熊 公 鍛 冶 工 房


熊公の工房における鍛冶作業の日誌
特別な事柄は印を付け『鍛冶作業記録』にも書き込みます

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2025年08月06日(水)
 工房着:午前10時25分  作業開始:午前10時45分−作業終了:午後3時00分
 工房の気温:36度

 今日も暑い一日、朝はどうしてもダラダラしてしまいます。今日は昨日よりも遅く家を出ました。『三橋 6』辺りでの作業で渋滞が有ると考え、『三橋 2』から『清河寺』に出る抜け道を使いました。到着は昨日と同じ時刻、やはりこのコースを使うのが早いようです。

 今日もまず畑の水遣りからスタートです。キュウリにタップリ水をやり、今日も里芋に水を出しっ放しにしました。キュウリは少し小さかったので今日は収獲しませんでした。また、『シソ』はこのところの暑さのためでしょうか全く大きく成らなくなってしまいました。

 11時頃から作業開始です。まずはネッククーラーを着けて、焼き鈍しを掛けた鎖鎌を冷間鍛造して、まずは全体の成形をして、中子を若干薄め、柄にピッタリ入るようにして行きました。中子が納まるようになったところで、刃の荒削りをしていき、鍛接の様子を確認して行きました。すると残念ながら鍛接線が現れました。致命的な鍛接不良ではありませんが、これを消すために削り込んでみると、どんどん消えてはくれましたが、刃の幅が計画しているサイズでは無くなってしまいました。これは没です・・・。

 
   柄に納まった鎖鎌本体                     鍛接線が出てしまいました・・・

 おそらくは研ぎ進めることで鍛接線は消えるものと思いますから、これは別のものに転用することも考えようと思っています。

 鍛接線が現れ予定通りに仕上げられないことを確認したところで、ネッククーラーのバッテリーも切れたので今日の作業は終了としました。明日はもう一度鎌本体を鍛造します。今度は刃の幅を36mm位にして、余裕を持って寸法通りに仕上げられるようにします。また、鍛接作業も基本に戻って確実に鍛接できるようにしたいと思って居ます。

 着替えをして記録を付けているときに雷の音が聞こえ始めました。帰路に着く頃は風も吹き出し、少し暗くなってきました。気温も37度有ったものが35度くらいになりました。
 帰路も『清河寺』から『三橋 2』へ抜ける道で帰って来ました。55分で帰宅しました。途中『田島』の近くで雨に遭遇、気温は30度になりました。しかし、東京に入ると雨が降った形跡は無く、気温は31度になりました。それでも昨日より涼しいまでホッとしました。明日は涼しくなってくれると良いですが・・・。
2025年08月07日(木)
 工房着:午前10時20分  作業開始:午前10時40分−作業終了:午後3時15分
 工房の気温:24度

 今朝は『円阿弥(北)』の手前から状態が始まりました。そこで『円阿弥(北)』で左折して『三橋 2』に出て、そこから『清河寺』に出るコースをたどりました。この選択は正解だったようです。しかし、この渋滞いつまで続くでしょうか・・・。

 今日は曇天で雨も時々降る一日、そのため気温は24度でした。ただし、湿度が高めでした。昨日までよりも幾分楽という感じでした。雨はそれ程降らず帰る時には畑は乾いている感じでした。明日は水遣りを確りしないといけないようです。

 今日の作業は鎖鎌本体の再鍛造です。キュウリを収穫した後素材の準備をしました。シソは暑さのため大きくなれないです。朝は雨が降ったりしていたので、帰り掛けにほんの少しですが収獲しました。シシトウ・甘唐辛子と合わせて床屋さんに届けます。


鎖鎌の素材
 素材は前回と同じ19mm×22mm×150mm
の『極軟鉄』、鋼は『白紙 2号』です。鋼を挟み込む
部分は前回70mmでしたが、今回は80mmとしま
した。鋼のサイズも長さは80mmです。

 鍛接不良を作らないためにも鍛接剤はチョット多
めに使い、加熱はゆっくりとそして確りとして行きま
した。大好きな鍛接作業ですが、やはり難しいとこ
ろがあります。しばらく鍛接作業しないで来ています
から、とにかく基本に忠実に作業しました。鍛接線
が出ないことを祈るばかりです。

