が何かしら解るかな…。<捜索>判定。
ナイロ:d20+2=(12)+2=14
DM:グールの死体からは特に何もみつからない。
ナイロ:そういえば、何故このグールは片腕だったのでしょう…。
フィルバート:先ほど見つけた萎びた”手”を拾ってみんなに見せます。これがそいつの腕みたいだぜ。
オブリビオン:”手”がグールのものだと判りますか?
DM:”手”はグールのものです。<視認>判定お願いします。
フィルバート:d20+4=(6)+4=10
DM:グールの”手”の爪には血と肉片がこびりついている。
オブリビオン:グールには殺した者をグール化する「同族作り」能力があります。そうすると、ナイロが昨日発動した【プロテクション・フロム・イーヴル】との関係も繋がってきますけど。
DM:確かに、グールに殺された人間は【プロテクション・フロム・イーヴル】でグール化を防ぐことができます。
裏コメント:隣の部屋のベッドで死んでいる男は、昨日グールに殺されたのではないか?という予想が立ちますね。これ以後、PCたちはグールの”手”について究明しないので、DMとして自己フォローさせていただきました。
リリィ:フィルとナイロよ。お前達は体力回復しなくて大丈夫か?
フィルバート:うふふ、私もそう思ってました。これぐらいの傷は唾でもつけときゃ治るだろう、と言って自分の傷を確かめて意外に深いことを知り、なんじゃこりゃぁ!と叫びます。
リリィ:その怪我、たちどころに癒す力をワシは持っているが…。どうするフィルよ。
フィルバート:本当かよ!リリィ。おまえ、まさか俺の村の祈祷師みたいなことができるっていうのか?もしそうなら、ちゃっちゃと頼むぜ。あー、俺痛いのダメだからそこんところよろしくな。
リリィ:見よ、ドルイドの力を!歯を食いしばれー!!
フィルバート:本気で歯を食いしばる。
リリィ:と言って軽くタッチ☆【キュア・ライト・ウーンズ】!
リリィ:d8+1=(2)+1=3
DM:フィルバートのHPが3回復した…。
リリィ:ふしゅ〜と呼気を吐き出し…。まあその…なんというか…一応成功だな。
フィルバート:あれ?あれあれあれ?…痛くなーい。おお!リリィ!おまえでかいのは口だけじゃなかったんだな!!いやー、すげーぜ!と斧をブンブン振り回して喜びます。
リリィ:が、がはははー。そ、そうだろう(魔法効果的にはいまいち不発だったがな…)。
■3枚目の絵
オブリビオン:ボクはあの絵が気になるな…。
DM:B7の絵は…。額の下にプレートがついている。「射手は前方に矢を射る。犬どもに矢は当たらない」。射手は正面を見ているので、絵を見る者に向かって矢を射ている。そして火を吹いている黒い犬が射手をあざ笑うかのように逃げている絵だ。さらに、額が幾分厚く、薄い箱のよう。額の中の絵の右下の部分が破り取られている。
オブリビオン:この破り取られている部分はひょっとして…、ムムッ、ボクの持っている切端と合わせてみよう。
DM:君の持っている”紙切れ”が額の中の絵の欠落部分にぴったり当てはまる!
オブリビオン:ねぇ、みんな、この絵を見て!額の中の絵の右下の部分が破り取られているけど、ボクの持っている切れ端がピッタリ合うんだ!それに、額が少し厚くなっていて、薄い箱みたいだよ。
ナイロ:昨日、オブちゃんが破いた物なんですかね?それと、今までの絵と何か関連があるんでしょうか…。
オブリビオン:どうやらボクは昨日この絵に対してなにか行っているらしい。額が他の絵と違う事からも、この絵がこの屋敷の仕掛けに関係があると思うんですが…。B7の絵を調べます。<捜索>判定。
オブリビオン:d20+2=(7)+4=11
DM:額は壁から外せて、当然普通の額のように開けて絵を取り出すことができるようだよ。
ナイロ:下手にいじれば問題が起こりそうですね…。ここで、じっくり考えるか、さらに先に進むか…微妙ですね。
オブリビオン:たしかに、この絵を下手にいじると大変な事になりそうですね。でも何もしないってのもボクは嫌だね。この絵は額から外す事が出来そうですね。ボクは昨日この絵を外して、誤って絵が千切れた可能性もある。そう考えるとまた絵を動かしてみると変化があるかもしれないね。ただし、ボクたちは遠くで見ているだけで、この作業をしてもらうにうってつけの者を今から呼び出します。【アンシーン・サーヴァント】の呪文を発動します。
DM:【アンシーン・サーヴァント】を発動すると、オブの目の前の空間が一瞬よじれて人の形になったかと思うと、また元の何もない状態になった。
フィルバート:呼び出す?誰をだ?
オブリビオン:今ここに、従順なる下僕を呼び出しました。と言ってリリィさんの方をビシッと指差す!
