エピソード7 ワールズエンド・スーパーノヴァ
−Remix−
3.邪悪軍の気配
屋敷の探索に連れて次第に明らかになる謎、そして邪悪軍の気配が冒険者たちに迫ってきます。
※プレイヤーとキャラクターについての説明はこちらをご覧下さい。
■部屋に突入
オブリビオン:D3の扉に向かいます。
フィルバート: ドアをノックします。コンコン。
ナイロ:中の様子はどうですかね…。まだうめき声?が聞こえますか?人が唸ってる声なのでしょうか?それとも動物的な声なのでしょうか?
DM:「うー!」という唸り声が大きくなった。人が唸っている感じですね。
フィルバート:お?ノックしたら返事があったぞ。おーい!部屋の中の奴、もし訳があって話しができないってんなら、うなり声を3回、そうじゃないんならうなり声を99回あげてくれ。
リリィ:99回だと数えるのに苦労しないか?
DM:扉の向こうから「うー、うー、うー」という声が聞こえた。
フィルバート:扉の向こうの人物が3回応答したのでみなさんに伝えます。おい、どうやらなんか訳ありのようだぜ。どうする?
オブリビオン:ボクたちの言葉が分かって、知性のある者ってことだね。では、もう一つ質問してみよう。あなたはハジさんの仲間ですか?そうならば3回、違っていたら2回返事をしてください。
一同:…。
DM:こういう緊張感のあるシーンが好きですね♪効果音はゴゴゴ…で。
DM:扉の中の声は!…「うー、うー」…。
ナイロ:どうやら、ハジさんの知り合いでは無いようですね。
ナイロ:もし誰かに猿ぐつわをされてるのでしたら、手足も自由に出来ないようにしてあるんでしょう。そうでなければ、自分で猿ぐつわを外せますからね。私はこちらの扉から開けた方が安全の様な気がしますが、皆さんはどうでしょう?
フィルバート:うむ。ナイロがそう言うんなら、俺はこっちからでもいいぜ。どうするオブ?まあ、どっちから開けるにしても敵だったら俺の斧で黙らせてやればいいんだしな。
オブリビオン:ボクもナイロの意見に賛成です。鍵はリリィさんに開けてもらって、フィルは敵の不意打ちに備えた方がいいんじゃないの?
DM:それではマップ上での配置を決めて扉を開けますか!
フィルバート:D4の位置で斧を構えつつ待機します。
ナイロ:D3の位置で武器を構えます。
オブリビオン:ボクはE2でライトクロスボウを構えます。ボルトは装填済みです。リリィさん、鍵たのみます!
リリィ:やはりなー。大事な場面ではワシの出番か!まかせろ!D2で扉を開けます。ガチャリ…。
DM:ドアはあっさり開いた…。
DM:現在のマップはこんな感じです。
■惨劇の部屋、二人の男
DM:扉を開けた瞬間、血の匂いが君達の鼻をつく。部屋にはベッドと机が一つある。正面の壁には窓。ベッドの上には人間の男がおびただしい血にまみれて倒れている。そして、床の上には一人の人間の男がロープで手足を縛られ、猿ぐつわをされて倒れている。
フィルバート:なんだ!これは!おい!しっかりしろ!猿ぐつわされて倒れている男の方に近づき、猿ぐつわをはずすことを試みます。
ナイロ:この惨劇を見て手で口と鼻を軽く塞ぎます。これは酷い有り様ですね…。
DM:猿ぐつわをはずすと。男は必死の形相で「助けてくれ〜。なんであのベッドの男は死んでいるんだ?!君たちが殺したのか?!」と言う。
フィルバート:おちつけ!おちつけって!別におまえをどうこうするつもりはねえよ。
DM:「そ、そうか…。なぜだか昨日のことを覚えてない…。いや、屋敷に入ったところまでは覚えている…」と男はぶつぶつ言っている。
オブリビオン:ここで確認なんですが、ボクたちの武器は使った形跡はあるのでしょうか?ひょっとして、ベッドの男は昨日ボクらがやっちゃったとか…。
DM:武器を使った形跡ですか…。それはみなさん歴戦の傷跡や血痕のしみが残った武器なので、使ったような、使ってないような…。少なくとも遠隔武器の矢などは減ってない。
■フィルバートのロープ、カンフーの見せ場
ナイロ:もしかして、今縛られてる人のロープってフィルさんのじゃないですよね?
