エピソード13 マジックブルーケース

                                                          5.ドワーフの髭

迫りくる邪悪軍の魔の手。パーティーが選択した道は?!

※プレイヤーとキャラクターについての説明はこちらをご覧下さい。


■アニッコ先生の安否は?

DM:激しい戦闘も終わり。怪しげな器具と植物に覆われた部屋に死体が散乱している。そして植物の絨毯のような床にアニッコ先生が倒れている。 オブリビオンとリラは恐怖状態からは回復します。
オブリビオン:・・・えっ?もう終わったの?ふ〜、落ち着いて見るとどうって事ないな、こんな奴。と、倒れているクレンシャーをワンドで突きます。
リラ:レイピアとウィップダガーと荷物を拾い上げる。クレンシャーの死体を思いっきり蹴っ飛ばしてやろう。

リラは敵の屍を<捜索>する。血と肉のボロ雑巾のようになったランフォートからは、高品質スパイクト・チェイン、100gpが見つかった。

フィルバート:激怒終了します。アニッコ先生の様子はどうだ?かなり深手のようだったが…。俺は現在の位置で新たな敵が出ても良いように待機しています。アニッコ先生、敵の骸、部屋の捜索は信頼している仲間にお任せということで。
オブリビオン:アニッコ先生、しっかりしてください。
DM:アニッコ先生から反応はない。その体は冷たくなってすでに息絶えている…。
オブリビオン:うわぁ、し、死んでる!みんなの方に顔を向ける。
フィルバート:オブの顔色を見て、アニッコ先生が死んでいることを察して剣をダラリと下げて俯き、ガックリと肩を落とす。
リラ:アニッコ先生…。もしかして戦闘中に手当すれば、あるいは間に合ったのかなぁ。そーいえば、アニッコ先生が殺されたってことは、先生は邪悪軍側じゃなかったってこと?
それとも仲間割れか何かかな。

裏コメント:キーパーソンと思われていたアニッコ先生があっけなく死亡。これからどうなるのでしょう。

DM:さて。どうしますかね?今までに提示された手がかりから手をつけていってはどうでしょうか。

ナイロ:依頼主が亡くなってしまった今、どう行動致しましょう?
オブリビオン:・・・”箱”は?”箱”は無事だよね?リラに”箱”の存在を確認します。
DM:”箱”はリラが所持しています。
リラ:ほい、”箱”。と取り出す。
フィルバート:そうだな。依頼主が亡くなったとはいえ、依頼は受けたわけだから達成してやらないとな。それが何よりの供養になるだろうぜ。その”箱”を持ってきたドルイドが死ぬ前に「森に届けてくれ」とか言っていたな。俺としてはそうしてやりたいんだが、森のどこに届けりゃいいんだろう?
リラ:森に持っていくの?でもさ、このまま”箱”を森に持って行ったりしたら、私らが”箱”を奪って逃げた犯人って判断されそうで嫌だねぇ。

DM:箱を持ってきたドルイドは”箱”の中の”種”を”森”に持ってきてくれ、と言ってましたね。”箱”の開け方はアニッコ先生しか知らないとのことでしたが、万が一の場合のヒントももらっていましたね。


■リリィの腕とゴーレムテック

「ガハハ。そこでワシがオーガをバッサリと片付けたのはよかったが、その後橋が崩壊してな。ワシの愉快な仲間たちが右往左往していたわけだ」
「ふむふむ、なるほど。リリィさんは経験豊かな冒険者なわけですね」
「まあな。”灰色街道(グレイロード)”の寒風は心地よかったわー」
「…あ、ドアが開いてますね」

DM:と言いながら入ってきた2人。リリィとヴァーホー三世だ。
オブリビオン:ちょっとまてーっ!オーガを倒したのはフィルで、おっさんが壊したのは“吊橋”だろ?!
フィルバート:俺もそう突っ込みたかったです(笑)。

裏コメント:エピソード11(未発表)での出来事です。

DM:2人は部屋に散乱するクレンシャーやランフォート、アニッコ先生の遺体を見て驚愕する。
リリィ:わなわな。お、お前たち、まさか、アニッコ先生を…。
ナイロ:最初に言っておきますが、勘違いしないで下さいね。私達が来た時にはアニッコ先生はもう…。
フィルバート:リリィか…ああ、見ての通りアニッコ先生は死んだぜ。と寂しそうに言う。
リリィ:ジークンドーこっちに来い。
DM:ジークンドーは身振り手振り、「ウホ、ウホ」と何か説明しているよう。そしてリリィは納得する(漫画か(汗))。
リリィ:なるほど。この魔獣たちが先生を殺したのか。何者なんだ?
フィルバート:さあな?わからないぜ。まあ、ろくでもない奴だってことだけは確かだな。

