熊 公 鍛 冶 工 房


熊公の工房における鍛冶作業の日誌
特別な事柄は印を付け『鍛冶作業記録』にも書き込みます

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2023年11月14日(火)
 工房着:午前9時55分  作業開始:午前10時15分−作業終了:午後4時05分
 工房の気温:12度

 昨日は東京地方に『木枯らし1号』が吹きました。3年ぶりと言うことです。朝、荒川を渡るとき雪化粧した『浅間山』を眺めることが出来ました。

 今日は『曲線型卍手裏剣』の鍛造を考えて居ましたが、曲線型卍手裏剣を鍛造する際に作っておいた方が良いな・・・と、いつも考えて居たものを造ることにして、その鍛造にはある程度時間が掛かると踏んで、今日は『曲線型卍手裏剣』ではなく、簡単に鍛造ができる『折り畳み十字手裏剣』のブレードを鍛造することにしました。

 造っておこうと思う道具とは曲げに使う道具です。万力に挟んだり、ヤットコで押さえ込んだり、ハンマーで打ったりして曲げることも可能ですが、音叉型の物を作っておけば色々使えると考えました。名称を『音叉型曲げ道具』と呼ぶことにします。

 素材は過去に『手裏剣焼き入れ台』と『固定鏨』を製作する際に切り出した『ツルハシ』の口側を使うことにしました。大きな蜂の巣の四角穴に差し込んで使うので、足の部分はフラットバーを2枚鍛接して厚さを持たせます。また、S45Cの角材の端材が有ったので、これで小さい蜂の巣の四角穴に差し込んで使うものも作ることにしました。

 まずはツルハシの口は先端が細くなっていますから、赤めて打ち込み、直方体に近づけてから作業しました。そして、大小の『曲げ道具』の足部分を鍛造しました。大きい方の足に太さを持たせるためフラットバーを鍛接しました。久しぶりの鍛接作業、ワクワクしてしまいました・・・。
 足部分の鍛造を終えてから『折り畳み十字手裏剣』のブレード4枚を鍛造しました。ブレードの鍛造が終わったところで、『曲げ道具』の音叉部分の制作に取り掛かりました。作り方としては『坪錐』を造る感じです。

 小さい方は足部分そんなに太くないですから良かったですが、大きい方は太くて重さも有るので保持に苦労しました。小さい方のバーの開きはおよそ2.0cm、大きい方はおよそ3.5cmにしました。また、一応焼き入れをしておきました。

 
『折り畳み十字手裏剣』のブレード              大小2種類の音叉型の曲げ道具

 『音叉型曲げ道具』が出来上がったところで、異形鉄筋の端材とヤットコ制作時に失敗したものを曲げてみることにしました。

 
小さい方の『音叉型曲げ道具』

 
大きい方の『音叉型曲げ道具』

 実際に曲げてみて、万力などを使うよりも簡単に曲げることが出来ました。小さい方は蜂の巣も小さいので曲げ作業の際に蜂の巣が動いてしまう可能性が有ります。大きい方はまったくビクともしませんでした。バーの開きは2.0cmも3.5cmもそんなに違いは感じませんでしたから大きい方を使うことが多いかも知れないです。

 作業終了は3時半でした。今日は柚子を収穫しようと思って居ましたが、時間的に無理そうだったのでやめました。明日は『折り畳み十字手裏剣』を1枚仕上げるつもりで居ます。大体5時間かかるので明日も収穫出来そうにないです・・・。

 昨日より30分早く帰路に着きました。富士山が眺められるところでは八合目あたりに雲のマフラーを巻いた富士山が顔を赤くしているように見えました。浅間山のビューポイントではシルエットの浅間山を眺めました。ちょっと『紅浅間』になっていました。
2023年11月15日(水)
 工房着:午前9時50分  作業開始:午前10時10分−作業終了:午後3時45分
 工房の気温:11度

 今日は『折り畳み十字手裏剣』1枚の仕上げです。5時間かかる予定でしたが、つい先日も造ったので今回は4時間ほどで仕上げることが出来ました。板バネを埋め込む溝を彫り込むのにドリメルのルーターを使いますが、このルーターにも随分慣れてきたので、それも有ると思います。掘り込み作業は30分でした。

 
作品No.1695 『折り畳み十字手裏剣』

 今回はカタ付きもほとんど無く仕上げることが出来ました。やはり慣れが必要ですね・・・。作業は2時半過ぎに終了したので柚子の収穫をしました。今日は50個収穫しました。これまでに140個ほど収穫しました。今年は豊作、まだ50〜60個成っています。
 ワイフが柚子ジャムを作ると言っています。また、名古屋の次男夫婦に10個くらい送る予定です。その際、里芋も一緒に送るつもりです。明日は里芋を収穫します。

 このところ寒くなりましたが、先週半ばまでチョウチョが飛んでいました。白菜やブロッコリーを植え付ける際に撒いたオルトランの効果が切れ始めたので、葉っぱに穴が開けられるようになって来ました。そこで今日は『忌避剤』を撒くことにして、その前に液肥を撒きました。白菜は見事な大きさに育ってくれています。あと2週間くらいで収穫出来そうです。

 明日も『折り畳み十字手裏剣』を1枚仕上げます。4時間を切れると良いですが・・・。

 今日の帰りは荒川を渡る時が日没時刻でした。しっかりと『紅富士』を眺めることが出来ました。浅間山はシルエットでした・・・。
2023年11月16日(木)
 工房着:午前9時45分  作業開始:午前10時05分−作業終了:午後3時30分
 工房の気温:12度

