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蛭ヶ岳・丹沢山・塔が岳(既登)

2017年04月03日:晴れのちガス、04日:晴 

今日は4月中旬に行く残雪ツアーで使う初ピッケル慣らしの山行。
3月に行った北八つでは、しばらく履いていなかった革靴(片足1.1kg)と雪玉除けのない旧式アイゼンで、思いのほかばて気味だったので、体力を付けようと目論んだのだったが・・。

  八王子経由で藤野駅5:56着。6:19発のバスでやまなみ温泉6:31着/7:10発で7:27東野バス停着。
東野へはこのルートがもっとも早く着ける。橋本駅からは、バスでは三ヶ木乗換で約1時間遅くなってしまう。

身支度を整え、34分発。青根小学校(昨年2月に不審火で県下最古とされていた木造校舎が焼失)の看板があったので、立ち寄ってみる。

すっかり更地で建物の土台すら無し。山端の隅には焼けずに残った体育館、谷脇の崖際にある桜の古木は皮に焦げ跡。
排水溝のコンクリ蓋にも焼け跡が有ったりする。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可

左:7:40小学校の学校林のイラストの一部(赤屋根が校舎、緑屋根は山端の体育館)  
中:バス停前の食堂にあった在りし日の校舎の写真(の写真 4/10に撮影)  右:7:41跡地俯瞰 右の建物は体育館 


50分頃、小学校跡を後にする。53分消防所の前にあったボックスに登山届けを投函。
集落内の道を高見へと進み、青根中学校(現青根小学校生が間借り中)の前を通過。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:7:59 青根中学校校舎       右:8:02犬越路への分岐点 前方の山にガスが舞う 

8:02犬越路への分岐点を左手に登り、道沿いに水路が平行するルートを進む。
最初のゲートは開いているが、ここを過ぎると植林帯に突入。徐々に高度を上げる。水路を横切ると、5m先には2つめのゲートがある。この先は林業関係者のみ入れるらしい。(4/10に再訪した際は、ゲートは閉。
小屋人の話だと、山小屋関係者は3番目のゲート(640m地点)の手前に駐車。一般の方の駐車場は最初のゲートの手前?。

8:40-49 分岐地点(=標高約560m)に着く。
2011年版登山地図にはここに登山届ポストの印があるが、今は現物無し。実質上の登山口。
(東根−実質上の登山口間 コースタイム(KT)=1:00、実績=0:50)

ここは、蛭が岳−焼山間の稜線上にある2つの分岐点「青根分岐=標高約1200m」&「八丁坂の頭分岐=標高約1350m」への分岐点。
「青根分岐」に至るルートは、左手の林道を進む。
「八丁坂の頭分岐」に登るルートは、右手の杉林の中の山道を登る。こちらは1週間後に通過したが、尾根筋に出ると赤松の多い尾根沿いを八丁坂の頭を目指し、途中から林業用モノレールが併走するルート。

少々休んだのち青根分岐方向に進む。10分ほど舗装の林道を進むと積雪が現れる。
その先に白い車が1台停車。小屋人によると、1週間前は林道が雪で埋もれていて、いつもの駐車場まで入れなかったとの事。
さらに進むと道一面の雪となり、ヘアピンカーブの手前にグリーンの車が駐車。ここが小屋人たちの駐車場。
そのヘアピンの上部には3番目のゲート(640m)。青根分岐まで1.6km地点。この先道は林道をショートカットする山の中に。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:8:41 事実上の分岐点    中右:9:06林道からヘアピンカーブを振り返る。赤矢印に登山標識あり


雪上は比較的歩きやすい。
9:30頃、一端、林道の終点に合流。林業用モノレールの出発点でもある。レールはほぼ直通で尾根の上方に向かっている。
この先沢筋からは尾根に向かうにつれ傾斜が急で滑りやすくなる。途中からアイゼンを履くがそこそこ効く。
下ってきた小屋人によると、蛭が岳は1.2mほどの積雪だが、稜線はアイゼンは無くても良さそう。
姫次から先は深めの雪なので滑ることは無さそうとの助言を貰う。

9:33 青根分岐まで1.1km 
9:46-10:00 青根分岐まで0.8km 休み  
10:23 青根分岐まで0.5km アイゼンは外し 
11:00-11:20発 青根分岐 (実質上の登山口〜青根分岐間KT(コースタイム)=1:40、実績=2:01)
           =予定時刻10:20より40分遅れ)  
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:林道のショートカット道    中:青根分岐まで0.8km付近    右:11:00青根分岐 