リリィ:カンフーと戯れていたので、突然のことに驚く。ワ、ワシ?!…なの。
フィルバート:なるほど、リリィに頼むってことか。じゃあリリィ頼んだぜ。
オブリビオン:ナイスな反応ありがとう!
リリィ:オブよ。なんかDMが一生懸命【アンシーン・サーヴァント】の描写をしていたぞ。
オブリビオン:DM様ありがとう。この辺に目には見えませんが魔法の力場が存在するのです。この見えざる従者はボクの命令に従って、簡単な作業をしてくれます。そこで、あの絵を従者に取ってもらおうと思うのですが、どうでしょうか?
フィルバート:…ハハハ!面白い冗談だな。まさか馬鹿には見えないとか言って俺をだますつもりだろ?…もしかして、本当なのか?…なら任せるぜ。(さっきの魔法の矢といい、オブは俺の考えもしない力を持っているからな…)。
オブリビオン:今回、オブのイメージでは中近東の魔人風の従者です。「出て来いシャザーン!」と唱えましょう。
裏コメント:年がバレます。
オブリビオン:ではボクたちはこの部屋から出ましょうか。ドアを開けておいて中の様子を確認した方がいいですね。額から絵を取り出す作業を命じようと思うのですが、簡単に取り外せるものでしょうか?命令の内容は「絵を額から取り外してC7に置け」といった感じですが。
DM:額はひとりでに壁から外れて宙に浮き、裏板が外れた。すると、額の中から棒状の物が何本がバラバラ床に落ちた。そして絵がひらひらと宙に浮かび、ゆっくり床に置かれた。
フィルバート:絵が勝手に動くのを見て口をパクパクします。…す…すげぇ…。
オブリビオン:これが召喚術師の力ですよ。秘術を極めるとモンスターを呼び出す事も可能です。
裏コメント:エピソード6に続いて【アンシーン・サーヴァント】は大活躍ですね。
■魔法のアイテム
オブリビオン:ん?何か落ちましたね。部屋にこれ以上変化がないようでしたら中に入って落ちた物を確認します。
DM:特に変化は…ない。落ちているのは真っ白なクロスボウ・ボルトが4本だ。
ナイロ:額の裏からクロスボウのボルトですか。もしかしたら、ほかの絵の額の裏にも何かあるのでしょうか?
フィルバート:うむ。確かに他の絵も何か仕掛けがあるのかもしれないな。
オブリビオン:他の絵と違ってこの絵の額だけ少し厚みがあったのはこのボルトを隠すためだったのではないでしょうか?
リリィ:うむ。他の絵の額は薄いから、何か入っているようには見えんな。
オブリビオン:とりあえず、このボルトはボクが持っていましょう。ライト・クロスボウ持ってるのはボクだけですので、よろしいでしょうか?
フィルバート:ああ、ボルトはお前のものでいいんじゃないか。
オブリビオン:このボルト、なにかありそうな気もするんですけど、今日は魔法を感知できる呪文は覚えてないんだよな。
ナイロ:オブちゃん、私が【ディテクト・マジック】を掛けてみましょうか?
オブリビオン:それは助かります。
ナイロ:クロスボウ・ボルトに【ディテクト・マジック】を使います。
DM:【ディテクト・マジック】した結果、中程度の魔法のオーラを感知した。さらに情報がほしい場合は<呪文学>技能判定が必要ですが、ナイロは持ってませんね。しかし、白いクロスボウ・ボルトの表面は冷気で霜がついたようになっている。
オブリビオン:中程度の魔法か…。まあ、使って見れば分かるか。ありがとうナイロ。
ナイロ:<呪文学>…覚えておけば良かった…。
DM:魔法のアイテムだってわかっただけでもナイロのお手柄ですね♪
裏コメント:魔法も有効に活用されていい感じです♪
■スヨン姫登場
DM:突如!外から扉(J4、J5)を打ち破るように二人の人間が館の中に転がり込んできた。一人は君達が見覚えのある男、依頼人のハジだ。重装鎧に身を包んだ身体は満身創痍で部屋に入るなり倒れた。もう一人は空色のローブを纏っている女性で、心配そうにハジを見下ろしている。
オブリビオン:あなたはハジさん?!どうしたんですか!倒れたハジさんに駆け寄り、隣の女性に尋ねます。一体、なにがあったんですか?
フィルバート:一体どうしたっていうんだ?!
