15年05月10日 2日間天気良しを狙っての山行。 8:30頃、着いた松井田駅で今宵の宿の予約完。高齢?の団体さん7名の予約タクシーが2台。余分のスペースに乗せてもらう。道の駅までほんの10分ほど1340円を割り勘で350円で済ませて頂く。同乗させてくれた方々に感謝感謝。 皆さん中道巡りとのこと。8:57大鳥居を出発。妙義神社本殿まで団体に同行。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:道の駅から見上げた妙義山 中:写真左の赤丸内の拡大 右:大鳥居 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:神社内の案内看板 中:神社内の石垣に張り付いたセッコクの花(竹欄) 右:本殿 9:18本殿からは皆さん中道巡りで左手方向へ。大の字&奥の院へはここから右手にある階段から始まる。 道は杉の樹林帯を登り、後半、やや緩めの滑りやすそうな鎖場2本を過ぎ、最期の一歩で枝尾根のT字路に飛び出る。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:大の字登山口 中〜右:ゆるい鎖場。わざわざ掴む必要はない傾斜だが結構滑りやすい。右:最期の一歩 T字路を左手に進み、4−5m程の鎖で岩塊に登ると「大の字」着10:05。5分ほど休み。 東側の眺め良し。タクシーから見えていたここが奥の院かと思っていたが、まだ上のよう。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:妙義山東方の眺め 遠く左手の山塊は赤城山 右:大の字の文字:横幅4.5m、幅50cmぐらい ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真:「大の字」から眺めた妙義山(白雲山)一番高い所は玉岩。ここからでは天狗岳・相馬岳は見えず。 「辻の分岐」の手前で、降りてきた人に声を掛けられる。最初は気がつかなかったが、あの団体さんの1人。 話によると第1見晴らし地点からこのコースを登ってきたとのこと。 同行の皆さま方のゆっくりペースについて行けず、時間つぶしに使ったとのことらしい。元気印そのもの。 10:23「辻の分岐」着。ここから先、上級者コースのペンキ印が注意喚起。少々休憩して出発。 軽めの鎖場ありで7分後の10:43奥の院着 「辻−奥の院」の間は、余り危険な所や鎖場は無く、本殿−大の字間同様、中級者向けぐらいの道。 奥の院は、V字になった岩と岩の間に大きな丸目の岩が蓋をしたような横穴である。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:「辻」の風景 キケン 上級コースとある 中:奥の院 右:赤丸の中の拡大 ただ奥の院からは上級コース。まずは奥の院右脇の鎖場:ほぼ70度ぐらいの角度で30mぐらいあるらしい。 最初は慎重に登るが、あたりをよく見れば、ホールドがかなりあって、傾斜の割にはとっつきやすい登り。 もっとも上部のトラバースは高度差ゆえに少々焦るが、ほどなく奥の院の上にたどり着く。 11:54L字アングルを傾けたような岩の間に掛けた鎖を登ると久しぶりの眺望。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:奥の院 再掲 中:写真左の杉のすぐ右隣の鎖場 右: L字アングルの鎖場7m やがて11:04稜線上の見晴らしにでる。西方〜北方〜東方の視界が広がる。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:見晴らしの看板 右:西方〜北方の視界。裏妙義の奥に見えるは浅間山。明日の谷急山も左端に見える。 稜線の、たまにはナイフリッジにもなる幅の狭い道を進み、ビビリ岩と称される3連の鎖(足元の谷がよく見える登り2m+トラバース+縦15mの3連)を過ぎる頃にはようやく鎖に慣れてくる。11:16 そのすぐ先に幅30cmほどの狭い岩の間を抜けるが横向きではザックがつかえて通れず、結局手で持って通過。11:17 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:11:12ビビリ岩3連の鎖の縦 中左:同斜めを下から 中右:11:16同斜めを上から 右:幅30cm岩 その先に「玉岩」の看板を見つける11:20。 この辺りに白雲山の看板跡が有るらしいのだが、全然気がつかず。ネットで調べる限り、玉岩の隣のピークらしいのだが詳細不明。 「玉岩」は、丸目の大岩がせり出した稜線上にちょこんと乗っかったような格好。大岩&稜線共に、足元は切り立っていてスリルあり。 最先端からすこし後方に見晴台と、いちおう岩を一周できる幅2−30cmほどの切り立ったスリル満点の道があったり、胎内潜りできそうな穴も有ったりする。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:11:20玉岩の看板と玉岩方向。玉岩には歩1分弱で着 中左:11:36頃、10mぐらい下ったところからの玉岩 中右:11:21玉岩先端から見た大のぞき方向 右:玉岩で見つけた柏の虫コブ 11:40下りきって、稜線上の登りやすい鎖場の連続。