俺のベッドの上に、姉貴が寝ている。紅い顔をして、息を荒くして。
 潤んだ瞳で俺を見る、そしてすぐに、視線を逸らした。
「あ、きら…やっぱり、こういうの………」
「今更、何言ってんだよ…。俺の部屋まで来て……」
 姉貴に覆い被さる。一瞬、逃げるように、姉貴が体を引く。
「っ…」
 唇を、奪った。軽く、唇を舐めるような、そんなキス。
 しゅる、と姉貴のエプロンを取り去る。そのまま、シャツのボタンを外していく。
 ブラの外し方はいまいち分からない。躊躇する間に、姉貴が体を浮かせて、自分でホックを外した。
「これで、いいんでしょ…」
 少し投げやりな、そんな言葉。ブラをずらして姉貴の乳房を見た。
「可愛いな、姉貴の胸は…」
「ばか、言わないでよ…。一応…気にしてるんだから…」
「俺は姉貴の、この小さな胸も…好きだぜ?」
 ちゅるっ、とその頂を軽く吸い上げる。ぴくんと、姉貴が仰け反る。
「んっ…ッ」
 姉貴が指を食むようにして、喘ぎを堪える。構わず、姉貴の胸を弄った。
 掌全体で解すように揉む。
 堅く尖った突起を摘み、くりくりと弄りながら、舌を這わせた。
「姉貴、可愛い…」
 ぬっ、とその膨らみを舐める。きめの細かい白い肌の上に、唾液の跡。
 愛撫を繰り返す程に、姉貴の息は荒々しくなってくる。
 ふぅ、ふぅと肩を上下させて、ジットリと潤んだ瞳で、俺を見る。
「あ、きら…なんか、優し…い、この前は…乱暴、だったのに……」
 絶え絶えに、そんな言葉を漏らしてくる。その、吐息混じりの声にゾクリと、背筋が冷えた。
「あれは、姉貴が…暴れたから、だろ…」
「いき…なり、あんなコト…、され、たら……誰だって…っ…ぁっっ!」
 姉貴の、ズボンのホックを外して脱がせた。白い下着が、ジットリと潤っていた。
「姉貴、濡れてる…」
 報告するように、姉貴の耳元で囁いた。姉貴は途端に耳まで紅くなって、ばか…。と呟いた。姉貴が、ますます愛しくなってくる。
 濡れた下着の上から、一番敏感な場所を優しく撫でた。びくっ、と姉貴が足を閉じる。
「わた、したち…姉弟…なのに…っ……」
 狼狽えた声で、姉貴が言った。だから俺は、安心させるような口調で、
「……愛し合う二人に、そんなコトは関係ないだろ?」
「ばかっっ!、だ、だれとだれが愛し合って……ッ!!」
 可愛く、必死で否定の言葉を並べる姉貴を尻目に、一気に下着をずり下げた。ついでに、膝まで下げていたズボンもろとも脱がして、放る。
「俺と姉貴以外の、誰がいるんだよ?」
 姉貴の足の間に、体を入れる。また姉貴がばか、と言った。
「まだ、無理、だよな…」
 初めての時より精神的に余裕があった。指先で滲んでる蜜を集めるように、姉貴の秘裂を弄った。
「んっ…ッ…」
 押し殺したような、そんな声。ゾクゾク…してくる。頬を赤らめた不安げな顔もゾクゾクする。今すぐ、乱暴に姉貴の中にブチこんで犯してしまいたく、なる…!