 今日も『折り畳み十字手裏剣』 1枚の仕上げです。連続して製作するのでどれ位時間短縮が出来るか・・・。畑の見回りなどして、10時15分位から作業スタートしました。

 罫書きして切り出したあと、コバを整えるのに今日は最初からベルトサンダーを使用してみました。一枚のブレードなのでこちらの方がスムーズに作業が出来ました。此処で時間短縮出来ました。板バネを仕込む溝の掘り込みはやはり30分くらいでした。

 作業終了は2時でした。所要時間は3時間45分でした。コバの削り込みの作業分短縮された感じです。

 
作品No.1696 『折り畳み十字手裏剣』

 2時半頃から収穫作業に取り掛かろうと思ったら作業台のヤスリを掛けておく金具がボトリと落ちました。見ると固定している木ネジが折れちゃっていました。そこで木ネジを交換し直しました。そんなこんなで2時45分頃から収穫作業です。
 名古屋の次男夫婦に送ってやろうと思って居る『里芋』をまず収穫しました。今年の芋は暑さのためあまり大きく成ってくれませんでした・・・。それでも味は良いです。
 次に、送るかは未定ですが、ラディッシュ・二十日大根・小松菜・チンゲン菜を収穫しました。ラディッシュ・二十日大根は今日の収穫で最後です。今年は良い大きさに育ってくれました。二十日大根はオママゴトに使えそうなもの、6本くらい送ってやろうかな・・・。

 帰路、今日も富士山が綺麗に眺められました。今日はそれ程赤くは成っていませんでした。11月の第3木曜日は『ボジョレー ヌーヴォー』の解禁日、家の近くの大型酒店で真ん中くらいの値段の物を買って来ました。今日はこれを楽しもうと思って居ます。フレッシュなワイン、今年はどんな味でしょうか・・・。

 明日は朝は荒れた天気ということです。吹き降りが凄かったらお休みにしちゃうかも知れないです・・・。帰宅したら発注しておいた鋼材が届いていました。明日作業するとしたら『鉄輪八方手裏剣』の鍛造です。
2023年11月20日(月)
 工房着:午前9時50分  作業開始:午前10時10分−作業終了:午後4時00分
 工房の気温:15度

 17日(金)はお昼ごろ吹き降りが強くなると言うことだったのでお休みにしちゃいました・・・。その代わり、12月に教え子の結婚式があるので、革靴を新しくすることにして買いに行きました。また、野菜を名古屋の次男夫婦に送る準備をして、また、長男のお嫁さんのお父さんに『あきる野』のお酒を送る準備もしました。その後、オフクロ様のお使いで駅前のAEONに・・・。翌日の義父の墓参に備えてガソリンも入れたりしました。午後雨があがってから片付けたので結構忙しかったです・・・。

 18日(土)は義妹夫婦と義父の墓参。天気が良くて気持ちが良かったです。ただ、行き関越道で事故渋滞で通過に40分ということだったので、工房の方へ走り『北本桶川IC』で圏央道に乗りました。高速料金を安くするには所沢方面に向かった方が良いのですが、所沢の渋滞が嫌なので工房方面補選びました。圏央道は『西八王子IC』で降りますが、『あきる野IC』から7km位渋滞に遭い、結局2時間少々掛かりました。
 帰りはカーナビに任せて帰ったところ、中央道を使って首都高を使って帰って来ましたが、1時間でした。中央道を使って帰ってくるのは初めてでしたが、スイスイと走って気持ちが良かったです。

 さて、今日は『鉄輪八方手裏剣』2枚の鍛造作業です。大体一枚打つのに1時間半くらいです。工房に着いてすぐに作業スタートしたかったのですが、ズボンにかぎ裂きを造ってしまったので、お針子からスタートになりました。鍛造開始は11時をまわっていました。

 素材は50mm×50mm×12mmのフラットバーです。まずはこれを八角形(八角柱)に打ち出します。その後打ち広げていき、所定の大きさにしますが、今回計算ミスをしたか八角形のままではアルミ型が納まらないことが分かりました。そこで、『六方手裏剣』を鍛造した際に刃を打ち出す方法で対応することにしました。

@                                A
 
   素材と八角形に打ち出した状態              右 打ち広げた状態 5mm位足りない・・・

B                                C
 
   刃の打ち伸ばしの為の切り込み入れ                1本ずつ刃を打ち延ばしていく    

 D

焼き鈍しを掛ける直前

 Aの写真のように所定の厚さに打ち延ばしたものの、刃の部分の広がりが不足して居ました。そこでBの右の写真のように切り込みを入れ、Cのように1本ずつ打ち延ばしていきました。結果がDのように成りました。切り捨てる部分は少なくはなる物の、この刃の打ち延ばし作業分時間が掛かりました。焼き鈍しを掛け終えたのは2時30分頃でした。3時間半の作業でした。

 鍛造作業の後は野菜の収穫です。今日はホウレン草を今年初めて収穫しました。また、サニーレタスも一株収獲しました。サニーレタスはこれが最後です。あとはチンゲン菜・小松菜を収穫、そして、柚子を収穫しました。今日も30個収穫しました。これで170個ほど収穫したことになります。
 今日は血圧の薬を貰いに行かなければならないので御世話になっている『Mo先生』と事務のお姉さんに5個ずつ持って行くことにしました。

 明日は『鉄輪八方手裏剣』の仕上げ作業です。φ30mmのホールソーを使ってセンターの穴を開けますが上手く行ってくれると良いですが・・・。

 帰り、日没直後に富士山を眺めました。『紅富士』になっていました。綺麗でした。

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