DM:<視認>判定できる方はどうぞ。出目10もありです。

この判定にはジョナサン、フィルバート、リラ、オブリビオンが成功。

DM:失ったはずのリリィの左腕が復元している。よく見ると復元した部分は緑色である。いや、植物の茎や葉が複雑にみっしりと絡み合ってリリィの左腕を形成しているのだ。
ジョナサン:うわ!ドルイドとはいえ植物の腕なんて、そう滅多に見る物ではありませんよ。
フィルバート:お、腕が治ったのか。それは何よりだぜ。しかし、植物で腕を作るなんて…。いや、凄い技術だな。一体どうすりゃそんなことできるんだ?
オブリビオン:リリィさん!そ、その腕は何ですか!いや、本当に腕なんですか?これはもしや、「植物とゴーレムの融合」なのでは・・・?
リリィ:なんだ?そんなに慌ててお前たち。なんかワシに付いているか…、ってなんじゃこりゃぁ!?
DM:狼狽した様子のヴァーホー三世だが発明家の本能からか、「これがアニッコ先生が研究されていた”ゴーレムテック”です。普通ゴーレムの原材料は石、鉄、肉などですが。植物を原材料に使用しているところがアニッコ先生の独創です」と答える。
リリィ:わ、ワシの腕が…。

裏コメント:これはフレーバーとして「d20サイバースケープ」のゴーレムテックを採用しています。でも植物のゴーレムってありなのかな。


■邪悪軍の侵攻

リラ:アニッコ先生に”箱”を届けた後、その中身とかはどうなる手はずだったのかしら?キュプラ男爵に届けることになってたのか、それとも森に持っていくことになっていたのか、ヴァーホーさん聞いてないかな?
DM:驚きを隠せない様子のヴァーホー三世、「…先生」。しかし何かを思いついたように、「みなさん、このタングに邪悪軍が侵攻してくるという話は聞いていますでしょうか。邪悪軍はカルから”嘆きの森”を通過してタングに進軍するらしいのです。そこでアニッコ先生は”嘆きの森”のドルイドと共に”嘆きの森”を救うための計画を練っていたようです。それこそ恐らく”嘆きの森”にあるアニッコ先生の研究成果が関係していると思われます。そしてそのアニッコ先生の研究成果の謎を解く鍵がこの”箱”なのだと思います」。

オブリビオン:アニッコ先生の研究は「植物とゴーレム技術の融合」と言ってたよ。それがこの“箱”の中にあるんだよ。ドルイドが言ってた“種”というのがきっとそれだよ。
ジョナサン:えーと、お話の最中で悪いですが、”箱”の中身は急いで届けないと駄目ですか?4日ばかりしっかりと休んで【筋力】を回復させたいんですが(笑)。
ナイロ:私はキュプラ男爵に一度お会いしておいた方が良いと思います。とはいえ時間がそれを許さないのであれば仕方ないですが…。”嘆きの森”へ行くのが最優先ですが、もしジョナサンの回復に日数が掛かるのでしたらその間に男爵に会ってみるのも手かと思います。

DM:「”嘆きの森”を救うことが、邪悪軍の侵攻を食い止めることにつながるのではないでしょうか。だとすれば、時間は一刻を争います。邪悪軍がいつタングに侵攻してくるかはわかりません」。
ジョナサン:今は邪悪軍もカルの侵略後で疲弊しているでしょうし、森の中ならドルイド側に地の利がある。邪悪軍を食い止めるなら、嘆きの森へ向かうしかないでしょうね。それに、醜悪な奴らがうじゃうじゃいる邪悪軍に、タングの街を侵略されるなんて御免です。(小声で)どうせ奴らからの報酬なんて期待できないしさ…。あとヴァーホー三世が(彼の知っている範囲で)真実を全て話しているかどうか、<真意看破>判定します。
ジョナサン:1d20+3=(19)+3=23
ジョナサン:戦闘でもこんな目が出ますように(笑)。
DM:ヴァーホー三世は嘘を言っているようには見えませんね。
リリィ:ドルイドたちを見殺しにするのはごめんだぞ。ワシもドルイドなんで、一応。
オブリビオン:キュプラ男爵の指示を仰ぐ猶予はなさそうだね。それに、“箱”を届ける事よりも、“箱”の中身を使って邪悪軍の侵攻を防ぐ事が本来の目的だったみたいだしね。ボクはジョナサンの意見に賛成だよ。そのためには“箱”を開けなきゃならないけど・・・。唯一、“箱”の開け方を知っているアニッコ先生が亡くなった今、ボクたちが開錠して“種”を“嘆きの森”に届ける必要があるんじゃないのかな?
フィルバート:なるほど。オブの言う通りかもな。まあ、いざとなったら俺の剣で箱をぶっ壊して取り出すって
手もありそうだな。
オブリビオン:でも、かなり丈夫な”箱”って言ってたよ。