上り詰めると玉岩の全体像を見上げられるようになる。 上り詰めた岩場から今度は下り。トラバースののち下る鎖場は、距離は短いものの、最後の1歩の所で足の置き場捜しに難航。よく見れば、ちょうど良い位置に金輪が埋め込まれていて、ここに左足をのせ、あっけなく鎖場終了。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:11:22玉岩の見晴台から見た大のぞきのピーク方向 中左:その拡大 中右:稜線沿いの登りやすい鎖場 写真右:11:47ちょうど良い位置に金輪が埋め込まれている鎖場。 鞍部から登り返すこと3分、そこは「大のぞき」の頂上11:53の見晴らし。板碑が2つあり、対岸?の天狗岳の大絶壁。 眼下の眺め、西方の眺めが良く、小休止して出発。 ここから、結構急なV字型の岩くぼみに張られた7m程の鎖を下る。左手方向に7m程のトラバースした後、滑り台状の10m*3本の連続下り。ここは、鎖を跨いで持ち上げ、足裏を岩に垂直にして下ると実に快適。しかし3本は長く鎖は重く、下りきるころには腕が疲れてしまった。12:01 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:天狗岳大絶壁 中上:大のぞき山頂 中下:11:52V字型の岩くぼみに張られた7m程の鎖 右上:11:55左手方向に7m程のトラバースその1 右下:11:58左手方向に7m程のトラバースその2 滑り台状の10m*3本は次の絵参照 ここから天狗岳まで登り返し。 山頂直下まで灌木帯を登るが、12:14ほぼピークに近づいたころ、左手に見えてきた岩棚に進む踏み跡が見えたので立ち寄ってみる。 すると「大のぞき」が眼前に。大のぞきの対岸からのビューポイント。そこには滑り台状鎖場を下る方々数人。なかなか眺めがよい。手を振ると振り返してくれるので、何枚か写真を撮る。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左上:赤矢印は天狗岳の肩にある撮影場所を示す。写真右上のみ、その10mほど上部から撮影。 写真左半分:撮影場所からの眺め。黄色の四角が滑り台状の下り2&3本目の位置。右下に拡大図。2人が下降中。 写真右上:玉岩と大のぞき。 玉岩は一つの大きな岩なのだが、光のかげんか、人面の顔=バンダナを巻いた頭、というよりゴリラの頭に 見えてしまう。もっとも、WEBにも人面&ゴリラ頭の記載は無い。 これは世紀の発見??「玉岩=ゴリラ頭岩」であることを発見した・・とでもしておこう。 そこから少し、天狗岳のピークに着き、休憩12:27。10分もすると先ほどの鎖場を下っていた方々がやってしばし談笑。 13:12、40分以上留まっていたので、先に出発する。 13:16、天狗岳の西の見晴らし着・・・「天狗岳」の標識のある所より、ここが眺めが良く休み場としては良いところらしい。 下りにかかる直前に右手に岩棚があったが、その手前に小枝で通行止めの証。で、パスして下る。 下る途中で若い二人に逢う。稜線上では初めてのすれ違い。「タルワキ沢から上がってきたが、見晴らしの良い所は?」と聞かれるが、「大のぞき」は無理そうな服装。 下りきった所はタルワキ沢のコル13:29。先ほどの二人はここから登って来たのかと納得。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:13:16天狗岳西の見晴らしからの相馬山 写真右:タルワキ沢のコル 相馬山への登りも樹林帯。山頂近くで木々の間から先ほどの二人が岩場の上にいるのが見えた。 どうも、先ほどの通行止めの岩棚に登っているよう。後で調べると、この岩は、西〜北の見晴らしが良く、更に下部が人面岩として有名な所だそう。もう少し左手側に目が行かなかったかと思うが後の祭り。 やっと山頂近くの緩やかになった所で、後続の方々に追いつかれる。13:47ようやく相馬山に着く。 山頂には3角点。ただ、角が欠けていて何等かは不明(後日1103.8m2等点と判明)。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:若い二人の図 中左:天狗岳右側の崖 中右:2等三角点 右:相馬山山頂からの浅間山 皆さん、山頂写真を撮って、5分も留まらず先を急ぐ。滑りやすいザレ道を後を追うが、浮き石が多く歩行困難。 傾斜がきつく、オマケに真っ直ぐな下りのため、石を落とすと先行者に当たりそう。一度落として「落石!」と叫ぶ羽目に。 どうにもペースが上がらず、置いてきぼりを食らう。着いた国民宿舎分岐点にはもう誰もいない。 すでに14:10。次の国民宿舎への下山道:女坂分岐経由だとあと3:20必要。今のペースだと18時を回りそう。 ここからの下りだとコースタイム1:30なのでゆっくりと下れば良いと出発。しかし、ここもザレ場。実に歩きにくい。 慎重に下るが膝にも来る。稜線上の道なのだが、実に忠実に稜線を下る。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:相馬山から金洞山(左から順に東岳、中ノ岳、星穴岳)を見る 中:国民宿舎分岐点 右:14:22最初の鎖場 さすがに大きな露岩は巻くが、それでも鎖5本連続2−30mの下りがお出迎え。