「はぁはぁ…」
 興奮が、高まってきた。動悸も、呼吸も速くなる。
 指先でくちっ、と姉貴のアソコを広げた。とろり、と蜜が溢れてくる。
「やぁっ…明…っ…!」
 広げる、というのが恥ずかしいのか、途端に姉貴が暴れる。構わず、溢れた蜜を指先に絡めて、姉貴の最も敏感な場所に塗りつけた。
「ひぁっぁッ…!」
 びびっ、と姉貴が腰を震わせて鳴く。また、とぷりと蜜が溢れてきた。
「すごい、姉貴のここ…どんどん溢れてくる…」
「っっっっ…い、やぁッ…!!」
 恥ずかしさに耐えきれなくなったのか、姉貴はマクラを引き寄せて、それで顔を隠した。
 俺は一旦愛撫を止め、そのまま姉貴を抱きしめた。
「姉貴、」
 マクラの上から覗く、姉貴の双眸を見つめた。マクラを押さえている姉貴の手の、手首を掴んで、俺の怒張する部分に当てる。
「姉貴、俺も興奮してるんだ」
 姉貴の手が恐る恐る、ズボンの上から怒張の膨らみを捕らえる。その辿々しい手つきが、まるで焦らされているような、そんな印象さえ受ける。
「…熱い、…こんなに、なるんだ……」
 少し関心したような、そんな声。マクラを取り去って、もう一度姉貴を抱きしめた。
「姉貴…、」
 呟いて、唇を重ねた。今度は姉貴が俺の後ろに手を回して、舌を入れてきた。
 初めての、姉貴からのキス。その、姉貴の舌の動きで、脳味噌までとろけてしまいそうだった。
「んっ、ぁ…」
 俺も、姉貴の舌に舌を絡ませる。唾液を吸い上げ、塗りつけた。じゅるじゅると、淫猥な音を立てて、たっぷりと…姉貴とキスをした。
「ン…ッ…」
 どちらともなく、唇を離した。とろりと、銀色の糸が伸びて、そして消えた。
「明……」
 姉貴が、俺の名前を呼ぶ。それだけで、意志は通じた。
 体を起こして、ズボンを降ろして、トランクスを降ろした。
 グンッ、と仰々しく勃つ肉槍を、姉貴のそこに当てる。
「……っ…」
 姉貴が微かに口元を歪めて体を強ばらせた。シーツを握りしめて、潤んだ目で俺を見る。
「姉貴っ………!」
 ずぷっ、と肉槍の先端を埋めた。びびっ、と電流の様な快感が突き抜けた。
「あッ…っくッ…!」
 姉貴が声を出す。構わず、ずぶずぶと、姉貴の中に入っていく。ぬるぬるの粘液とヒクヒクする肉壁の感触で思わず射精してしまいそうになるのを耐えながら、突き進む。
「ぁっ、あっ、あっ、ッ…ぁあッ…!!」
 声を上げながら、逃げるように体を枕元にずらす姉貴の肩を掴んで、
「……ッ!!」
 ずんっ、と根本まで姉貴の中に埋める。ツン、と姉貴の最奥を突く。
「あッっっひッぃ…!!!」
 姉貴が鳴く、ギュリッ、と肉壁が締まる。
「っく…!」
 耐える。両腕で、姉貴を抱きしめた。
「あ、きら…っ…!」
 姉貴が微かに、苦しそうな顔をしていた。だがそれも、あの時とは比較にならない程度のものだった。
「姉貴、動く、ぞ…!」
 ずっ…と腰を引いた。すると姉貴の膣内がそれを阻止する様に、吸い付いてくる。痺れるような摩擦のせいで、すぐにでも出してしまいそうになるのを堪えながら、再び姉貴の膣内を貫く。
「ぁ、んッ!っ…!」
 まるで喘ぐことに罪を感じているかのように、姉貴は声を押し殺す。そんな姉貴に、思い切り鳴かせたくて、叫ばせたくて、遮二無二に突き上げる!
「はぁはぁ……!」
 ケダモノのような息づかい。荒々しく息を吐きながら、肉槍を姉貴の膣内に押し込む。 初めての時とは、膣内の潤いが明らかに違っていた。
 姉貴のナカは、まるで俺自身を歓迎するように潤滑油で満たされ、吸い付いてくる。
 肉槍を抜き差しするたびに、ヌラついた姉貴の蜜が、シーツを汚した。
「ぁ、ぁんッ!ぁ、ぁっぅ、んっ…んぅッ…!!」
 姉貴が徐々に、声を荒げる。両手を俺の背中に回して、俺の動きに合わせるように、腰を動かしてくる。
「あね、きっ…!!」
 突かれて、喘ぐ姉貴の声を聞いているだけでゾクゾクした。もう、長くは持たないと思った。
 両手で姉貴の腰を掴み、叩きつけるように、何度も姉貴の膣内を突き上げる。
「姉貴―――ッ…もう……―――!」
「っ…ぁ、あき、ら…だめっ…外、っっ……」
 姉貴の言葉を無視して膣奥まで一気に肉槍を押し込んだ。
「やっ、だめっっ―――ッ!!」
 ビクッと姉貴が体を竦ませた瞬間、
「あっ…く―――ッ!」
 急に、霧がかかったかのように意識が遠のいた。何もかもがぼやけて、そして唯一、快感という感覚だけが、全身を貫いた。ドクン、といきなり何かが爆ぜた。
 ドプッ、ドビュルッ、ドクッ、ビュッビュッビュッ…!!