地図上は、この辺りに避難小屋が有るはずだが、よく判らない。もう少し高見かと進んで見たが見あたらず。
10日に再訪した際、下手側(黍殻山方向)に3分ほど下ると、はたして真新しく綺麗な小屋(14年5月立て替え)があった。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
下左:小屋全景    下左:トイレと水タンク?    上:内部 20人泊可 


11:30頃 「八丁坂の頭分岐」通過。結構な量の雪の道。この辺りは木製歩道&階段が連続する。所々ズボッと潜り込む。
12:25 東海自然歩道 標高最高地点通過
12:30-12:53発 姫次 一面の雪景色。ただ、踏み跡を外すとズボズボ。 
            =蛭ヶ岳まで3.2km地点 (青根分岐〜姫次間KT=0:45、実績=1:10)
            =予定時刻11:05より1:25遅れ 
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:11:30「八丁坂の頭分岐」  中:4/3の姫次手前の図   右:4/10の姫次手前の図 

しかし、先週はあれだけあった雪は、1週間ですっかり融けて無し。新靴&新アイゼンの慣らしが出来ず。
姫次のベンチもすっかり露出。3日は富士山がわからなかったが、10日は比較的見えた。


                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:12:29姫次のベンチ:赤矢印はベンチの端っこ  中:4/3の12:29富士山方向  右:4/10の富士山 


13:16-21原小屋平 休み
13:33−地蔵平着=蛭ヶ岳まで2.0km地点(姫次〜地蔵平間KT=0:35、実績=0:40) 
                =予定時刻11:40より1:53遅れ
13:49−蛭ヶ岳まで1.6km地点 山頂の小屋が判る。
13:56-14:10 休み 
登りになると、踏み外しが多くなり急にスピードダウン。
14:16−蛭ヶ岳まで1.5km地点
14:35-52 休み 写真を撮る元気も無し。 
15:29−蛭ヶ岳まで0.4km地点。真っ直ぐ行けば20mのコースだが、踏み跡は左手のヤブの中を高見に登り、右手に大回りして進む。ヤブを抜けた15:35にも0.4km標識有り

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:蛭の小屋が見える  中:檜洞丸方向    右:急登を過ぎた当たりで振り返る 

16:07 アイゼン履き。固いところは良いが、柔らかいところは雪玉付きに。
16:27 山頂着 (地蔵平〜山頂間KT=1:20、実績=2:35 =予定時刻13:00より3:30遅れ)
西空は雲が厚く、色がすっかり消えていて何とも殺風景。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
16:27 山頂の眺め 愛鷹山は見えるが、富士山はガスの中に。 

小屋に入り、大部屋に一人。普段の食堂は20畳以上と広すぎるので、6畳ほどの自炊エリアにストーブを置いてスパッツ・合羽・靴を乾かすと共に食堂に。
夕食はレトルトパックのカレー。ご飯とみそ汁&チャツネなどのトッピングはお代わり可だが、ルーは無し。 ただ、外は日の入り頃から2時間ほど西風が強く吹き、時には雪が舞う始末。


                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
19:10頃 東方向の眺め:厚木〜座間〜町田方向の夜景 


20時の消灯の頃には風も収まり、ガスも取れてきた。明日は期待できそう。


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4/4 天気 晴のち曇り

5:15過ぎから日出見物
予定では5:20-25ぐらいだったが雲が厚くなかなか出てこない。
5:30頃、雲の切れ間にやっと現れる。  

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:5:25東空      中〜右 順に:5:27、5:27、5:28、5:28

以下時系列に3題
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:5:30       右:5:31 


                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:5:33       右:5:33 


                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:5:36       右:5:36 


                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:5:46    中:5:44 丹沢山方向    右:5:41 


                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
7:33-35 西方向の眺め  


                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:4/3 18:00夕食    中:4/4 6:00朝食    右:4/4朝の食堂 

朝食後、のんびりしていると、一人が丹沢山方向から登ってきた。聞けば終電頃の電車で来て、大倉から夜行登山とか。
ストックとスノーシューを履いて。ザックを見ればアイゼンとピッケルも括り付けられていたりする。

7:40 蛭が岳出発
気温が低いためアイゼンが効く。快調に下るが・・・・段々とぐずぐずに。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:7:37 蛭の小屋    中:7:38これから向かう丹沢山方向    右:8:11帰り見る蛭ヶ岳

鬼が岩の頭への登りは、西斜面で日が当たらずにまだ固め。ピッケルの60cmの柄はズポーと全部突き刺さるが、
これが立派に手がかりになる。全体重をかけても崩れない。しかし、登り返した東斜面はあっという間にぐずぐず&雪玉に。

鬼が岩の頭を過ぎた当たりで、8:25-9:03 休み&(雪玉対策=レジ袋をアイゼン+靴に被せて、爪を出す)
レジ袋の効果はある。が、ものの10分で破け初め、20分過ぎると雪玉化。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
9:01 鬼が岩の頭近くからの西方向。左の赤矢印は檜洞丸、右の赤矢印は大室山)
強調処理で、南アの北・農鳥・塩見・悪沢・赤石(檜洞丸ピークの斜め右上方)を。その南(檜洞丸の斜め左上方)は聖?

