15年05月11日 2日め。今日も晴 よく見ると2つの看板があり、一つの方向は左手側の杉植林の中に消える曲がりくねった細道方向を、もう一つは舗装道路に沿った方向に。後者を見て道を間違えたわけに気づく。 高さ3m前後の杉の葉っぱにじゃまをされ、すぐには登山道入口とは気づきにくい。植林帯に入っても、見通しの悪いくねくねの下り道がつづく。 川に沿って進むと、進入禁止のロープを見つける。これは、2万5千分の1地図には書かれている『川沿いに下り、中木川対岸の車道に繋がる登山道』を通行禁止にしているらしい。 そう考えると、先ほどのうねうねした樹林帯が、登山道を無視して植林したものではなく、植林後登山道をつけなおした結果、うねうね道になったと考えるのが正解かも。 ともあれ、この後は見通しが良くなり、上り坂になると本来のルートに復帰したのを実感。ともあれ、30分のロスはロス。 やがて尾根沿いに進み、530m付近からトラバース気味に南方へ向きを変えて登り。そこから北西にルートを変え、うねうねと尾根スジを越え&谷スジを渡りながらの北西進が続く。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:9:01右手に進む登山道入口 中:9:02植林帯のうねうね道 右:春の葉っぱの涼しい風の登山道。 しかし、700m当たりになると、2万5千分の1地図上の道からずれ始める。ここはどこなんだろうと不安に駆られながら、谷沿いの道を奥に進み、急に左折して尾根に上がる滑りやすい道をともかく歩く。 ようやく道が緩やかになり、峠が近いと確信。三方峠10:37着10:45発。 ちょこっと登って下り、また登った丘に、左手に別れる尾根があり、そこには女坂の案内。国民宿舎まではこちら経由でもほぼ同じ時間のようだ。 ここから道は稜線上をひたすら上下の後100m差のザレ道をのぼる。今日も歩きにくい。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:三方峠10:37着 中:女道分岐 右:稜線上の鞍部 11:09、余り見晴らしの良くない982mのピークに着く。ここから山頂は見えそうで見えない(判らない)。 ゆっくり目に下り、2−3の上下を繰り返し、3mほどのロープで下った860mの鞍部につく。11:17頃 ここから本日の難関の急登。右手側に垂直にとびだしたチムニー状の突起が樹間に見えるが、撮影できるポイントが見つからないまま。 まずはザレ道を20mほど登り、ロープ3段+鎖2本場。この辺りは足元が50−60mは切れていて、見晴らしはよいのだが結構高い。最期にロープ5m+6mで1080mのピークに出る11:34。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:ロープ(赤矢印)3本が続くザレ道 中:下から見上げる鎖場と黄矢印の倒木 右:上から見下ろす黄矢印の倒木 ここで、本日初めての見晴らし。北方の眺め良し。チムニーは山陰に入り、見えなくなっていた。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真:1080mピークから北方の烏帽子岩を見る。その右手後方に榛名山 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真:左手には、浅間隠、その向こうには白根山らしきが。中央右遠くの白い大高山〜白砂〜谷川岳西部。 ここから5−6分で次のピーク11:40−44。灌木が少なく、ここも眺め良し。谷急山も判明。荒船山とその隣に八ヶ岳も。表妙義も良し。丁須の頭のハンマーヘッドもよく判る。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:谷急山 中:荒船山と八ヶ岳(編笠〜赤岳〜硫黄〜天狗を識別) 右:表妙義(白雲山−金洞山) 下った鞍部にはクレバス状の隙間が有り、その後2−3の上下を繰り返した先の鞍部で大休憩12:09−23。 心地良い風、さらには切り立ったナイフリッジも所々。7−8の上下を繰り返しやっと山頂に着く。12:50−57。 多少灌木があるので、立ち位置を変えれば360度見渡せる。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:11:49クレバス状の隙間 中上:クレバス状の隙間の上部 写真右上:12:39もうすぐ山頂 写真中−右下:山頂の風景 3等三角点1162.2m 近くには雪をつけた浅間山、高速道路のインターチェンジ、西には遠くにうっすらと穂高〜槍〜燕の山々、 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真:西方の山々。