「ひっ…ぁ!」
 姉貴が驚いたような、そんな声をあげた。
 俺は容赦なく、姉貴の膣内に白濁液を流し込む。
 射精に伴う至福の快感。そして、言いしれぬ満足感…。
「中は…だ、め…なのに………」
 息を荒げながら、姉貴がそんなコトを言った。
「大丈夫…、姉弟じゃ…妊娠なんて……」
 近親同士の交配では妊娠はしにくい、と何かの本で読んだことがあった。
 本になってるくらいだから、本当のコトなのだろう。だからといって可能性がゼロというわけではない。
「ばか…っ、あくまで…妊娠しにくい…ってだけ…でしょ」
 正直言って、妊娠のコトなどどうでもよかった。ただ、姉貴を抱いて、その中に思い切り射精できれば、それで良かった。
 子供が出来たら、それなりの責任も取るつもりだった。それは、初めて姉貴を抱いたその日に決意したことだ。
「そんな、の…構うか、…俺はもっと、姉貴を抱きたい…!」
 ハァハァと、玉のような汗を滲ませた姉貴は、それだけで色っぽくて―――
「…構うか…って、そんな、無責任…―――っっ!!」
 喋ろうとする姉貴に構わず、肉槍を動かした。
「あ、あきらっ…だめっ、そんなッ…!!」
「姉貴だって、まだイッてない、だろ…っ!!」
 肉槍を引いて、押し込む。ぐじゅっ、と白いモノが溢れてくる。
「っ…、あ、明っ…あぐッ……!!」
 戸惑いの声を上げる姉貴に構わず、その足をくぐるようにして姉貴を反転させる。肉槍が姉貴の中で捻れてッ!
「はぁはぁ―――!」
 肉槍は射精の直後だというのに、全く堅さを失っていない。
 そのまま、姉貴を後ろから貫く。この体勢の方が、腰は断然に動かし易い。
「やっぁんッ…!あきらっ、こんな、だめっ…ッ…ぅんっ…!!」
 姉貴が再び、艶のある声を出し始める。その声がまた、俺をゾクゾクさせる!
「はぁはぁ―――ッ!!」
 ごぷっ、と結合部から白濁汁が漏れる。シーツが汚れるのも構わず、肉槍を突き込む。
「あ、き、ら、…ぁ、っぁ、ふぁっ…んっ、ぁんっ…!!」
 パンッ、パンッ!と音が鳴る程に激しく、姉貴を貫く。
 突きながら、つつ…と姉貴の背中を指で撫でた。
「ひゃあッ!!やっ、あんッ!!」
 可愛い声を上げて、逃げるように背を反らせる姉貴。途端、ビュクッと肉壁も締まる。
「っっ…!」
 締まったそこを無理矢理押し開くように突く。さらに、今度は姉貴の背中に直接に舌を這わせた。
「あ、っ、だめッ、背中っっっふぁっ、ぁ、んっっ!!」
 くたぁ…、と尻だけを持ち上げて、ベッドに伏せる姉貴。その腰を掴んで、姉貴の奥の奥まで、肉槍をぶち込む。
「あっぁっっんんッ!ッ、ぁ、んんっ、ぁあっ!!」
 ずちゅっぐちゅっずちゅッ!
 姉貴が、大きく声を上げて鳴く。途端、ビクッビクッと姉貴の中が痙攣し始める。
「はぁはぁ―――ッ!」
 俺も、一際深く、姉貴の中に突き入れる。グリッ、と先端を膣奥に擦りつけるように、ねじ込んだ。
「ぃッ…あひぃッいいぃ!!」
 悲鳴に近い、姉貴の声。途端、ギュルッと肉壁が締まった。
「くっっ…!」
 姉貴がイッた瞬間、限界が来た。ビュクンッ、と再び白濁の液が迸る。そして、姉貴の中を満たしていく。
 ビュクンッ、ビュクッ、ビュクッ…!
 ドクドクと溢れるそれをまるで奥へと誘うように、姉貴の中が痙攣する。
「っ…だ、め……なのに…」
 呆けたような、そんな声で姉貴が言う。俺も、疲れて、姉貴の上から被さった。
「本当に、ダメだと思うんなら…本気で抵抗すれば……いいだろ?」
 耳元に囁いてやると、姉貴は困ったような、恥ずかしそうな顔をする。
「子供ができたら、その時はその時さ―――」
 どうしようもなく、姉貴が愛しかった。止まらなかった。
 何度も、時間が許す限り、姉貴を抱いた。

 ―――そして、夕食は出前になった。


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