 今日は鋼の幅も地金よりも若干大きめにしたので
地金がせり出してきて鋼に被さることは無いようにし
ました。

 今回も厚さが10mm位に成るように鍛造して行き、その段階でL字に加工しました。その後はまず刃側を曲げてスプリングハンマーで鍛造できるようにしました。

 
刃側を曲げて中子を打ち延ばしていく

 中子が打ち出せたところで、今度は中子を曲げて刃を打ち延ばしていきました。スプリングハンマーは良い『先手』ですが、やっぱり人間の『先手』が欲しいですね。いちいち曲げてハンマーの出っ張りに引っかからないようにして作業するのは面倒なことです・・・。

 
中子を曲げて刃を打ち延ばしていく

 今回は刃の幅を35mm程に打ち広げましたからバランスは良い感じです。中子・刃を打ち伸ばせたところで鎌の形に戻し、前回製作した鎌をガイドにしてL字の微調整などをしました。

 鎌の形に戻した後は刃側を打って大体の形を作
って行きます。刃を打ち出していくと峰側は湾曲しま
すから、今度は峰側をスプリングハンマーで打って
真っ直ぐに調整していきます。

 刃渡り220mm 中子長250mmの鎖鎌、おそ
らく熊公の火床で制作できる最大級のものです。

 明日は成形していきますが鍛接線が現れないこと
を祈ります。中子も柄にピッタリ納まってくれると良
いです。明日は焼入れ直前まで持って行くつもりで
いますが、どうなるでしょうか・・・。今のところ地金
が変に伸びているような所は有りませんから、上手
く鍛接できていますように!! 鍛接は難しいから楽
しいですね!! そして、神秘的です。 

焼き鈍し直前の鎌

 帰路ですが、以前調べてそのままにしてある抜け道を走ってみることにしました。『清河寺』から『三橋 2』へ出るコースで走り、『三橋 2』へ左折せずそのまま直進するコースです。このコースで『埼大通り』に出て、これを左折して新大宮バイパスに出るコースです。『清河寺』から新大宮バイパス(埼大通りの交差点)まで25分で走ることが出来ました。道が狭い部分があるのでチョット注意が必要です。自宅まで55分くらいで帰ってこれることが分かりました。
 『荒川右岸コース』は狭い部分もありますが車は多くないですし、時間的にもほぼ同じです。『埼大通り』に出るコースは途中で渋滞に遭ったときなどの逃げ道になるかと考えて居ます。道をしっかり覚えるために明日も使って見ようと思っています。
2025年08月08日(金)
 工房着:午前10時15分  作業開始:午前10時35分−作業終了:午後4時05分
 工房の気温:33度

 今朝も『円阿弥(北)』の手前から渋滞になりました。そこで、昨日と同じコースで工房に向かいました。

 まずは畑への水遣り作業です。昨日の雨はほんの少しだけでしたからタップリと撒いてやりました。また、里芋の畝には今日も水を出しっ放しにして、続いてカメムシが目立つので忌避剤を撒いてやりました。

 作業は鎖鎌本体の成形作業です。まずは冷間鍛造して、歪みを取ってやりました。続いてコバを整え、中子が柄に納まるように削って行きました。なんとかピッタリに成形できました。

 続いてブレードの成形作業です。峰側を少し薄め、鎬線が一番厚くなるようにして行きました。そして、刃付け作業です。ブレードの鋼が終わる部分、コバの部分に少し鍛接線が出ましたが、ここは刃にはしないので溶接でカバーするようにしました。

 刃付けはディスクグラインダーで荒削りして、その後は久し振りにセン掛けで行いました。今回は鍛接線がブレード上に現れることはありませんでした。やっぱり基本に忠実に作業すること大切ですね!!

 
 センによって刃付けを行う                     成形を終え柄に納めた状態


成形を終えた鎖鎌本体
 ブレードの幅は33mm 厚さは元側が5mm、刃
先側が4mm程です。一応、柔兵衛親方に依頼さ
れた寸法に揃えることが出来ました。

 次は焼き入れ作業ですが、三枚打ちのものは刃
に平行にヒビが入ることが有ります。危険温度帯
の手前で取り出し、そこからはゆっくり温度を下げ
る様に焼入れします。鍛接もそうですがやはり基本
にしたがって作業すること心掛けます。

 後は研ぎですが、鎌の研ぎは少々大変です。ブ
レードを固定して、砥石を動かして研ぐ事に成りま
す。焼入れした日に仕上げるのは無理そうです。

 仕上がるのは来週の水曜日あたりでしょうか。 

 1時半頃、結構近くにかなり大きな雷鳴が聞こえ出しました。一雨来るだろうとチョット期待していましたが結局雨は降らずに終わりました・・・。どうやら荒川の右岸側(川越・朝霞方面)に雷雨があった感じです。実際、帰宅した際に雨が降った痕が残っていました。今日は自宅の庭への散水はしないで済みました。

