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能郷白山 一等三角点百名山

2016年10月19日 晴、山頂はガス 

10/19 朝6:45初の市営バス(=実体は朝一の通学用バスの回送に相当)に乗るべく、宿出発。
少々時間が有ったので、昨日見かけた白髭神社に立ち寄る。小さいながら能舞台のある立派な神社。

                                                ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可

左:お宿          中:白髭神社        右:白髭神社 能舞台 


若い運転手に能郷谷の様子を聞く。ご多分に漏れずここでもヒルは出るようだが、沢スジのみのよう。
市バスは、地元の住民用が主なので、運賃は無料。以前は徴収していたが、運用上の問題があったようで廃止に。
通常登山客は、途中の能郷神社前にて下車し、道沿いに進むのが正規の登山ルートで、ここには登山ポストも公衆電話も有る。
しかし、バスの終着点の上原(あげはら)からも歩けそうなので、そのまま乗車し7:05着、標高290m。

バスの運転手は、こから先、山頂方向には道はないと言っていたが・・・。念のため電話番号を確認する。
7:07結構急な舗装道を下ると急に細くなった舗装林道が左手側に続く。地図を見ると、ここから緩やかに下りながら右に90度曲がる未舗装の道が登山口方向らしい。
轍の跡が薄く、草の生えた道は、すぐに幅2m弱の沢を横切る。ただし橋は無いので、石飛必至。左靴に少々浸水。
渡った先は、ダートながらも車が入るらしく歩きやすくなる。10分ほど白山前山を正面に眺めつつ、沢スジ(=能郷谷)沿いに上流に進み、やがて能郷神社からの道を合わせる。

                                                ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
7:13前方に白山前山を見つつ(写真中央のピーク) 

沢沿いの舗装道を進み、約40分後ゲートに着く。岐阜ナンバーの車が1台停車を見て一休み。登山かな? 7:53発

登山口までまだ小一時間掛かる。進むにつれ道が荒れ、沢状に水が溢れる所が2箇所、土砂で覆われた舗装道が2箇所を登って行く。まだ朝なのに日射しが強く、日向に出るとじりじりと。
8:50やがて右岸から左岸へ橋を渡り、いよいよ登山口近くになる。ここからしばらくは日射しを遮る物が無く閉口。

この先、林道が一変。舗装道が水で流され通行止めのコーンが立つ。山側に、しっかりした登山道が造られていて、再び舗装道に合流し、さらに5−600m進む。
その道中、足元にアケビの新鮮な?種が転がっていたりする。傍らのヤブに実がないか探しつつ・・・が無い。やがて左手に曲がり、沢に近づく。
二万五千分の1地形図上には、この辺りに沢沿いに進む登山道が分岐するはずだがその痕跡が無し。
さらに上流側に6−70m進むと、林道が直角に右に折れ、沢傍の草が踏みつけられた位置に着く。地形図にはこの下流当たりから沢の右岸に道が有るはずだが、徒渉地点もその先の道も見つけられず右往左往。
ひょっとして行きすぎたかと思ったが、念のため上流側に登ってみる。
100mほど登って引き返そうと進み、右ドッグレッグの先端に着くと、左手に登山口入口の朽ちかけた看板を見つける。
9:14ようやく登山口到着。標高720m当たり。

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左:8:18道を横切る沢   中:8:42道を横切る沢 右:   9:14登山口 

宿の主人が心配していた水量はそんなでもなく、徒渉は石づたいに楽勝。ここからの登りは樹林帯の尾根筋だが結構急坂が続く。
150mほど登るとやや緩くなり、9:54 1/6の標識(=山頂まで4315m)を過ぎる。
10:17旧林道跡地に着くと見晴らしがある。

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左:9:22徒渉地点  中:9:54急登後の1/6の標識とその近辺の風景 右:10:17旧林道跡 

そこからまた急坂となり、10:23石の地蔵を見て、100m弱で道は北向きに変わり、南側からの尾根筋に合流する。
10:42、登りの途中にある2/6の標識(=山頂まで3600m)を過ぎ、洞ブナの大木前で小休止10:45−55。前山の一部がチラ見え。

