熊 公 鍛 冶 工 房


熊公の工房における鍛冶作業の日誌
特別な事柄は印を付け『鍛冶作業記録』にも書き込みます

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2024年03月22日(金)
 工房着:午前9時45分  作業開始:午前10時05分−作業終了:午後4時10分
 工房の気温:7度

 今日からは『鉄毬』制作です。3つ作ります。1日に1つずつ造っていく事にして、今日は3枚分の素材を切り出し、1枚を仕上げました。

 極の棘の加工が少し面倒です。先手が居れば鍛造で処理できる部分なのですが、一人ですからルーターを使って削る事になります。スプリングハンマーで打ったとしてもきっと跳ねたりして上手く行かないと思っています。

 棘の数も多いので仕上げて行くには時間が掛かります。今日も6時間くらい掛かりました。


作品No.1812 『鉄毬』

 それでも、数作ってきましたからポイントは掴めてきています。極の棘はもう少し細くても良い感じです。次回は気を付けて作業しようと思います。

 来週も月・火曜日は『鉄毬』作りです。『鉄毬』の後は『手甲鉤』作りをしようかと思って居ます。6つも作らなければならないので部品作りに時間が掛かりそうです・・・。
2024年03月25日(月)
 工房着:午前9時45分  作業開始:午前10時05分−作業終了:午後3時45分
 工房の気温:10度

 今日もまた雨が降りました。『菜種梅雨』なんでしょうね・・・。今日も『鉄毬』を1つ作ります。前回は6時間くらい掛かりましたが、今回は5時間ほどで作り上げました。

 
直角に開くために立ち万力にL字アングルを使って開く              作品No.1813 『鉄毬』        

 直角に開くために今まではアンビルの端を使って打ちだしていましたが、ほぼ直角に開いたところで『立ち万力』に『L字アングル』で挟み、直角を確りしたものにするようにしました。更にギロチンで付け根部分を確り直角にしてもう一度万力に挟み歪みを取り除くとアッと言う間に打ち上げる事が出来ました。

 今回はL字アングルを使ったのと、削る際出来るだけディスクグラインダーを使った事で時間短縮が出来たものと思います。明日も『鉄毬』1つを作る事に成ります。連続して作ると要領が見えてきますね・・・。

 教会の暦では今週は『聖週間』です。今週の木曜日から日曜日に掛けて最も大切な典礼『復活の聖なる3日間』と『復活祭』です。熊公は『聖土曜日』の『復活徹夜祭』に参加するので、『復活祭』には行きません。その代わりワイフと初孫を抱っこしに名古屋に行く事にしています。
 次男曰く「寝てると天使、泣き始めると怪獣・・・」 とか。昨晩ライン電話で対面しましたが、対面している20分位の間泣く事なく、可愛い表情を見せてくれました。でも、声が聞けなくて残念・・・。しかし、夜に泣いている様子の動画が届きました。泣いている様子も可愛いです。早く会いたいものです。
2024年03月26日(火)
 工房着:午前9時35分  作業開始:午前10時10分−作業終了:午後4時10分
 工房の気温:9度

 今日もまた雨が降りました。しかも本降り、本当に良く降ります。工房に着いて水道の元栓を開けに行ったら、たった1羽になってしまった野良鶏の雌、勝手に『コッ子』と名付けていますが、この『コッ子』が近寄ってきました。雨だし食べるものが無いから「何か頂戴!!」 と、言っている感じでした。そこで非常食用に置いてある乾パンを砕いてあげました。喜んで食べてくれました。以前は畑に入り込み、出てきた芽を食べちゃったりして「その内ローストチキンにしちゃうぞ!!」 と、追っかけたりしていましたが、こんな風に頼られると可愛くなっちゃいます・・・。

