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将棋頭山 茶臼山

9月2日 朝早くの電車を乗り継いで岡谷着。飯田線の電車が遅れている。約15分ぐらいのままずっと。駒ヶ根
着は10:00前。電車通過待ちの踏切の向こうに10:00発のバスが無情にも・・・。
で、乗り遅れた5人:全く見ず知らず、が相乗りタクシーでしらび平に向かう。

朝の曇り空とガス間の山々が一変して、快晴の空に宝剣の槍がいい。途中、タクシーを停め、写真撮影する。
運ちゃん曰く、ロープウェイの赤い鉄塔(写真右に拡大図)が、秋には違和感無しになるとか

早めに着いたせいかロープウェイ待ちも20分程度。もっとも乗るタイミングが悪くて、籠の中央部分に押し込まれ、
外が見えないのは少々残念。

それでも千畳敷駅はいい天気。 ↓ クリックすると拡大。1488*290

出口に「サルについての意識調査」のアンケート用紙があり、1枚メモ用紙として失敬。11:15 これが以外な所で
役立つ。

やはり、というか案の定というか、周りは平均年齢が高い。カール上段の乗越浄土まで登るが、久しぶりの急登で
息が続かず、小休止しばし。10kgぐらいの軽い荷物なのだが。


それでも着いた上段は遮るもの無し。11:50 遠く南アルプスの先には富士山も。早々と宝剣山荘に宿を決め、
少量の荷物を持って将棋頭に向かう。 12:20 

駒飼の池にむけカールを下る。下りきったところに沢があるが、ちょっと飲む気になれず。梯子が有ったりして水平
道になる。3人の女性づれとすれ違う。「いいお花畑が有りますよ」だとか。

ほぼ水平の道を進み、小さな尾根を巻いた右下方向15m先にサルが2頭。背中を向け這い松の実をかじっている。
1頭は私に気づき這い松の茂みに消えた。お尻を向けた写真を撮る。

ふと登山道方向に目をやると、10mほど先の岩の上にもう1頭。やや小ぶり。これも撮る。さらにその向こうにも数頭
いるのが見える。でまた撮る。写真下左中には11頭


15−20mほど進む。岩の上のサルのそば3mを通り抜けるがサルは動じず。写真上右

稜線方向がよく見えるところで見渡すと・・・・。先ほどの岩場と上部の草付き〜手前の花畑までサルがうろうろ。中に
は子連れも2−3組。大小43頭まで数えた。どうも群れ全体で降りてきている様子。 で、いくつか写真を撮る。

そろそろ進もうと歩き始めると、右下の這い松内からドドドと逃げ出す音が聞こえる。草の中のサルはあまり動かない
のだが逃げるやつもいるようだ。

そこから濃ヶ池までは約3−4分。振り返ると岩場にはまだサルが見える。13:09

遠く、宝剣山荘はみえるが、その隣の宝剣岳はガスにかくれて見えなくなっていた。

3−4mmぐらいのちいさなクロウスゴをつまみつつ稜線との合流点へ。ここから見る将棋頭山(写真左奥のピーク)
は緩やかな見晴らしの良い稜線沿い。


快調に進み、あっという間に西駒山荘との分岐に着く。小屋方向は大きな道だが、将棋頭方向の道は小さい。
画像 山頂から麦草岳方向

案の定、あまり人が歩いていない。着いた山頂からの眺めはよい。13:49−14:00 
ガスが舞ってきたので、東側の眺めと、駒ヶ岳そのものは見えないが、明日予定の牙岩+麦草岳の荒々しさは
良く判る。


人のいない道を茶臼山に向かう。正規の登山道と合流し、すぐに分水嶺。14:12、30秒進んで行者岩。
また細い道に入り、クロウスゴを見つけ、ザレ場を抜けると樹林帯に入る。同い年ぐらいの単独行きとすれ違う。

最後の一登りで樹林帯を抜け、これまた見晴らしの良い茶臼山に着く。14:37



5分ほど堪能し、帰路に着く。分水嶺からは正規の道を進み、西駒山荘に15:29。
小屋直下の水は実に旨い。お茶を捨てて空にし、詰め替える。小屋の南には植裁されたコマクサが見える。
食事が17:30からだから、と先を急ぐ。馬の背の始まりの分岐点に15:59帰着。

ここから急な登り。コケモモもある。すべて失敬する。
 

一度緩くなったところでまたサルに遭遇。這い松の中のサルは、近寄るとドドドと逃げる。が、15m先の岩の上下の
サルは動かず。全部で10頭ぐらい見える。夕暮れ間近と、ガスが舞っているせいで周りが薄暗いので少々不気味。

小さいやつは3mぐらい近寄っても逃げず。通り過ぎた後は登山道に出てきて実をかじり出す始末。松ヤニが口の
回りに付いたらしく、初めは手で取っていたが、最後は岩に直接口を付けて擦っている。そこから2−30m先にも
10頭ほど。やがて急登がまた始まる。単独行の若者とすれ違う。「サルがいますよ」と声をかけると、「多いですね」
の返事。 

前方の登山道に数匹のサルが現れる。登って行くと少しずつ脇に避けて行く。通りすぎたとたん、「シャー」と言う
音が聞こえる。振り向くと、4−5m下手に3匹のサルが横一列に並び、歯をむき出しにしてこちらを向いている。
 
「ふーん」と思い、また前を向いて歩こうとしたら、またまた「シャー」の音。振り向くと同じ位置で同じ格好で威嚇し
ている。

石でも投げてやろうかと思ったが、数が多い(後方にあと4頭いた)ので、ゆっくり前を向き、ゆっくりゆっくり歩き出す
と、何事もなく。1分ぐらい後に振り向くと30mぐらい下に7頭がたむろしていた。   

小屋人に聞くと「人を襲った例は無い」とか。
すれ違った単独行の若者がいたずらした影響か、背負っていたナップサックにスマイルマークの丸い顔が描か
れているのに驚いたのか・・・。

あとで、駒ヶ根市の博物館の研究員に聞くと、濃ヶ池周辺には2群の群がいて、その一つと逢ったのでしょうとのこと。

ともあれ、急坂を登りぬき、緩やかな稜線にたどりつく。遠くからあまり巧くない笛の音が聞こえる。キャンプ場の上部
で吹いていた。直線距離で500mちょいか。よく届くものだ。駒ヶ岳・中岳の巻き道を抜け、17:10ようやく宝剣山荘
着。とりあえずビールで乾杯。
 
1泊2食 9000円の夕食。 17:40

 
食後、夕焼けを見に行ったのだが、ガスが巻きNG。日没後しばらくしての西空。明日は期待できそう。




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