フィルバート:ロープが俺の物かって?うーん、どうだろうな。下着にならばお袋が「ふぃるばぁと」って名前を書いてくれているからわかるんだが、ロープには書いてなかったしな。そもそも俺、文字書けないし読めないぜ、と真顔で答えます。
フィルバート:そうそう。俺のロープかどうかを調べる方法だが、カンフーなら匂いでわかるかもと思ったが、そういう訓練は…してないよな?リリィ?
リリィ:ふふふ。我々を甘く見るなよ。オッケー、レッツカモン!カンフー。フィルの匂いを追え!
DM:カンフーはロープがフィルバートの物であることを嗅ぎ分けた。
フィルバート:やるなリリィ。おまえはやるときゃやる漢だと思っていたぜ。カンフーありがとよ。カンフーの頭をなでます。
ナイロ:カンフー良く識別出来ましたね。と言いながら頭をなでます。
リリィ:しまったー!カンフーの方が目立ってしまったー。と頭を抱え込む。
裏コメント:カンフーの見せ場があって良かったです☆
フィルバート:ロープは俺の物のようだな。しかし、俺は縛った覚えはないんだがなぁ。そもそも縛るぐらいならこいつを斧で黙らせているような気もするし…。俺じゃ言いくるめられるかもしれないからこの男との話しは任せるぜ。俺は部屋の様子を伺っていよう。
オブリビオン:では、交渉はナイロにお任せして、ボクも待機します。
■ベッドの男を検死
フィルバート:あ、ナイロ。ベッドの男はどうだ?その血じゃまず無理そうだが。もし、生きているなら手当してやらないとな…。
ナイロ:ベッドの上で血まみれになっている男性が生きているのか確認する為、近寄ります。
DM:ベッドの男は完全に死んでまっす!<治療>判定チャレンジしたい方はどうぞ。
ナイロ:男性の首の脈を調べて…、この男性は完全にお亡くなりになってますね。
フィルバート:そうか、死んじまってるか。残念だがそれではどうしようもないな。死体の傷を調べて死因を特定するのは、絵的にナイロがやった方がかっこよくて美しそうなのでお任せします(笑)。
リリィ:ワシがやっても絵的に美しいものがあるぞ♪
オブリビオン:いや、おっさんの場合は暖炉の前のクマに対してやる方が、絵的にあってるよ。
ナイロ:死体の男性を調べる。<治療>判定。
ナイロ:d20+6=(20)+6=26
ナイロ:出目が最高値!!あ…死体調べちゃった…リリィさんごめん…。
リリィ:気にするな、ナイロよ。お前はワシの次に絵になる漢だ。
DM:ベッドの男は埋葬時のように手を胸の前で合わせた状態で死んでいる。首の辺りに深い引っ掻き傷のような物がある。これが致命傷だろう。
ナイロ:死体の致命傷は首の辺りにある深い引っ掻き傷ですね。どうやら、ヒューマン以外の生物がこの屋敷に存在するのでしょう。そういえばフィルさん、隣の部屋から扉を引っかく音がきこえたんですよね?もしやその生物の仕業なのでしょうか…。
フィルバート:ということは熊なんかがいるのかもなぁ。向こうの扉の奴もうさんくさい気がしてきたぜ。
■ギオンと名乗る男
ナイロ:昨日、ここで何があったと言うのでしょうね…。縛られてる男性の近くまで寄ります。あなたはどうしてこの屋敷に入ったのですか?何か目的でも?
DM:「私の名はギオン。カル国の偵察隊の者だ。君たちはカルの使者か?私は指令を与えに来た」と男。
ナイロ:ギオン殿、あなたがカル国の者なら安心なさい。私達はカルの使者です。そして依頼を受けてこの屋敷まで来ているのですが、更なる指令が?次にギオンが喋りだしたら<真意看破>判定します。
DM:「私は君たちの仲間だ。ここでしばらく待てば次の仲間が来る。それまで待っていてくれ」とギオン。
ナイロ:注意深くギオン殿を見る。<真意看破>判定。
ナイロ:d20+2=(16)+2=18
DM:ナイロにはギオンが嘘を言っているようには見えない!
ナイロ:ギオンが嘘を言ってるように見えない事は今の所みんなには伏せておきます。しゃべってギオンに聞かれたくないので。
リリィ:ギオンの様子を隻眼でじっと見る…。<真意看破>判定。
リリィ:d20+4=(18)+4=22
リリィ:ギオンをびしっと指差す!そいつは嘘を言っているぞ!!
オブリビオン:なにぃ!ほ、ほんとですか、リリィさん!!ライトクロスボウを男に向ける。
フィルバート:なんだと!この野郎!よし,今すぐ俺の斧で黙らせてやる!!
