エピソード6 ソングバード
2.留置所からの脱出
囚われの身となってしまったオブとリリィは無事脱出することができるでしょうか?
※プレイヤーとキャラクターについての説明はこちらをご覧下さい。
■脱走計画中
DM:そして。その日の夜。看守が留置所の鍵をジャラジャラ鳴らしながら、本日最後の見回りをしている。
オブリビオン:まあいい、森で迷ったのも運命ならおっさんに出会ったのも運命。ボクは「運命を受け入れる男」と呼ばれているのだ(自称だけど)。とは言っても、ボクはこのままおとなしく処刑されるつもりはない。
そこでリリィ殿、ボクを拐って逃げてくれないか。友として!
リリィ:よく言った、オブ。ワシもこのまま黙って処刑されるつもりはさらさらない。しかしこの留置所をぶち破る力もない。
オブリビオン:あ、ないのね。ちょっと期待してたんだけど。
リリィ:だから、ここは注意力を研ぎ澄ますんだ。聞き耳をたてろ。
オブリビオン:うおっ、初めてまともなことを言った!ちょっと見直す。てことで、<聞き耳>判定やります。ちなみに鍵の音は聞こえるぞ。
リリィ:d20+6=(16)+6=22
オブリビオン:d20+2=(6)+2=8
DM:オブもリリィも看守が留置所の入り口付近に鍵束をカチャリとどこかに架けて、外に出て行く音が聞こえた。リリィには、鍵束の架かっている詳しい位置まで分る。
オブリビオン:持って行っていいですよって言ってるようなもんだな…。
リリィ:…というわけだ、オブ。あの鍵束を手に入れることが出来ればワシたちは自由になれる。
オブリビオン:ボクなら呪文で鍵束を取ることができる。ただし、その後の事は考えているのか?
リリィ:まずは目の前の脅威に全力で立ち向かうのが、冒険者ってもんだろ。さあ。その君の呪文とやらを使ってみたまえ!思う存分!
オブリビオン:ふっ、その通りだな。またまたおっさんを見直すぜ!って、本当は先のこと何にも考えてないんだろおっ!!
リリィ:…。
裏コメント:オブはどのような脱走計画を思いついたのでしょうか?
■オブの魔法の効果は?
オブリビオン:では、思う存分ボクの召喚術を堪能していただこうか…。この辺に木片ない?<視認>判定します。
オブリビオン:d20=(20)=20
DM:当然だけど二人の装備一式は没収されてます。じゃあ。リリィが口にくわえている小枝を…。
オブリビオン:あんたはドカベンの岩鬼かっての!
リリィ:ナイスなツッコミだ!オブ。
オブリビオン:まあいい、これで準備できそうだな。自分の服のほころびから糸くずを取り出す。【アンシーン・サーヴァント】の呪文が使用可能となった。糸切れと木片を用意し、呪文に必要な簡単な動作をとり、”メイドさん”を召喚する。「アキバモエ〜」と呪文を唱えた!
裏コメント:【アンシーン・サーヴァント】は透明な従者を召喚する魔法です。
DM:ああ、メイドだからか…。秋葉原ネタはツッコミ対応できない☆留置所の鉄格子の外の空間の一部分が一瞬ゆがんだよう見えたが、すぐ元の何もない状態に戻った。
オブリビオン:これは成功したっていう演出でいいの?なにせ相手が透明なので様子が分からん。
DM:成功したってことです。
裏コメント:魔法の描写は難しいですね〜。
オブリビオン:リリィさん、鍵束の正確な位置をボクに教えてください。檻の外に特殊な力場を作りました。こいつはボクの命令に従い鍵を取ってきてくれます。
リリィ:ほーっ!やるな、オブよ。では鍵束の位置は…、ということで教えました。
オブリビオン:では、透明な従者に命令する。「…にある鍵束をとって来てくれ」と言ってその方向を指さす。「ラジャー!」とばかりに従者はビシッと敬礼し、一直線にそこへ向かう(イメージ)。
DM:しばらくすると、カチャリと小さな音がしてから、鍵束が空中を浮遊してオブに近付いて来た。
リリィ:ぬお!見事だ。でかしたぞ、オブっ。
オブリビオン:ふふふ、これがウィザードの実力だよ。では鍵を受け取ろう。早速、鍵束から合う鍵を探して開けよう。
DM:いくつか鍵を試すと、ほどなく君たちの鉄格子が開いた。
裏コメント:魔法も楽しいですね。さらに魔法の活躍する場面が見たいな〜。
■パーティー結成。そして旅立ち
オブリビオン:リリィさん、ボクに作戦があるんだが。
ここにはボクら以外の囚人はいないのかな?そいつらも逃がして監守を混乱させるのはどうかな。
リリィ:ふむ。おもしろい作戦ではあるな。
DM:他の囚人を見てみると、いかにも人相の悪そうな人間、中にはゴブリンやコボルドどももいる。
オブリビオン:さて、作戦実行だな。次から次に解錠しちゃえ〜。「みんな、今から自由だぞ!出口はあっちだー!」と指差して誘導しよう。
リリィ:明らかに邪悪軍の配下っぽい奴らも解放していないか…?ピロリロリ〜ン♪オブの属性が”善”から”中立”に変わった。
裏コメント:確かに”善”の行動か?少し怪しいところですね。まだ1レベルですし、その辺は臨機応変に…。
オブリビオン:そしてこの時、解放してはいけないあの人を逃がしてしまったのであった…と勝手に重大な過ちを作ってみたり。
DM:勝手に伏線張るなっ!
オブリビオン:ボクたちはしばらく待機して、保安局員が奴らを追っていった隙をついて荷物を取り返そう。
DM:しばらくすると留置所の外が騒がしくなった。囚人と保安局員が争っているらしい。その隙に君たちは自分の荷物を取り戻すことができた。留置所の騒動を後に、リリィはオブには追いつけないほどの速さで
逃げていくように見えたが…。
リリィ:ふと立ち止まってオブに振り返り、ニヤリと漢の笑み。「ワシと一緒に行かないか?」。
オブリビオン:どの道この町にはいられないな。”さえずる小鳥”には会えなかったけどボクの冒険はどうやら始まったらしい…。この怪しいおっさんとの出会いと共に…。
オブリビオン:これも運命なのかな。でもひとつお願いがあるんだけど…。逃げるときボクを運んでくれないかな(笑)。荷物持ったら即重荷重で、移動力15フィートだよ!リリィが運んでくれた方が絶対速いって(笑)。その後をメイドさんがダッシュでついてくる(見えないけど)。
DM:リリィはオブを肩に担いだ。そして口笛を吹くと、どこからともなくライディング・ドッグが現れた。
リリィ:よお、カンフー(ライディング・ドッグの名前)元気だったか?
DM:そして二人は走り出した。新たな冒険者による新たなる冒険の始まりであった。
DM:ということで、シーン切ろうか。ここでシナリオ終わってもいい感じだけどね。
オブリビオン:ちゃっかりライディング・ドックに乗っている♪DM、ここで終わっても良いが我々は食糧はおろか水も持ってないぞ。このままでは、また誰かの前でぶっ倒れるオープニングになるぞ。しかも今度は二人だ(笑)。
DM:では。後半に続きましょうか☆
裏コメント:戦闘も報酬もないシナリオは物足りないですからね。
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