通過に7分ほど。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:14:24鎖 写真上部が坂下方向 中:14:26鎖に片手で掴まって撮った鎖 右:14:29その鎖2 このコース、いい加減疲れた頃に現れる10mほどの小露岩を当たり前のように上下する。岩頂上は、まあ見晴らしは良く、南方の金洞山最右手の星穴岳には山の中腹に穴が2ヶ所開いているのが判ったりして。 この、一般登山者登頂禁止の星穴岳・・・この穴をクライミングしてくぐるツアーがネット上で募集あったりする。 穴抜けのみならず、50mの高低差の懸垂も楽しめる・・・・といわれても参加はご遠慮する。 日曜日の今日は、横川駅近くでイベントが行われているらしく、太鼓のドンドン音がおおよそ30分にわたって聞こえてくる。 たまにはSLの汽笛音も4−5回ほど。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:14:49ちょいとした露岩の登り 中左&右:星穴岳の由来の・・・ 右:星穴岳右手のチムニー やがて高さ20mは越えそうな岩が現れる。近づくにつれ、横幅4−6m、縦幅10m強。 15:28コースはこのチムニーに突き当たるが、さすがにここを登ることなく、左下に5mほど鎖で巻いて降りる。下部の広場に降り立つと、1−3m程えぐられているのが判る。 しかも、1.5m*70cmほどの穴(B穴と仮称)が開いているなんとも奇妙な所。その穴から対向尾根の岩峰群が眺められる。 B穴の脇には腰掛けになりそうなA石(仮称)があり、その右隣には、もう2つほど穴が開きそうな凹みもある(写真右中参照) ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左上:15:21遠目に見たチムニー 中:15:28チムニーに突き当たった所(=鎖場上端)から仰ぎ見る。 右上:15:12稜線から見た隣尾根のチムニー群 写真左中:15:30鎖の中間点から、下部の広場(=鎖場下端)を見下ろしたの図 写真左下:15:30鎖の中間点から、降りてきたルート(=鎖場上端)を見上げた図 写真右中:15:33下部の広場(=鎖場下端)に降り、A石近くから振り返って見た、えぐられ部分。 ここには、B穴が空き、その右隣に2箇所へこみも見える。 写真右下:15:33B穴からのぞき見る隣尾根のチムニー群(=写真右上:15:12と同じ対照) 注:A石&B穴&黄○印(=赤褐色に変色した部分)は、それぞれ同一物を示す仮符号。 チムニー基礎体には卯木?みたいな花が咲き、足元広場にはアリジゴクの巣を10個弱カウント。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:チムニー基礎体に咲く春の花 中:B穴からの眺め(=露出は「上の写真右下」よりも多め) 右:蟻地獄の図 ドンドン下り、たまには鎖のトラバースを越えてしばし進み、15:40途中の岩棚から、今日の宿を見下ろす。 ここから道は90度折れて進む。で、現在位置を確認する。まだ370m差はあり。 さすがに歩くのに疲れてくる。まだ鎖場が現れるし、到着予定の時刻を過ぎてもまだ稜線上。 16:07ようやくギンラン(下の写真右中参照)がぽつんと咲くコルに着く。 ここから尾根筋を離れるが、急降下のザレ道で疲れがドット出る。杉の植林帯に入ると林道道らしく歩きやすく成り、 やがて舗装道路に出る。3分で今宵の宿着。時に16:30。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:15:40途中の岩棚から見る裏妙義の山々と国民宿舎 中:見下ろす国民宿舎 右:国民宿舎から見あげた岩棚 12畳ほどの綺麗な部屋で、タオル・洗面具・浴衣は揃っているが、休日料金&1人割増料金で税込み8715円といい値段。生ビール2杯合計で1万円を超える始末。 風呂で汗を流すが、湯船で10分ほど船を漕ぐ始末。ゴールデンウィークの最終日とはいえ、今宵の客は3組。 しかし夕食時には2組3人分のみ。見た目は豪華。鰹の刺身&上州豚の鍋はまあまあだが、天つゆがしょっぱいのを筆頭に・・。値段の割には??の宿。 ↓青枠線の絵はクリックすると拡大可 写真左:登山道入口(下山口) 中:夕食 右:朝食 明日のルート:「三方峠」に直登し、谷急山ピストンの予定であったが、宿のパンフレットによると、 丁須の頭がおもしろいらしい。で、ルート変更を検討するが、2時間ほど別途必要。 朝食食べて8:00発だと宿帰着が17時頃になってしまう。もう一泊するには忍びないし・・・。で、当初通りに。 予定 計5:40 大鳥居−1:00−大の字−1:35−白雲山(大のぞき)−1:00−タルワキ沢のコル−0:20−相馬山 −0:15−国民宿舎分岐−1:30−登山口(国民宿舎) 実績 計7:31(休憩1:21含む) 大鳥居−1:09−大の字−1:44−白雲山(大のぞき)−1:39−タルワキ沢のコル−0:18−相馬山 −0:23−国民宿舎分岐−2:18−登山口(国民宿舎)
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