奥穂高〜キレット〜槍〜大天井〜燕。赤矢印は槍ヶ岳。 手前の双頭の黒シルエットは愛宕山北方600mの無名峰 南西には、八ヶ岳、手前には山頂の平べったい荒船山。山の北側はスパッと切り立った断崖。その右横奥の鞍部に白っぽい甲斐駒ヶ岳、その左手に茂来山、さらに左の鞍部に白い山。 画像処理すると、荒船と八つの間に、甲斐駒のシルエットがくっきり。その左手にうっすら白い山・・・・北岳か?。 南に上州の根無し山の数々、東は表妙義の山々、その向こうに赤久縄山、北の眺めも良し。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真:南西の山々 右奥は甲斐駒ヶ岳だが、画面中央の白いのははてさて? 見た目は北岳のようでもあるが。 ずっと楽しんでいたいのだがもう13時近く。やむなく出発。帰りは道を確認しながら。 30m下って、3m高さのコブを巻き、5m高さのコブを巻き、7m下り、コブを登り4mをロープでくだり、2m長さのナイフリッジを渡り、2m登り8m岩を下り、コブを登って南方向への尾根の分岐に着く。・・・・。 地図上は10−20m前後の標高差ながら、1080mのピークまで6個の上下(3−4m〜9−14m)が続く。 その先は標高差約100mをロープと鎖とロープで下る。下り切った最低鞍部で小休止13;55−14:00 ゆっくり登り、984mピーク着。見晴らしは悪いので、すぐザレ場を急降下し、14:16女道分岐通過 三方峠14:25着、2名が休憩中。26発。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:1080mピークの手前のピークから見た手須の頭 中:13:55最低鞍部で小休止中。良い風が流れて行く 右:15:45終着の登山口(=国民宿舎前) 峠からは、午前中ロストしたルートを確認しつつ下る。やはり、地図上では途中から向かって左手の谷に下る所を、右手の尾根沿いに下り、一度谷に下り、少し登り返して元のルートに戻っている。 その先の風の良い尾根上で小休止。14:56−15:00。 峠にいた方が追いついてくる。「GPS上で道が合わない」と。少々話し、1人は帰宅、もう1人は国民宿舎泊。今朝の道間違いを伝えてくれるよう依頼し、先を急ぐ。 15:37やっと舗装道路着。国民宿舎15:45通過。道傍の看板を見て横川駅まで1H10Mとルートを確認。 さすがに舗装道路は膝と足首に来る。落ち葉や路肩の土の上を選んで進む。妙義湖沿いを2km進み、 16:15横川駅−松井田駅の分岐点で、後から着た車に声を掛けられる。 見れば、峠であった方。送ってくれるというので誘いに乗る。聞けば深谷市在住の方。 風呂に入ると言っていたのに風呂で汗も流さず、そのまま降りてきたとか。ナビには帰宅ルート(先ほど合った分岐点から松井田駅(=自宅)方向に進む)の設定済みだったのを、途中でわざわざ横川に設定し直してまで。 去年の荒船・赤城山行でも感じたが、親切な対応に感謝感謝。・・・・県民性の為せる業? 16:27横川着。送ってくれたお礼を言って見送る。さて、釜飯でも買って・・・。と切符を買い、発車時刻を見ると16:30 次が17:56(実は17:13も有った)。あと2分。 構内隣接のおぎの屋:残念ながら立ち食いソバ屋、駅前に別のおぎの屋はあるが間に合いそうになく、「高崎で購入しようか」と急ぎ電車に飛び乗る。 17:02着いた高崎駅、釜飯は無く、顔ざらざらを洗面した所、17:13始発にはビールを買う時間なし。 次の35分発は前橋発。込みそうと判断し、お茶とビールを買って17:15前橋行きに飛び乗り、30秒後発車。 1駅移動して乗換え。最後尾車両には2−3人のがら空き=予想通り。ドア横のシートに座り、荷物を網棚に揚げ、缶の蓋を開け・・・。 着いた高崎で6分停車。この間、40人ほど乗車。ビールを飲んでいる私の横も埋まる。判断は正解と改めて飲み干し、山行の整理を始めるがいつの間にかウトウト・・・・。 赤羽で乗換え、新宿経由で帰宅。 予定 計7:40 登山口(国民宿舎)−0:07−三方峠分岐−2:03−三方峠−1:55−谷急山−1:30−三方峠 −1:40−国民宿舎−0:30−妙義湖ダム口 実績 計8:00(休憩0:46+迷い0:38含む) 登山口(国民宿舎)−0:46−三方峠分岐−1:36−三方峠−2:04−谷急山−1:44−三方峠 −1:20−国民宿舎−0:30−妙義湖ダム口
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