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八ヶ岳・高見石・中山峠(既登)

2017年03月16−17日:晴れ多し 

渋ノ湯行きの始発バスに間に合うよう茅野に着く。天気待ちで今日になってしまった。今日は4月中旬の残雪期山行に備えての初ピッケルの訓練。

しかし乗ろうとしていた路線バスは、いつのまにか、1日2便:金・土・日・月(土日の前後2日を加えた4日間)の運用で、
火〜木は運休の様+土日早朝7時に臨時1便。(2017年3月)。いつから減ったのか?
       
八王子、電車待ちの間、朝日がタンク車に反射、面白い眺めに。
日野春からの南アの駒ヶ岳付近は頂上にガスが舞う。小淵沢付近から見る八つも同じ程度


                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可

左:6:24八王子駅構内のガソリンタンク車両 中:8:46日野春の眺め  右:9:05南八つの眺め 小淵沢駅西方から

駅ソバを腹に満たし終えた頃、同行してくれるKTさんと合流。10:25茅野発、11:30頃渋ノ湯着。バス乗客は10人に満たない程度。
登山ポストの脇で身支度を整えるが、もたもたと。結局12:10前に出発。沢沿いに進む。
堰堤の上部の水たまり部分が青と緑の色になっているのがみえた。
破けた防寒手袋は、別の布を当てて接着剤で塞いできたが、室内では普段どおりでも、気温が低いとかちこち・ごわごわ・・・・
まあ、使えないことはないが。

賽の河原到着まで小一時間、写真を撮りつつ進み、日射しのあるところで一休み。なにか足が重い。雪玉はそんなに付いていないようであるのだが。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:11:49登山ポストの脇  中:12:52歩行途中  右:13:25賽の河原はもうすぐ 

樹林帯を抜けると結構風が吹いている。雪面は固くなる。2−300m先には、先行する3人が、時折起きる地吹雪の中で奮闘中。
雪玉が着かないようにと強く蹴り込みつつ登る。雪面は固く、潜り込む事はなく、アイゼンは効くが、傾斜がきつい。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:13:26賽の河原への入口  中:13:27地吹雪く雪が写っていたりする(KTさん撮影)  右:13:30先行3名 

道は、途中から谷を離れ、13:47頃、右岸の高見に進む標識が現れる。わずか5分先を歩いていた方々の踏み跡がすっかり消えていて、判らなくなる。
谷に平行に進む踏み跡が数mほどあったが、その先に歩いた形跡は無い。
高見の方向にある樹林帯に進む跡らしきがあったので、そちらに進むと樹林の中に道がはっきり。先行者も見える。

この辺り、国土地理院の2万5千分の1地図には谷沿いに破線の道があるが、最新の登山地図には右岸を高見に登り、
緩やかに迂回する道が書かれてあった。
傾斜は緩くなったが以外と足が重くなる。我慢して進み、14:10頃ようやく小屋着。渋ノ湯から3時間。
小屋入口の寒暖計は−6℃。体感的にはもっと低そうであった。 明日の日出の下見用に高見石に登る。相変わらずの眺め良し。遠くの山々は雲を纏っている所もあるが、午前中に比べれば晴が多く、明日は期待できそう。

小屋に入ると、室内はストーブが焚かれていて、濡れ物はここで乾燥。今日(金曜)は7名泊。天泊が1名。明日は三桁の来客ときく。
2Fの寝床にはこたつとストーブがあり、暖かい(十年近く前に泊まったときはこたつに暖房は無く、人肌で暖まったような。)

寝る位置を決める。敷布の上に敷き毛布+掛け毛布+羽布団。
結構暖かく、潜り込んでいると足がだるくなるぐらいに無理をしたのかいつの間にか寝込んでしまう。
2時間ほど寝込み、程良く目覚め。ストーブ前で暖をとり、ペットボトルのお茶を温める(寝る時の湯たんぽ替わりの予定で。)

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:14:26 中:18:27 赤矢印はスキー場のスロープ   右:17:35 夕食 

17:30頃から夕食 外は夕焼けがはじまっていたので、あわただしく外に出ると天泊の方が炊事中。さっき−10℃を下回ったとのこと。

高見石からの眺め:時すでに遅く、日は沈み、薄暗い。それでも残照の赤、小屋窓から漏れる灯り、近くのスキー場(入笠山?)の線状の緑が見える。

小屋に帰るとまだ6:30前なのに一人をのぞき皆就寝中。
焼酎1カップを持って降り、ストーブ前に陣取り、小屋人ほか周りにいる方とダベリ始める。
渋ノ湯の対応・バスの運行状況などを話題に。
そのうちKTさん、青年(山好きのお袋さんにおつきあい中。翌日、中山展望台で再会)が降りてきてダベリング。
20時頃アルコール欠で寝床へ。布団が暖かく、暖めたペットボトルは、足元の棚の上に置いたが、翌朝・・・。

