春日大社

春日大社の境内や参道の左右にナギの木が多数植えられています。

  

  




ナギの木の葉、葉脈が縦にしか走っていない。

奈良の春日大社の境内や参道の左右にナギの木が沢山あり、まき科の常緑高木 雌雄異種(オスとメスの木がある)ほとんど純林のようになっています。大正12年に国の天然記念物に指定されました。古い時代に持ち込まれたものが起源といわれ、奈良のここだけにこれほどたくさんのナギが広がったかについてはいろいろな説があります。

奈良にたくさんいる鹿がナギを食べないため、一度森林になってしまうと、林の中はたいへん暗くなり、他の樹木の成育に適さないこと、ナギの根や幹から剥がれた樹皮から土の中にしみでた化学物質に他の植物の成長を抑制する働きがあること、人間がこの木を神様の憑代(よりしろ)として大事に保存してきたことがナギの林を形成していった理由と言われています。。この木は裸子植物、杉やヒノキなどという針葉樹の仲間で、古代に栄えた植物です。この木と銀杏が裸子植物で広い葉を持つ木です。

葉脈が縦にしか走っていないので、横に裂けにくいところから夫婦和合を表し
またナギは凪(なぎ)に通じるところから、航海の安全や旅の安全のお守りとして
また、鏡の後ろにナギの小枝を入れておくと、思う人の姿が鏡に映るという願いもありました。


    

もとへ