 今日は『鉄毬』3つ目の鍛造です。いよいよこれで『鉄毬』は作り終えます。今日は写真を撮りながら作業しました。

  
       罫書く             センターの穴を開ける          極側の辺を残して切り出す
   
       半裁していく             全ての棘を切り出す       極の棘を削り切れ込みを入れる
  
    極の棘を打ち延ばす          半裁した物を押し広げる       押し広げた物を90度近くに開く
 
ギロチンを使って繋がっている部分を直角にして、L字アングルを使って歪みを取り除いていく

 『鉄毬』は上の写真のような手順で鍛造し作っていきます。ほとんど削り出す感じです。大体はじめに切り出した素材の1/7位の重さに成っちゃいます。『鉄毬』 6個分の鉄を捨てちゃう事になります。昔の鍛冶屋さんもこのように作業したのでしょうか・・・?
 直角に開き、歪みを取り除いた物をヤスリ掛けして棘を尖らしていきます。棘の数が多く、周りの棘が邪魔でヤスリを掛けるのが大変で、時間が掛かっちゃうわけです。


作品No.1814 『鉄毬』

 やはり制作には5時間掛かりました。今日は特に写真を撮りながら作業したので時間が掛かった感じです。また、朝の『コッ子』への餌やりもあったので帰路に着いたのは4時過ぎていました。

 これで『伊蔵』さんに依頼された『鉄毬』は作り終えました。次は『手甲鉤』を造ろうと思って居ます。6丁作るので部品を作るのがチョット大変です。握部分のフラットバーが足りないかも知れないです。今日確認しようと思って居てすっかり忘れてしまいました。いずれ必要になるので発注しようと思っています。
 明日、フラットバーが足りない事が分かったら『万力鎖』の制作準備に掛かろうかな・・・? これも5本作る事に成るので分銅10個作らなければなりません。また、鎖の加工も単純作業だから、考えると気が遠くなりそうです・・・。
2024年03月27日(水)
 工房着:午前10時15分  作業開始:午前10時30分−作業終了:午後3時25分
 工房の気温:12度

 今日は気持ち良く晴れました。午前中はちょっと風が強く寒い感じでしたがお昼からは春らしい雰囲気になりました。今朝はちょっと遅く家を出ましたが確り渋滞につかまってしまいました・・・。

 さて、今日は『手甲鉤』の部品作りのフラットバーの確認からスタートです。まずフラットバーはありました。そこで、柚子の枝を空く作業をする事にしました。久し振りの晴れ間ですし、この時期柚子の葉が交替する時期で中側の枝が良く見えます。そこで選定作業をする事にしました。ただ、知識を持たない剪定ですから今年の秋は柚子はあまりならないかも知れないです。一昨昨年剪定した時は翌年は50個取れなかったと思います。去年はその反動で400個近く収獲しました・・・。今年出来れば150個くらいは収獲したいのですが・・・。

  
Before                         After

 写真のように枝が蜜になっている所を空いてやりました。これで収獲はしやすくなると思います。ついでですからカリンとマルメロの枝も払ってスッキリさせました。

 続いて作業室の出入り口の上部分に雨樋を取り付けました。駐車スペースの上にシートを張った際、どうしても出入り口の上の部分の波板に穴を開けて、シートを固定するロープを通さなければ成りませんでした。このところの雨でこの穴を伝って雨がポタポタと落ちてくるので気になっていました。

 
出入り口の上に取り付けた雨樋                   『手甲鉤』 6丁分の部品材料

 雨樋の取り付けを終えたのは丁度お昼でした。ここからフラットバーを切り出して、穴開けをしたり曲げたりする作業をしました。これが結構時間が掛かり2時半過ぎに成っていました。爪を鍛造する時間は有りませんでしたから、素材だけ用意して今日は作業終了としました。

 最後にノラボウ菜を収獲して、公園に水を汲みに行きました。次回は爪の鍛造作業です。24本鍛造しますからちょっと時間が掛かりそうです。組み上げ作業は1日に3つずつ組むようにしようかと思って居ます。

 明日はワイフのエスコートで工房はお休みにします。このところ目眩を起こす事が多く、大学病院に行き詳しく検査をする事に成りました。明日は人工的に目眩を起こして状況を確認するそうです。辛い検査ですね・・・。目眩が検査後すぐに治ってくれれば良いですが・・・。帰りはタクシー使って帰ってくる事になるかも知れないです。状況によっては明後日も工房お休みになるかも知れないです。

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