■”箱”を開けるための手がかり

オブリビオン:それにしても。アニッコ先生がくれた“箱”を開けるヒントはさっぱり分かんないよ。「自分の髭を剃る人の髭は剃らない」、「自分で髭を剃らない人の髭は剃る」。ドワーフが自分で髭を剃る場合は前者に当たるから“剃らない”で、剃らない場合は逆に“剃る”事になるから…、結局どうする事も出来ないじゃないか〜っ!

DM:考え方としては正しいですよ。みなさん一日一回だけ【知力】判定が可能です。出目10可です。あとまだ”箱”を調査していないですね。<捜索>判定も可能です。
リリィ:うおお。”箱”を調べるのを忘れとった。

ジョナサン:ドワーフはどうする事もできない。つまり答えは「髭を伸ばしっぱなしになる」のではないでしょうか。
DM:それでは「ヒゲを剃らない人」になるので、ヒゲを剃らなくてはいけないことになります。つまり命題と矛盾します。
ジョナサン:では【知力】判定します。
ジョナサン:1d20+2=(15)+2=17
DM:ヒントです。この命題はドワーフの理容師がヒゲを剃る場合も、剃らない場合も矛盾しています。普通に考えるとそんなドワーフの理容師はありえない、となります。そこで少しひねった思考をしていただく必要があります。
リラ:普通に考えたら、そもそもドワーフがヒゲ剃るわけないじゃんで終わりなんだけどねー。とか言いながら箱をいじってます。とりあえず箱を調べてみようかしらん。<捜索>判定。
リラ:1d20+7=(19)+7=26
DM:さすがっ!”箱”は青色で、樫の木で組んであり、角を鉄で補強している丈夫そうな構造です。上部が蓋になっており、開く仕掛けになっています。しかし、今は開かないようす。蓋にリールマシンのように回転輪が7つ並んでいます。それぞれの回転輪には文字(アルファベット)が刻まれており、1文字づつ表示できるようになっています。(自転車錠の暗証番号のような感じですね)。<捜索>した結果、7つの回転輪に刻まれている文字は全て同じです。

「O」
「N」
「E」
「W」
「O」
「R」
「D」


DM:こんな並びになっています。7つの文字が刻まれた回転輪が7つあるので、7つの文字を自由に並び替えて表示できるわけですね。したがって回転輪を回すと。

「O」「N」「E」「W」「O」「R」「D」

DM:このように、1つの回転輪と同様の並びの表示などもできますね。”箱”は回転輪で文字をある並びにすると開く仕掛けになっているようです。こんな感じでイメージ伝わりましたか?

裏コメント:リプレイをご覧の方々にも伝わりましたかね。もっと、描写力、表現力を磨かねば。

リラ:ふむ。ところでこのダイヤルだけど、同じ文字は何回でも使えるのかな?例えば極端な話,全部「D」に出来るのかしら。
DM:文字が刻まれた7つの回転輪はそれぞれ独立して回転させられるので、全部「D」にもできますよ。

リラ:あと。【知力】判定ね。
リラ:1d20+3=(15)+3=18
DM:リラも出目がいい。リラは唐突にタングで理容師について調査してみるとなにか分かるかな(笑)、と思いました。
オブリビオン:そんなことがいきなり都合よく思いつくのか…。
DM:それが閃きというものだろ。

ジョナサン:多分間違っていると思いますが、駄目もとで回答します。”箱”に向けて「そのドワーフにはまったく髭が生えなかった」と言います。
DM:”箱”に変化はない。ですが、「そのドワーフにはまったく髭が生えなかった」というのはこのクイズの答えに限りなく近いです。ほとんど正解です。よくわかりましたね、素晴らしい。ドワーフにヒゲがなければこの命題は成り立ちますね。ということはヒゲのないドワーフとはどんなドワーフでしょうか?
フィルバート:ジョナサン!ナイスだ!!おまえは頭がいいなぁ。となると、ヒゲのないドワーフに相当する単語をそのダイアルで作ればいいんだな。どれどれ…。俺は「文字」が読めなかったっ(笑)。
一同:(笑)。