9:23 棚沢の頭通過(蛭が岳〜棚沢の頭間KT=0:40、実績=1:05)
      予定時刻8:20より1:03遅れ 予定累計=0:40、実績累計=1:43)
9:43 丹沢山まで1.4km地点通過
9:57-1027 不動の峰東の鞍部 休み 蛭が岳から2.1km地点
別の雪玉対策=レジ袋の変わりにプチプチを強引に突き刺しヒモで縛る。レジ袋よりは効果が長持ちするが、30分程度が最大。
10:44 丹沢山まで0.9km地点通過

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:9:37不動の峰から振り返る 中:10:31蛭が岳へ2.2km、丹沢山へ1.1km地点 右:10:35 丹沢山へ約1km地点

11:02 丹沢山まで0.5km地点通過
この辺りは東斜面のためか雪がぐずぐずで歩きにくい。踏み跡も固まっておらず正しく踏み跡を踏んでもズボッとなる。
11:20 丹沢山まで0.3km地点通過
11:28 丹沢山まで0.1km地点通過
11:34−11:53 ようやく丹沢山へ。3.3km:1.5Hrのコースを4Hr(内休憩1:10)かかってしまった。
    (棚沢の頭〜丹沢山間KT=0:50(実績=1:23)
      =予定時刻9:10より2:14遅れ 蛭が岳〜丹沢山KT=1:30、実績=3:56)
餌を詰め込み、3回目の雪玉対策=厚での袋を突き刺すが通らず。ナイフで穴を開けて強引に刺す。
 
12:20塔が岳まで1.7km地点通過
12:40塔が岳まで1.1km地点通過 この辺りから雪玉着に

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:11:37丹沢山荘   中:11:38丹沢山からの眺め 雲がかかってきた 右:12:42塔が岳の小屋を見る


12:51塔が岳まで0.7km地点通過
13:22-35 塔が岳(丹沢山〜塔が岳間KT=1:00(実績=1:29)
      =予定時刻10:10より3:12遅れ 予定KT累計=2:30、実績累計=5:42)
13:40花立山荘

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:13:34塔が岳から蛭ヶ岳を見る  中:14:21花立山荘から南方を俯瞰  右:14:22急な下り 


14:37 天神尾根分岐(塔が岳〜天神尾根分岐間KT=0:50、実績=1:02)
      =予定時刻11:00より3:37遅れ 予定累計=3:20、実績累計=6:57)
14:56 堀山の家  (天神尾根分岐〜堀山の家間KT=0.15、実績=0:19)
      =予定時刻11:15より3:41遅れ 予定KT累計=3:35、実績累計=7:16)
15:15−15:25 駒止小屋下120m付近 
15:55 見晴茶屋 通過  
15:59−16:03 雑事場の平(堀山の家〜雑事場の平間KT=0:50、実績=1:03)
        =予定時刻12:05より3:54遅れ 予定KT累計=4:25、実績累計=8:19)
16:20 雑事場の平下方にある分岐 靴ずれが起きたらしく歩くたびにひりひり。これが以外に時間を食う。
16:57 大倉バス停(雑事場の平〜バス停間KT=0:25、実績=0:59)
       =予定時刻12:30より4:27遅れ 予定KT累計=4:50、実績累計=9:17)
次のバス待ちの間、アイゼン・スパッツを片づけ、洗い場で蛭除けのために靴底を洗う。その際、靴ひもフックの前後に1.5cm長さのヒビ割れを発見。そんなに靴下は濡れておらず、で、裏出し皮の表面は割けていないと思うが、次の残雪期山行でひび割れが進行すると・・・・・

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:左靴      中:右靴      右:右靴を側面から 


安全策をとって、新調することに。ついでにアイゼンも。新宿のIBS石井で調達。4万円超はたいて。
10日に足慣らしすべく同じルートで入山したが雪が無く、アイゼンは1.5m・厚さ10cmほどの残雪で装着出来た程度。
結局4/20の山行はぶっつけ本番と相成った。
ただ、最良の靴下を入手。靴試着時にパイル編みの靴下を履いて靴選定。その際、皮膚へのピリピリ感が無い。
靴下のしめつけで、じんましんを起こすため、山用だけでなく全てのソックスはゴムをほとんど全部抜き取ってきたが、この靴下はその手間いらず。



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