1975.08.06〜11 第29区
扇沢 →爺ヶ岳 →五竜岳 →唐松岳 →雪倉岳 →朝日岳 →犬が岳 →親不知
5泊6日両夜行のハードコースである。
一番体の動く時期で、結構厚かましく過ごした区間である。 基本は自炊・小屋泊まり。
6日 扇沢手前の登山口に降りたが雨が強く、一度扇沢で雨宿り。
かなり待ったが雨は上がらず。諦めて雨中行軍。
爺ガ岳:13:16通過。 かみなり、頭の上で鳴る。いそげやいそげ。 生きた心地なし。 冷池小屋泊。
会社の横浜事業場の山岳部も同じコース。 ただしテント泊
7日 雨で1日停滞。 午後は晴れ間。 雲海が見事。 爺ガ岳を登り直し。
雷鳥を30分追っかけ回す。子供は成長が悪そう。 冷池小屋泊。
8日 布引岳:06:41 ガスあり、所々雲有りの晴。 まずまず。
鹿島槍ガ岳:07:13 ガスが巻き寒い、北峰に登る気無し。
急な下り。キレットからのかくね里が素晴らしい。
だんだん近づく五竜、遠ざかる鹿島槍。
五竜岳:13:04 途中までは鹿島槍が良く見えたがここからガスの中。
まだ時間が有ったので唐松まで足を延ばす。
横浜事業場の山岳部も着く。 水量豊富。 2リッターのタンクが20秒で満タン。
9日 唐松岳:04:59快晴、山頂で日の出を見るつもりが2分遅れ。
剣岳の色が変わって行く。
不帰岳(U峰):.05:45 V峰は簡単、U峰の下りは鎖、ゴロの連続&交通渋滞でやっと降りた。
不帰の鞍部から天狗岳の登りも渋滞。 やむなく登山道の横の岩場を駆け上がる。
体が軽くスピードがでる。
杓子岳11:04 巻き道を通らず、あまり踏まれていない道を通り山頂に出る。
山頂で横浜山岳部を待つがなかなか来ず。 ここから下の雪渓をみるとアリの列。
朝日岳を回って蓮華に降りようとコース変更。 白馬泊まりを止めて雪倉岳へ行くことにした。
白馬岳:13:10 雲海がだんだんとせり上がってくる。 いい感じ。
三国境から北上。 白い雪渓と青い池のコントラストがよい。 うるっぷ草、まつむし草の道。
鉢ヶ岳の山腹を巻き、雪倉岳の避難小屋に泊まる。
ここで会った2人は栂海新道を行くそうだ。
鉢ヶ岳:18:10 来るときは山腹を巻いたが食事後白花コマ草を探しに山頂へ。結局見つけられず。
10日 朝、水場に行くと水が流れていない。 さすが雪渓だ?、と感心。
雪倉岳:05:13 晴、日の出ははっきりせず。 善い山頂である。 朝日岳まで良い所だ。
緑岩・赤岩、白花・ピンク花、水。
テント禁止区にテント有り・・・・ここなら天国かもね。
朝日岳へは小屋に行く道から分かれ登って行くが回りに回った道。
もうすぐもうすぐと後200歩後100歩と合計600歩まで
かぞえてしまった。 07:55着 晴、山頂で汁こ作り。
雪倉小屋の人に再開する。 ついて行きたいが食糧不足。 話を聞いてたおばさんがカップ麺をくれる。
「これで明日の朝飯までできた。昼には降りられるから行ける」と再度行き先変更し犬ガ岳行き決定。
もうひとり学生さんも加わり4人で出発。
長栂山を少し登り、あとは静かで眺めが良くて池塘が有ってゆっくり下って・・・・一面チングルマだらけ。
高山植物踏みつけ踏みつけ我らがゆく。 高山パトロール隊も同様歩く・・・ の前半。
フィルムが無くなると雪倉小屋の人からもらったり・・・。
後半は標高1600m付近を上下しながら暑い尾根沿いをただただ歩く。 ばてた。
犬ガ岳16:40着 朝日から11km。今日は11時間近く歩いた。
水場まで往復40分。 40分かかったとは思えないくらい短く感じる。
軍手必須。木を掴んでの急降下、途中からワイヤーロープ1本で崖を30m下るスリル満点の所。
夜は乾燥米の予定だったが、学生さんが米を多数持参。 軽くしたいとの事でご相伴に預かる。
翌朝も同じ。 500gは軽くなったかな。 30kgは背負っているからあんまり関係ないか。
小屋の中にはさわがに山岳会の米の袋が吊されていた。
11日 5:00大きな日の出とともに犬が岳出発。 日本海まで13kmだ。
白鳥山:08:45 タコの先祖の化石があるはずが発見できず。
30年近く経つが未だに何か判らない*。
まむしと面接するという急坂は文字通り急降下し、蛇には逢わず。
下りきった坂田峠で逢ったりして。
尻高山から西に進路を取り風波川沿いにひたすら北下る。
ようやく国道に。蟹を食らい、海に出る。
そこは親不知海水浴場。 短パンのまま突入。 1mぐらいまで潜る**。
学生さんはここでキャンプ。
誘われたが断って、2人づれとバスで糸魚川に出て西瓜で乾杯。
夜行にて帰宅の途についた。
*・・・・2004年9月19日 NHK 朝8:00「小さな旅」:栂海新道で判明。
この新道の開拓者:さわかに山岳会 小野さん(地質学者)の説明で、
29年と1ヶ月9日ぶりに疑問解決。万歳です。
私の記録には、白鳥山:1975.08.11.08:45 「大きな日の出を見、犬が岳出発。
(白鳥山には)タコの先祖の化石があるはず が発見できず
、栂海新道を親不知海水浴場へ」
タコの先祖とはアンモナイトのことだそうで、3−4cmぐらいの赤茶色の
平面的な(安っぽい)のが映っていました。
**・・・・・「小さな旅」の放映の中で、『親不知の海岸で「海の中まで入って行く人がいる」』
のせりふは納得。
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