ナイロ:フィルさん気持ちは解りますが、ここは冷静になりましょう。昨日、私達は理由があってギオンをロープで縛ったのでしょうから、むやみに殺すのは今後の事に差し支えるでしょう。
フィルバート:あー、つい熱くなっちまったぜ。こいつのことはナイロに任せたんだったな…。よく考えたら、リリィが嘘だと指摘したことも百パーセント正しいとは限らないからな。男に向かって言います。おい!今回はナイロの優しさに免じて勘弁してやる。
ナイロ:どうやら私にはまだ人を見る目が無いようですね…。悲しい。
リリィ:ナイロよ…。お前の態度がヒントになってワシも<真意看破>を試みたのだ。半分はお前の手柄だ。がはは。
ナイロ:ギオン殿、私達に嘘は通じませんよ。それにあなたを縛ってあるロープは私達のもです。あなたが怪しいから縛ったのでしょう。さあ、白状しなさい!!あなたは邪悪軍のスパイですね!!<威圧>判定します。
ナイロ:d20+2=(3)+2=5
ナイロ:…。
フィルバート:<威圧>判定してみます。
フィルバート:d20=(11)=11
DM:<威圧>が成功したので、ギオンの態度が変わります。「い、命だけは助けてください!正直に言う。オ、オレは邪悪軍の者だ…」。
裏コメント:…NPC(リリィ)が少しでしゃばりましたね。
■明かされ始めた謎
ナイロ:ギオン殿、あなたの命はこれからする私達の質問にかかっています。もし先ほどの様に嘘をつくような事があれば、さすがの私もフィルさんを止めることはできないでしょうし、身の保障は出来ません。解りましたか?
DM:「ああ。わかった…」。とギオンはがっくりと肩を落ち込ます。
ナイロ:昨日この屋敷に入ってからの記憶が無いのは本当なのですね?
DM:「ああ。本当だ。何も覚えていない…」。
ナイロ:ここには一人で来たのですか?後から仲間も来るのですか?ベットで亡くなってる男性の事については何も知らないのですか?
DM:「オレは邪悪軍の先遣隊だ。ベッドに倒れている男とこの森を偵察していたんだ。他にも仲間がこの森を偵察していることだろう」。
ナイロ:なぜ、邪悪軍はこの屋敷の事を知ってるのですか?そしてどうしようと言うのですか?
DM:「屋敷のことは知らなかったが…。カルはもう終わりだ。スパイによって邪悪軍に情報が漏れている。
この森の中にカルが”ある重要人物”をかくまうという情報を聞いて、オレたちは偵察していたんだ。たまたまこの屋敷に立ち寄っただけだ」。
オブリビオン:この人、内情をこんなにベラベラしゃべってるけど、信用していいのかな?
ナイロ:多分、信用できる事だと思います。昨日から記憶が無いと言うのは私達も同じですし多分真実でしょうね。屋敷の事についても、重要人物をかくまうと言うところは私達がハジ殿から聞いた事と同じですから、つじつまが合いますね。問題は亡くなっている男性の事ですが…、こればかりは手がかりが無いので何ともいえませんが…。
オブリビオン:ボクたちの任務がこの館にある危険の排除なら、邪悪軍を一掃しないといけないってこと?この人たちが館に偶然着いたとはいえ、いずれは他の人に発見される危険があるね。
ナイロ:危険の排除ですからね。この館から危険が無くなれば良いのですよね?であれば、ギオンはこのままにしておいて、この屋敷の探索が終わったらハジ殿に引き渡すと言うのはどうですかね?その方が色々と情報が聞き出せて喜ばれるかも知れませんよ?
フィルバート:まあ、危険を排除といっても、重要人物が来た後のことぐらいは依頼者の方で考えているだろうぜ。俺たちは重要人物が「来る前」の状態を安全にしておけばいいわけだろ。しかし、ギオンが言っていることが本当っていうなら、いったい何の目的で俺たち全員の昨日の記憶を消したんだろうな?そのくそったれの命についてはナイロとオブに任せるぜ。俺の斧で黙らせてやってもいいんだが、どうやら正直に喋っているようだしな。情状酌量の余地があるってやつだぜ。
オブリビオン:ナイロの言うとおり、ギオン殿はこのままにしておいていいんじゃないの?記憶はないけど、きっと昨日もそう思って殺さずに捕らえていたのかもしれないね。ベッドの男を殺した奴がまだいるんだったら、そいつを排除する必要があるね。今、最も怪しいのはD6の扉の部屋から聞こえた引っ掻く音だから、今度はそっちを調べようよ。フィルの斧で黙らせる本当の相手がいるかもしれないね。
ナイロ:とりあえず、隣の方も気になるので調べましょうか?情報は多い方が良いですしね。
■もう一つの部屋
DM:右の扉(D6)を調べますか?