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朝、5時半頃、窓越しに東空を眺め、いい天気と確信。少し明るくなってからと5:45頃小屋を出て高見石へ。
出発が遅かったので濃紺とのコントラストは無く、全体に薄白い東空。結構寒いが、我慢できない状況では無し。
まあ、シュラフカバーは活用する。

6:03過ぎ、ようやく日出。ただし雲の上なので数分遅れ。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
 

日出直後は雪面が色づくが、雪に反射する光は白一色といささか残念な結果に。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
虹色の反射を期待したのだが・・・・。 


                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:6:06 KTさん撮影    右:6:08 筆者撮影  

東面の後は西面を。スキー場・中央アルプスがうっすらと赤く。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:6:15スキー場の朝焼け拡大  中:6:14西方向全景 スキー場・小屋・中央アルプス  右:6:14中央アルプス 


30分ほど堪能し、小屋に戻りパン3個+αの洋風朝食。
もたもたと出発準備。
外に出ると、入口脇には巨大な氷柱。ストーブの煙突回りに積もった雪が、煙と熱で溶け、木酢液の氷ができた・・・・らしい。まあ、消毒液として消臭用途に利用中のよう。

                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:6:34朝食  中:7:52ベランダの手すりの上  右:7:53ベランダの眺めと氷柱 最右:氷柱の拡大(赤矢印の先)

出発準備中、壁際においてあったペットボトルを手に取ると、中のお茶はシャーベット状に。
布団がいかに暖かかったことか。

7:50前、中山に向けて出発。樹林帯の雪は程良く締まり歩きやすい。見晴らしはないが、雪を被ったツガの木が何とも。

登るにつれ息切れ。中山北側のピーク稜線は雪が深く歩きにくい。天望台に近づくと表面の雪が吹き飛ばされていて固い雪面のためすこぶる快調に。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:8:21 登り中 KTさん撮影  中:8:48 天狗が見え始める  右:8:58 展望台の手前 

展望台は眺め良し。南は東西天狗、西天狗の稜線に隠れるようにちらっと姿を見せる南ア:駒ヶ岳と千丈岳、
右手方向に順に、中央アルプス(拡大・強調絵 以下同じ)、御嶽山、乗鞍岳、
雲のかかった車山の向こうには穂高〜槍ヶ岳〜常念、拡大図には、大天井岳〜遠目に黒岳〜手前に燕岳への稜線。遠目の左端は真砂岳?
その右には、ぴょこんと飛び出した立山、拡大図右端に剣?。
北側には、北八つの眺め、右手遠目に浅間山の噴煙。

                                        ↓青枠線の絵はクリックすると3260*600に拡大可
中山展望台からの眺め 


                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:9:06中山展望台のエビのしっぽ  右:9:20中山南面からの眺め画面左に遠く金峰山 右に近く東西天狗岳

時間を以外とかけすぎ、先を急ぐも足がおぼつかず。ニュウ分岐を過ぎた水平道で、左足のアイゼンバンドに右アイゼンを引っかけて前方回転してしまう。

9:45頃中山峠着。ここで軽装にするつもりだったが、相棒が持っていきたかったらしく、そのまま進む。
ただ、時間がぎりぎりで、山頂まで行けるかどうか・・・
30分ほど進んだ時点で、山頂往復は時間ぎりぎり。以前諦めて餌場にした付近で諦めて餌補給10:06−28。次回は山頂狙いで行きたいところ。

のんびりと当たりを見渡すと、後方には14−5人の団体さんがやってくる。仰ぎ見れば20人近くが西天狗や稜線を進んでいたりする。
20分ほど休み、団体をやり過ごして下山。同じ道を帰るのも癪なので、池のある方に進むが、道(踏み跡)がなく、元のルートに引き返す。

中山峠からは稲子湯方向への踏み跡があった。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:10:18休み場から後方を  中:10:49道無き道を進む  右:10:55中山峠 

黒百合ヒュッテに移動し、餌補給の大休止11:05−55。雪丘を尻セードで滑ってくる連中がうらやましいかぎり。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:11:02もうすぐ小屋着    右:11:32斜面を滑り降りる方々 