                                                ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:10:23石の地蔵     中:10:42 2/6の標識と周囲の眺め   右:10:55前山の彩り 

近くに雨でぶよぶよになったきのこがあったがどうも月夜茸みたい。
前方(前山方向)が開けたところに来ると、近くの稜線にガスが舞っている。白山方向もガスが舞っており、気力がやや薄に。
樹林帯の中でも暑かったが、灌木帯になるとじりじり。汗がぼたぼたであっという間に体力減。
11:29 3/6の標識(=山頂まで2715m)通過。おおよそ標高1200m付近
11:37、ふり返ると、いい感じの紅葉が眼下に。

                                                ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:11:21樹林帯の中の前山  中:11:29 3/6の標識と周囲の眺め 右:11:37来た道の俯瞰 

前山近くの登りは急でかつカンカン照り。色の変わりかけた葉っぱを眺めつつの辛抱が続く。
11:52、前山はピークまで行かず、山頂近くで笹の間をトラバースして下りになる。
11:55、視界を遮っていた笹が切れ、初めて能郷白山の全体を眺められた。平べったい山頂の左手に祠らしきが眺められた。

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左:11:52前山の山道・最高地点? 中:11:55 能郷白山  右:同拡大 

緩やかな上下を繰り返し、ダム湖を渡る橋が眺められたり、現在地を示す標識がいくつか現れる。
12:00(C 山頂まで2000m)、12:04、4/6の標識(=山頂まで1941m)。12:06に14の標識
この能郷白山の正規のルートには1/6〜5/6の5つの標識と、@〜Dの標識があり、麓から昇順に置かれている。「14」の標識は逆に降順(山頂手前が「1」、登山口が「40」)とある。
その「14」の標識の先で12:05−15、昼食休み。

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左:11:57前山から下ってきた道 中上:12:00、中下:12:04、4/6の標識 右:12:06「14」の標識 

途中、市役所員3人とすれ違う。道の整備(刈り払い)が行われているかどうかの点検のためと。
先行組の行方を聞くと、そのうちの一人から「社のある方に行ってるのが見えた」。と言うことで、すれ違っていないとのこと。
しかし、前方の山頂にガスが舞い始めた。少々げんなり。
約20分後、女性3人組とすれ違う。この方達が、先行組。ゲート前の駐車場にあった車の持ち主。お年を召されているが元気一杯の方々で、当方よりもペースが早い・・・・というよりこっちが遅いのだが。

山頂が近づくにつれガスに突入。白をバックの紅葉はいい色合いなのだが、山頂が見えないと・・・何とも。
と思っているとぱーっと見えたりもする12:41。下写真右:赤矢印は祠、黄矢印は山頂。 

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左:12:28 いい感じ 中:12:40これもいいかも 右:12:41 山頂方向と拡大図 

しかし登るにつれガスがさらに濃?郷白山に。

12:49、5/6の標識(=山頂まで539m)、12:50(D 山頂まで500m)の看板を通過。
12:59には視界200m程度の笹道を登る。

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左:12:49 5/6の標識とその付近の風景 中:12:50 Dの看板 右:12:59笹道 


13:05頃、山頂直下に見えていた草原エリアを左上方向進んでいると、細い道が右手に分かれていた。三角点への近道だったが、荒れていて歩きづらい。
13:13、着いた山頂、20cm角の點がお出迎え。しかし、溝が黒く塗られていてくっきり文字。何とも不自然。
周りは笹原を狩り払ったやや平べったい地だが、まだ笹株の残がいが覆っていて、靴底を突き破って刺さらないかと入るのに躊躇する。
                                                ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:13:13山頂間近   中:13:13笹株の残がいが残る広場 右:一等三角点 

山頂標識は真新しく、今年の5月28日とある。南側はガスで視界100m強ほど。
しかし、北側はガスが晴れ、見晴らしはそこそこ良いので、笹株の上をそーと進み入る。白山方向が見えるはずだが・・・、確認できず。
峠まで下山する3人パーティが歩いているのが確認できた。

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左:13:15温見峠方向 バックは姥ヶ岳   右:温見峠に帰るパーティ 

