日本橋界隈の散策 |
お江戸 日本橋 :
JR東京駅を八重洲中央口で下り、外堀通りを4〜5分北上するとそこは一石橋。
ここから右に折れ(下流に向かう)と2つ目の橋が日本橋です。
↓上流の西河岸橋から日本橋を。 高速道路の橋桁の下、中央に小さく見える眺めは、
色気もへったくれも無しの風景です。
まあこれが日本だ私の国だ! (どっかの歌の文句です)
橋の袂や欄干中央には龍の像と明治時代の街路灯のかざりがあり、橋自身も石作りの2つのアーチ橋。
アーチの上部に獅子の胸像が置かれていたりと眺めれば眺めるほどにいろんな発見があります。
もっとも橋の頭上を首都高速環状線が走り、せっかくの街路灯もよく見えないありさま。
↓どっから撮っても高速道路が写ります。 昼と夜の眺めです。
夜は高速が見えにくい分結構良いですよ。 ↓写真Aと呼ぶ
片側2車線の国道1号線の起点ですから、交通量は結構あります。
昼間は車しか写らないくらいですが夜は別の眺めが楽しめます。
日本橋の標識と東京都のマ−クを持つ獅子の像。 ↓ ↓ 橋の北東(乙姫広場)から南を見る。
↓ 橋の中央には麒麟の像が鎮座。
橋中央の街路灯は高速道路の上り線と下り線の間に挟まれていて、橋のたもとからは
見えません。 橋の中央まで来ると見上げることができますが・・・・。
橋の4隅にそれぞれ小さな公園があります。
1:北西には道路元標(道路の起点の意味)の公園。 元標の広場 と言います。
ここが国道1号線の始まり(正確には橋の中央です)ということでしょうか。
とすると国道4号線の始まりでもあります。
下の写真のタワーは旧道路元標です。「東京市道路元標」 と書いてあります。
明治時代の作。 夜になると街路灯となり、オレンジ色に光っています。
この道路元標は、市電が走っていた当時、日本橋の中央にあったようです。
右の写真は、道路元標のレプリカ。 丸の中には「日本国 道路元標」 手前には「道路元標複製」 の表示。
本物の「日本国 道路元標」は、日本橋のちょうどど真ん中の車道分離帯の中に埋め込まれていて、
歩道からはその気になって捜さないとよく判りません。
橋の中央部分に、歩道から白の破線が引かれていて、「1」の字と「4」の字が書かれています。
つまり、橋の中間が国道1号線と、4号線の境(始まり)となっているということで、
この延長上に「道路元標」があります。
車の流れをよく見て、走り抜ければ見ることができます(大変危険です。 ははは!!)。
その本物の「道路元標」の頭上には本物の「道路元標」タワーが高速道路の間に
突き刺さっています。
この「道路元標」タワーは街路灯同様、橋の中央まで行くとやっと見ることができます。
里程標が2つ有ります。
それぞれ、
横浜市 二九粁 甲府市 一三一粁 名古屋市 三七〇粁
京都市 五〇三粁 大阪市 五五〇粁 下関市 一〇七六粁
鹿児島市 一四六九粁
千葉市 三十七粁 宇都宮市 一〇七粁 水戸市 一一八粁
新潟市 三四四粁 仙台市 三五〇粁 青森市 七三六粁
札幌市 千百五十六粁
と刻まれています。
2:南西の隅には日本橋の由来の看板と花の広場があります。
日本橋の由来(左上の写真)のレリーフ。
日本橋由来の看板(右上の写真)には「いわれ」(リンクあり)が書いてあります。
3:南東の隅には灯籠と電飾ツリー。
ここは滝の広場と呼ばれ、道路より2mほど下がった広場です。
(この上に交番があり、道を尋ねるのによく使っています)
背面と側面から昼間〜夕方だけ水が流れ落ちています(9時ちょっと前から21時頃)。
夜は後のスポットライトが点灯し、黄色、赤、青、緑、花火がら、花がらに変化します。
夜の写真で、灯籠の向かって左画面は黄色ですが、右画面の右下方向に
スポットライトが黄色く点灯しているのが判りますか?
夏場から冬口にかけて点灯されてた桜の木。
南から北方を撮ったので写真のバックは日本橋と高速道路とです。
この電飾は写真A(北から南方を撮った)にもごく一部写っています。
また、この広場の入口右側にタイムカプセルが置かれています。
日本橋築橋100周年を記念して平成23年に開かれます。
4:北東には高さ2mの見晴台つき観音像。日本橋魚市場発祥の地の碑も。
白いのは観音像
観音様の足元には達筆な字で
「いわれ」(リンクあり)が書かれているようですが、
学が無いため読めませんでした。
この日本橋が架かっている川の名前は そのものズバリ 日本橋川。
隅田川の支流ですが、上流に行くと水道橋の先(東京ドームの所)で神田川に合流。
どうも神田川の分流の様です。
所が明治十五年発行の地図によると神田川につながっていません。
今の神保町駅と飯田橋駅の中間ぐらいまでしか伸びていません。
まあ、何らかの理由で神田川とつないだのでしょうが・・・。
古地図を手に入れて検討してみます。
日本橋川、流れはゆっくりと、暗緑色に濁っていて都会の川の臭いで満たされています。
川面には四季の彩りも。 夏場は目立ちませんが秋には黄色い銀杏、赤い紅葉が。
冬場には枯れた暗い葉っぱ。 そのうち粉々になった屑葉が流れます。
一方、年がら年中あき缶、PETボトル、発泡スチロールの箱、タバコの吸い殻、クラゲみたいな
コンビニの袋がアクセントをつけています。
夏場はアイスクリームの包み紙や芯、冬場はほっかいろの袋、ホットお茶のボトル・・・。
季節が感じられます。 腹立たしいですが。
たまには10−20cmぐらいのボラの群(30匹+50匹)、50cm前後のボラ7〜11匹、
中には50cm超の鯉1匹や、カワウが2羽、せきれいも2羽、一時期かるがもの親子6羽みかけます。
10月下旬から12月上旬まで20〜90羽の鴨の群(キンクロハジロ、ホシハジロのミックス)も。
西河岸橋上流 五十羽ほどの群(黒の点々)
下の写真には、頭が褐色、身体と羽が白の「ホシハジロ」の雄三羽、全体にくすんだ色の雌三羽。
目が金色、頭と胸が黒、羽が白の「キンクロハジロ:一番下」が一羽。 見分けがつきますか?
「キンクロハジロ」の頭の後の飾り羽。 うーん 判りにくいなー。
常磐橋の「カワウ」。 後側の岸まで近寄ったら逃げられたので、この絵しか無し。
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