ナイロ:これは酷い傷ですね…。【キュア・ライト・ウーンズ】を唱えます。
DM:ナイロが呪文を詠唱しようとするとハジが手を挙げて制する。「私に君たちの呪文を使う必要はない。私の使命は果たされた。この森はすでに邪悪軍に包囲されている。君たちには何としても生き延びてもらわねばならない」。
ナイロ:うまく治せれば良いのですが…。
DM:「いや、だから…」とハジ。
ナイロ:d8+1=(4)+1=5
DM:「あの、その…」とハジ。
ナイロ:ハジ殿、身体は幾分楽になりましたか?まだ痛むようでしたら、再度癒しの魔法を唱えます。
DM:えーっと、「私の傷は【キュア・ライト・ウーンズ】程度では癒されない。身体的ダメージに加えて、様々な魔法的ダメージを受けている…」とハジは言っている、そしてその瞳はすでにこの世に魂の無い者のそれになっている。
オブリビオン:このNPCは死ぬってことだな(笑)。
裏コメント:ナイロのロールプレイは善の属性を体現していて素晴らしいです。ここはナイロの行動を尊重するべきか悩みました。でもここでハジを生かすとシナリオの方向性が変わりそうで、それに対応する余裕も技量もこのDMにはないのでした…。ごめんなさい精進します。
DM:ハジは全身から血をしぶかせながら、苦しげに言う。「君達、よくぞ無事でいてくれた。ここにおわす方がカルのスヨン姫様。我が国の最後の希望だ。君達にはスヨン姫様をお護りして欲しい」と言って、女性に視線を向ける。銀色の髪をした月光のように美しい女性だ。「これから先は我らの使者の新しい依頼に従ってほしい」。
ナイロ:ハジ殿が言った事に驚きながらもスヨン姫に礼儀にのっとった挨拶をします。私はハーフエルフのナイロ・サリヴォルと申します。まだ駆け出しのクレリックで御座いますが、以後お見知りおきを。
フィルバート:ええええーーー、姫だとぉぉ!と目をひん剥きます。あー、その、悪い、じゃなかった失礼しました姫様。まあその、邪悪軍のことは任せてくれ、じゃなくて任せてください。
オブリビオン:ボクはノームのウィザード、オブリビオンと申します。これから先、我らが姫様を御守り致します。
DM:スヨン姫はじっと悲しみに耐える様子でハジを見ていたが、君たちの挨拶にはっと気づき。「私はカルの姫スヨンです。ハジ殿率いる警護隊は私を『この館まで護衛する』任務を立派に果たしてくださいました…」と気丈に言う。
オブリビオン:我々は邪悪軍の者を捕らえ、先程事情を聴きました。今のところこの屋敷は邪悪軍には発見されていないようです。ところで使者殿はいつお見えになるのですか?
DM:ハジは屋敷の他の部屋のギオンを眺めてニヤリと笑う。「この森の中を敵の包囲網から抜けてくることは人間には困難だ。今、この屋敷にいる君たち以外の者は『我々の仲間ではない』。『使者はすでに館の外に来ていた』」。さらに、「私の知っている事を教えよう。この屋敷はカルの重要人物を匿うための避難所だ。どこかにこの森を抜ける抜け道があるらしい。そしてこの屋敷に立ち寄り一夜を明かした者はこの秘密の屋敷で起きた出来事の記憶を失くすようになっているらしい」。
オブリビオン:なるほど。
DM:そして、「我が国と君達に希望を…」と言ってハジは息絶える。
オブリビオン:やはりっ(笑)!
DM:DM勝手ですいません…。
ナイロ:くっ…今の私ではハジ殿を助けられなかった。お許しください。悔しさのあまり顔をしかめます。
■邪悪軍の追撃
フィルバート:扉の方に注意し、追っ手がいるかどうか確かめつつ斧を構えます。
オブリビオン:ハジ殿の話ではこの森には邪悪軍が大勢いるらしいです。注意深く見張りをお願いします。
DM:<視認>判定をお願いします。
フィルバート:d20+4=(20)+4=24
DM:ナイスな判定結果ですね!下卑た甲高い笑い声と獣のうなる声と共に、屋敷の扉から30フィート先に二匹のゴブリンと一匹のウォーグを発見した。こちらに向かって来ている。すぐに屋敷の前に到着するだろう。みなさん、マップ上での配置を決めてください。
フィルバート:俺は扉を見張っているので位置はJ5だな。おい!すでに敵がこちらに来ているぜ。ゴブリン二匹とウォーグ一匹だ。距離30フィート。先手必勝、斧で黙らせようぜ。
ナイロ:姫様、ここで身を隠していて下さい。私達はこれから討って出ます。目の前の敵を倒してから、抜け道を探しましょう。装備を整え、戦闘準備に入ります。位置はJ4です。
オブリビオン:フィル、ナイロ、前衛は任せました!ボクは後方で姫様についています。従者よ、扉の前で待機していてくれ。姫様をD5の位置へ案内し、オブはE5へ移動します。アンシーン(【アンシーン・サーヴァント】の従者)はD6の位置にいます。もし突破されるような事があったら奥の部屋へ逃げられる位置です。
DM:おっけー。
オブリビオン:リリィさんとカンフーは中盤を頼みます!
リリィ:おっしゃー!フィル、ナイロ、安心して戦え。カンフー、敵が来たぞ!
DM:カンフーは「オン!」と一吠え。
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