13:20、祠側に向かう。そこには2パーティ3名。「天狗の遊び木」と名のついた木と、祠。傍らには古い祠の残がいもあり。

                                                ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:13:18山頂から見た祠  中:天狗の遊び木(祠の北西側) 右:祠の南側から祠を。

祠の南方向には、冠山に連なる尾根があるが、残念ながら山道は無く、笹の原の程。遠目はガスに阻まれ何も確認できず終い。
13:30山頂出発。20−30分ほど下った所で登ってきた方とすれ違う。少々立ち話。関ヶ原の住人で、ゲート発10時過ぎというからかなりの健脚。

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左:13:28冠岳への稜線 中:ガスで20m先に人物が見えず 右:13:47 5/6標識付近 

14:17頃4/6標識を通過、 やがて前山への登りになり、14:23トラバース道を進む。 下りになり、1200m付近まで来るとようやく眼下が晴れる。14:23−40 天気が悪いのは稜線付近かつの太平洋側のみのようである。 市バスの時間が気に掛かるが、あんまり急いで膝を痛めると明日以降に影響するため押さえ気味に下る。
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左:14:34ガスの晴れ目、1200m付近 中:近場を拡大 右:14:44B標識、15:33@標識 


南方向の尾根筋は急降下はあるものの緩いところもあり。
14:43 3/6標識通過、
15:08 2/6標識通過、
道が東向きに変わると段々急になってくる。お地蔵様を見て、あともう少しで旧林道跡に出られると思ったら、以外と長く、15:22着。
いた頃はけっこうへばっていた。時間はすでにバスには間に合うかどうかの境め。15:25発。
ここから初め緩く、15:33@標識を通過。
後急降下の道。緩やかは急ぎ、急はゆっくりで乗り越え、ようやく徒渉し、一休み。15:53−58。
時間的には厳しいが、休まないと・・・。

舗装道を快調に進むが、ところどころアスファルトが凸凹(地盤沈下?土壌流出?)している歩行注意箇所でスローダウン。

16:20沢を渡る橋の手前で、山頂近くで出会った方が追いついてくる。やはり健脚。
バス発時間は残り45分。ここから70−80分は掛かるのでもうダメ。タクシー利用と腹をくくり、一緒に話ながら下る。
ゲート着17時前。バスが出る頃。50分ほどの遅れ。別れようとすると送ってくれると言う。
大きな8人乗りのワンボックスカー。聞けば、普段は釣り用に使い、行き先で寝るために使うのが常。
最近山を始めたばかり。足が29cmなので、店には置きが無く、購入に一苦労とか。

帰りの道中、岐阜県内のお勧め山を尋ねられるが、即答できず。最近登った那木曽山を紹介したが長野県?
北ア南部や白山の稜線の山々、大日などがあったのだが。

約20分ほどで樽見駅まで送ってくれる。お礼を言って別れる。感謝・感謝!!
帰路タクシープールの前で、朝の若いバス運転手に会う。やはり道はあるものの普通車では通りにくい道と報告。
タクシーの呼び出しが有るかと期待していたのに・・・と冗談を言われる始末。
宿では「晴れてて良かったでしょう」と。地元ではずっと良い天気だったらしいが。

                                                ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可
左:15:54登山口 目の前のヘアピンカーブ 中:16:14ぼこぼこ道 右:宿の夕食 

明日の準備して、寝る前の虫(かめむし)を5−6匹駆除して寝る。 が、布団の中に固い物。明かりを付けるとそこには虫が・・。

コースタイム   :上原バス停−0.40−ゲ−ト−0.45−登山口−0.45−林道跡−1.20−前白山−1.00−山頂=4.30
実績(休憩0.49含):上原バス停−0.40−ゲ−ト−1.27−登山口−1.03−林道跡−1.36−前白山−1.20−山頂=6.06

コースタイム   :山頂−0.45−前白山−0.45−林道跡−0.37−登山口−0.31−ゲ−ト=2.38
実績(休憩0.41含):山頂−1.10−前白山−0.59−林道跡−0.31−登山口−1.00−ゲ−ト=3.30



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