裏コメント:ある意味ハーフオークの見せ場でした。

オブリビオン:なるほど、そういう意味でしたか。そうだよ、ジョナサン!それが答えだよ!で、ヒゲの無いドワーフってなんだろう?子どもかな?ダイアルで作ろうにも、単語が思いつきません。
リラ:この世界”ライス・キャッスル”のドワーフの女性は髭が生えないことになってるんですかね。
DM:いいところに気がつきましたね。そのご質問を待っていました。たしかに世界観によって女性ドワーフのヒゲの有無に違いがあるようですね。少なくとも”ライス・キャッスル”では「女性ドワーフにヒゲは生えない」ということにします。
フィルバート:うーん。「理容師は女だったのでひげはなかった」ってのは、答えとしてありそうだな。

ジョナサン:文字はONEWORDの7つ、そしてスロットも7つ。恐らくこれで、女ドワーフを表せという事なんでしょう。それでは、箱の回転輪を動かし「WEWOREN」とします。
DM:”箱”はダイヤルを回しただけでは開きません。蓋を開けてみますか?
ジョナサン:危険なことが起きると困るので、廊下に出て、部屋から30フィート以上離れた所で開けます。まあ用心するにこした事は無いということで。
リリィ:死んでこいや!青年っ。
DM:慎重ですね。”箱”は開かない。しかし、開けようとした瞬間、”箱”から電撃が発生してジョナサンの体が痺れる![電気]ダメージ6です。ファイターらしい仕事しますね(笑)。

ジョナサン:体をひくひく痙攣させつつ戻ります。
オブリビオン:ジョナサンまでコントみたいな演出をっ!身体を張った挑戦、ナイスです♪
リリィ:ど、どうした?髪の毛がアフロみたいになっているぞ。青年よ、そんなにおいしい奴だったのか。
リラ:<捜索>は結構自信があったんだけどなあ。それでも見つからない仕掛けとは、自信なくすなぁ(笑)。
ジョナサン:こちらが迂闊だったので無理にとは言いませんが、リリィさんの【キュア・ライト・ウーンズ】のワンドで回復して頂けるとありがたいです。
リリィ:まかせろ。

リリィの【キュア・ライト・ウーンズ】でジョナサンのhpは全快。

ジョナサン:正しいキーワードを入れてから開けないと、電気が出るみたいです。ヒクヒクと痙攣。
オブリビオン:・・・そ、そうみたいだね。ボクも気を付けるよ。とは言っても、単語の手掛かりが無いと開ける事は出来ないなぁ。ここはリラが閃いた事になっている「タングで理容師について調査してみるとなにか分かるかも」に賭けてみるしかないのでは?

パーティーはタングの街で「タングの理容師」について情報収集を行うことにした。ですがその前に…


■さらなる冒険への準備は必要です

ジョナサン:”テックル”の施設で【レッサー・レストレーション】をかけてもらえますか。
DM:ヴァーホー三世が「”テックル”で割安価格で手配しましょう」と請け負ってくれる。具体的には100gpで『スクロール・オブ・レッサー・レストレーション』が1つ入手できます。

結局、ジョナサンは175gpと『オイル・オブ・マジックウェポン』1つと、『スクロール・オブ・レッサー・レストレーション』2つを交換した。

ジョナサン:ナイロ、お願いできますか。
ナイロ:2つとも使用して良いのかな?

ダイスを振った結果、2回とも出目は「1」…。

ナイロ:私って奴は…、ほんとに申し訳ないです(涙)。
ジョナサン:出目は気にしないで下さい。1d4なんてこんなもんです。
DM:ナイロのダイス目の真骨頂だな。これでジョナサンの【筋力】は8になりましたね。
フィルバート:そーいえば、俺も【筋力】ダメージ負ってるんだ。でも、金がないっ!
オブリビオン:フィルにはボクの荷物を持ってもらう事もありますので、いくらでもお貸ししますよ♪もちろん、ジョナサンにもね。

ジョナサンとフィルバートはオブリビオンに借金をして、追加の『スクロール・オブ・レッサー・レストレーション』を購入し、なんとか【筋力】全快した。そして、オブリブオンとフィルバートとジョナサンの漢の友情が深まったのであった。

DM:結構お金をつぎ込みましたね。たまには所持金との駆け引きもおもしろいのではないでしょうか。

裏コメント:”箱”を巡って各PCの今までにない一面が垣間見えて新鮮です。



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