12時前、バスの時間(14:55)に合わせて出発。
登ってくる人の列が半端では無い。大体5−10人前後のグループが次から次と。履いてるアイゼンは大体が先爪有り。まあ、靴も新しめが多いよう。
12:46八方台分岐着 一休み。この先の下りではツアー客らしい20人規模の列となんどかすれ違う。

13:40頃、登山ポスト帰着。アイゼン・スパッツ・ピッケルを片づけ、気になっていた堰堤の上部の水たまり部分の見物に。最初は左岸の高みに登ったが、水面の反射で眺め悪し。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:13:37登山ポストに帰着。KTさん撮影   中:13:49左岸からの眺め  右:13:49同左 

登山ポストに戻り、今度は右岸を登り、堰堤の上に立つと、鮮やかな緑と青が。
                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:13:54 堰堤上から川を望むの図 KTさん撮影 中:13:55手前〜上流方向の眺め  右:13:55同左 足元 


                                                  ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左岸から堰堤上の水溜まりを望む。 左:13:57緑の藻が早春の山のよう。 右:13:56堰堤近くは深くえぐられ濃い青に 
                                                          しばし堪能。

  14:00過ぎからのんびりと冬山道具を片づけ、14時半頃バス停に移動。55分発のバスにて茅野、土産を仕入れ、茅野市産の工業製品カタログ(=ライフル用スコープ)とビールを手に各停に乗り込み、小淵沢で乗換て帰路に着いた。


コースタイム(登山手帳)
渋ノ湯−1.30−賽の河原地蔵−0.40−高見石小屋=2.10
実績(休憩0:10含む) 
渋ノ湯−1.23−賽の河原地蔵−0.37−高見石小屋=2.00(休憩0:10含む)
 
コースタイム(登山手帳)
高見石小屋−1.00−中山展望台−0.30−中山峠−0.20−休憩地点−0.25−黒百合ヒュッテ−1.10−八方台分岐−0.40−渋ノ湯=4.35
実績(休憩1.31含む) 
高見石小屋−1.04−中山展望台−0.45−中山峠−0.21−休憩地点−0.59−黒百合ヒュッテ−1.41−八方台分岐−0.59−渋ノ湯=5.49


==============路線バスの確認==========================
手持ちと図書館にある時刻表によると、
15年夏の期間(4/28〜11/3)は、1日2便:土休日と7/1〜10/31の毎日。ほか土日早朝7時に臨時1便

15−16年冬の期間(11/3〜4/27)は
  1日2便:3/11〜3/28の毎日と土祝日。ほか土日早朝7時に臨時1便(16年3月号時刻表の記載)

16年夏の期間(4/29〜9/30)は
  1日2便:5/13−6/27は月金土日、7/1−9/30毎日。
  ほか早朝7時に臨時1便:4/29−9/25の土休日。8/12−16は毎日。

16−17年冬の期間(11/3〜4/27)は
  1日2便:10/1−11/6の土休日。土日早朝7時に臨時1便
       11/7〜4/28の土休日と12/29−1/4の毎日、ほか土日早朝7時に臨時1便
       これに、2/10、13、17、20、24、27、3/3、6、10、13、17、21、21、24。
       (どうも、土休日の前後1日の計2日、飛び石連休になる場合はその間の1日に運行) 
 
図書館の雑誌の収容期間は1年間。で、14年以前は調査不可。
  昔(20年ぐらい前)は1日4−6便が毎日あったような・・・。



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冬用防寒対策の調査:
冬用ニッカはお腹周りがきつくなり、買い替えるか否か・・・。3期用の長ズボン+タイツ併用で防寒対策してみることに。

1つ目:夏に買ったタイツ:部屋の中では感じなかったが、外では歩くたびにひんやり冷や冷やと太ももが冷える。
    立ち止まるとジワーと暖かくなるが、歩き始めるとズボンと擦れるので、やはり冷える。
2つ目:駅前のコンビニで「暖かい」と書かれたパンスト700円也を入手し、履き替えて車中に。
    ところが、中央線の車中、窓面から急降下する冷気で、じっと座っていると冷えてくる。外に出るとやはり冷える。
3つ目:茅野駅前の衣料品店で入手:暖かめの薄手のタイツ980円。
    山中では、やはり擦れると冷えてくるが、全2品よりかはましか。スポーツ用オーバーズボンの重ね履きでしのぐ。


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