 帰路は昨日と同じコースで『清河寺』から『埼大通り』に出るコースで帰って来ました。途中、数ケ所で渋滞が有り、昨日25分くらいで通過したところ35分かかりました。その為、自宅まで1時間5分掛かりました。

 交通情報では『三橋 5(北)』で事故があって、『大宮西警察署』辺りまで渋滞と伝えていましたから、このコースで帰って来て正解でした。渋滞が確実な場合は『荒川右岸コース』を使い、『三橋 6』辺りの作業で渋滞するような場合は今回開発した抜け道を使うのが良い感じです。また、工房へ行く際に渋滞に巻き込まれた場合も今回のコースを逆に走ることも出来るから、やはり抜け道の開発は大切ですね・・・。
2025年08月12日(火)
 工房着:午前10時30分  作業開始:午前10時50分−作業終了:午後3時45分
 工房の気温:29度

 ここ数日間は『梅雨』のような天気、九州や能登半島では『線状降水帯』が襲って被害も出ています。能登半島は一年前も大雨で被害を受けたし、熊本も球磨川が氾濫して大変なときがありました。このように極端な天気が繰り返し起こるのは気候異変が深刻になってきているのでしょうね・・・。

 7月の末に鋼材を発注して、8月4日に『発送済』の連絡が来ました。クロネコヤマトで発送されたので、『クロネコ メンバーズ』に加入している熊公には荷物の状況が送られてきますが、待てど暮らせど荷物は動かず、勿論届きませんでした。それで8日にクロネコヤマトに連絡を入れました。しかし、それでも全く動かないので10日に改めて連絡をしました。そして、具体的にこんな大きさでいつもはこのような包装で届くと伝えました。そうしたら数時間後に連絡があり、集荷後に伝票が剥がれてしまい迷子になったようでした。こちらが伝えた包装の様子やサイズ・重さなどが決め手となって昨日やっと届きました。しかし、いつも頼んでいるからサイズや包装の様子など分かっているから良かったものの、全く初めての所から送られてくる物だったらどんなだったでしょうか・・・。

 さて、今日は久し振りに新大宮バイパス・上尾道路を使って工房へ行きましたが、何と20分もオーバーしました。特に作業などはしていなかったのですが・・・。しばらくは裏道を使うのが良いようです。

 今日は雨が降ったりやんだり、湿度が高くて不快でした。キュウリと唐辛子を収穫して直ぐに作業に取り掛かりました。
 今日のメインの作業は鎌の焼入れですが、柄に挿入する時チョットきつすぎるので、中子を少し削ることにしました。最後の1cm位を木槌で打ち込むくらいにしました。中子が調整できたところで目釘穴を開けることにしました。二つ開けることになっています。必要なときに柄から外せるようにしないと不便と考え、M6のボルト・ナットを使うことにしました。ボルトの頭はサラ形、ナットは柄に埋め込み接着剤で固定しました。

 
鎌を柄に据え付け目釘(ボルト・ナット)で固定した様子

 目釘が仕上がったところで柄に100−400−600番の紙ヤスリを掛けました。オイル仕上げにしても良いのですが柔兵衛親方からは何も言われなかったので、柄はこの状態で送ることにします。

 柄の仕上げが終わったところで焼入れに取り掛かりました。焼入れ水は27度でチョット高過ぎですが、焼戻しはオーブンや電気炉等で正確に焼き戻すことは大きすぎて出来ないので、火で炙っての作業に成りますから、焼入れ水の温度は下げずに行いました。

 グブグブ感が無くなったところで引き上げてゆっくり冷却するようにしました。焼戻しは火で炙って水玉の動きで判断して終了しました。ほんの少し歪みが出たのでそれを取り除き、直ぐに刃の部分だけダイヤモンドヤスリで研いで、ヒビの確認をしました。幸いヒビは出来て居ませんでした。

 
焼入れを終えた鎖鎌本体 作品2250に成る予定

 今日の作業はここまでにしました。明日は研ぎを掛けます。かなり根気が必要になると思います。

 帰りは交通情報では『三橋 2』から『三橋 5(南)』まで500m渋滞、通過に10分ということでした。そこで『清河寺』から『三橋 2』まで裏道を使うことにしました。何と『清河寺』から15分程で『三橋 2』に出ることが出来ました。やっぱりしばらくはこのコースを使うのが良いようです。今日は45分で帰宅することが出来ました。

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