フィルバート:むこう(D6)の部屋の奴なんだが、少なくとも今いる部屋の奴らが邪悪軍だと言っていたことは真実だったってわけだよな。”合い言葉”とか言っていたが、俺たちも昨日の記憶がないわけだし、案外味方なのかもしれないぜ。
オブリビオン:では、扉はまたリリィさんに開けてもらいましょう。ボクはE5でライト・クロスボウを構えて待機します。
フィルバート:D5で待機します.
ナイロ:私はD7に移動します。武器・盾を装備しいつでも戦闘出来るようにしておきます。
DM:それではみなさんの配置も決まったようなので。D6でリリィが扉を開けます。リリィは口にくわえていた鍵を手にとって鍵穴に差し込む…。カ…チャリ…。鍵は開いたようだ。リリィは扉をゆっくり引き開ける。ギギギ…。部屋にはベッドと机が一つある。正面の壁には窓。右の壁には額に入った絵がかかっている。
DM:部屋の中は静寂…。一見、だれもいる気配がない!
■怪しい気配と腐臭
フィルバート:む?先ほど声がしたはずなのになんで誰もいないんだ?<視認>判定。
フィルバート:d20+4=(17)+4=21
オブリビオン:誰もいないなんておかしいですね…。<視認>判定。
オブリビオン:d20=(17)=17
ナイロ:あやしすぎますね〜。<視認>判定。
ナイロ:d20+3=(5)+3=8
ナイロ:みんな良い出目なのに…オチですか?
DM:オブリビオンとフィルバートはベッドの下に何かが潜んでいる気配を感じた!さらにフィルバートは扉を向こうの天井に何かが張り付いていることも察知した!
ナイロ:気づかずにC7に移動します。
フィルバート:部屋に入ろうとするナイロの手をぐっと掴んで。おい!ベッドの下と天井に何かいるぞ!
ナイロ:痛ッ!?え?
フィルバート:すまねぇ、何か様子が変だぜ。
オブリビオン:ボクも部屋には入らずにE5の位置で待機します。
ナイロ:部屋には入らずに注意しながらD7に戻ります。
フィルバート:おい!さっきの奴だったら聞いてくれ。隣の部屋の奴らは確かに敵だった。うたがってすまなかったな。
DM:フィルバートの言葉にも無反応だ…。カンフーがク〜ンと鳴く。そういえばなんとなく腐臭が君達の鼻をつく。
ナイロ:なんとなく臭くないですか…?
フィルバート:ん?言われてみるとそうだな。隣の部屋と同じように死体でも転がっているんじゃないか?
オブリビオン:天井に張り付いている者、ベッドの下の者はどんな外見ですか?
DM:天井の者も、ベッド下の者も存在は察知できましたが、より詳しい情報(外見など)を得るには部屋に入るしかなさそうです。
オブリビオン:この位置からでは相手が確認できないな…。「危険な相手ならいずれは排除しなければならない事だし、部屋へ入りますか?」と小声でフィルとナイロへ言う。
フィルバート:部屋に入るというなら、俺が先に入るぜ。ナイロどうする?
ナイロ:そうですね。部屋に入りましょう。フィルの後から部屋に入ります。
フィルバート:よし、じゃあまず俺が部屋に入って調べるぜ。援護はよろしく頼むぜ。では、C6→C5の順にゆっくりと入ります。斧を構えて天井とベッドに注意して動きます。おい部屋の奴、変な動きだけはしないでくれよ。じゃないと俺の斧で黙らせてしまうかもしれないからな。
DM:フィルバートとナイロが部屋に入ると…!天井から何かがフィルバートとナイロの間に落下してきた!さらにベッドの下から蜘蛛のように這いつくばって何者かが出てきた!その者は、死斑だらけの紫の皮膚が骨にへばりついた細い身体を前傾にして、鋭い爪のついた手を前にだして前後に揺れるように威嚇する。グールだ!「ガァー!ようやく部屋に入ってきたか。てこずらせやがって。」「おまえの肉を喰わせてくれ〜」と狡猾な笑みを顔にへばりつかせて燃えるように目を輝かせている。
裏コメント:ようやくモンスター登場!戦闘です。ここに来るまでが長かった〜。
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