熊 公 鍛 冶 工 房


熊公の工房における鍛冶作業の日誌
特別な事柄は印を付け『鍛冶作業記録』にも書き込みます

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2023年05月08日(月)
 工房着:午前9時50分  作業開始:午前10時10分−作業終了:午後2時55分
 工房の気温:13度

 新型コロナが今日から感染症法上 2類扱いから季節性インフルエンザと同じ5類に引き下げられ、隔離は無くなり、感染した場合は10日間は自宅で待機、マスクなどの着用は個人の判断に任されることになりました。レストランなどのパーティションや手指の消毒も無くなります。
 また、これまで無料だった医療費の窓口負担分について、検査や外来診療の費用などが自己負担になる事になりました。
 東京都の感染者累計は436万4901人(5月7日)です。東京都の人口は1402万8040人(3月1日)ですから大体31.1%の人が感染した計算です。
 日本の人口はおよそ1億2447万人(2023年4月)です。感染者の累計は3352万7813人(5月7日)ですから、大体26.9%の人が感染した計算です。
 新型コロナのウイルスは消えて無くなったわけではないですから、今後も充分注意しないといけないですね・・・。『手洗い・うがい・マスク着用・3密を避ける』はこれからも実行していこうと思います。6回目のワクチン接種券が届きました。予約を取らなければ・・・。

 ゴールデンウィークも終わりました。6日で熊公も67才になり、66才で帰天したオヤジ様を超えました。この後何才まで元気で居られるでしょうか・・・。5日は長男とフィアンセ、それに兄貴が誕生祝いをしてくれて、牡蠣をいっぱい食べました。美味かった〜〜〜!! 本当に感謝です!! (o^O^o)

 
     三重県鳥羽産の牡蠣                  長男が用意してくれたバースデーケーキ

 我が家の外壁・屋根塗装などの工事今日で終了の予定でしたが、あいにくの雨で明日になってしまいました。足場外しは10日の予定です。

 さて、今日は『火打金』を作る予定で工房へ行きました。家を出るときはかなり降っていた雨、与野辺りでは上がっていました。そこでまだ植え付けていない唐辛子の苗を買って工房へ行きました。今年は唐辛子の種類あんまり無くて、いわゆる『タカノツメ』を購入しました。

 工房に着き畑を見回ると、柚の花がいっぱい咲いていました。今年はかなりの数収穫出来そうです。

 
柚子の花                               整理した棚

 唐辛子を植え付けて、まずは棚を整理しました。長男が処分すると言っていたパイプラックを貰ってこれに整理しました。あと1cm幅があれば鍛接材を入れてある缶がスパッと入って気持ち良かったのですが・・・。ちびた極軟鉄なども随分有りました。やはり時々整理整頓しないと行けないですね・・・。この棚の下に空のボンベなど捨てるために一斗缶が有るのですが、これを引き出してみたら、底が錆びて抜けていました。これをペール缶と交換して、ボンベ類は不燃ゴミに出せるようにまとめました。

 11時15分頃から『火打金』の鍛造に取り掛かりました。鋼材は白紙2号と考えていましたが、S45Cの端材15mm角 長さ45mmが有ったので、これを使って作ることにしました。
 以前作った物と作り方が違います。過去に『習志野さん』に資料として貰った写真をもとに作りました。初めて作るので要領が掴めないですから少々苦労しましたが何とか作る事が出来ました。

 
白紙2号で作った物は腕が折れました                作品No.1640 『火打金』    

 両側から腕を打ち延ばして捻ってアクセントをつけ、写真のように先端を絡めます。ただし、今回写真の赤丸部分幅を持たせすぎ、曲げるのに苦労しました。その為、アクセントをつけた腕の部分が窮屈になり、長い感じになり過ぎて、三角形の部分が大きくなり過ぎました。
 そこで白紙2号でもう一つ作る事にしました。素材を打ち広げてあったものを使ったので、大きく成ってしまいましたが、腕を曲げる部分は幅を狭めることが出来ました。ただ、赤みが無くなった段階で横着してコンコンと鎚打ちしたらボクリと腕が折れてしまいました。鍛冶作業に横着は禁物ですね・・・。残念です。

 火花の出方をS45Cと白紙2号とで比べてみましたが、ほとんど変わりがありませんでした。S45Cで良いようです。今回のものは試作品、次回もう一度、今日の反省点をもとに作り直してみようと思って居ます。

 明日は我が家の最終工事です。これは立ち会わなくて良いと思いますが、『火打金』 1つ作ったら午後早く帰宅しようと思って居ます。10日は足場外し、ここでは最終チェックをしなければ成りませんから、お休みすることになると思います。
2023年05月09日(火)
 工房着:午前9時40分  作業開始:午前10時00分−作業終了:午後1時05分
 工房の気温:16度

 今日は気持ち良く晴れました。『五月晴れ』です。空気が乾燥していて爽やかでした。でも、『浅間山』は眺められませんでした。昨日は帰りに眺めることが出来ました。

 我が家の工事は今日が最後です。今日の作業は午前中に終わる予想、そこで、朝、職人さんが来た時にそのこと確認して、2時までには帰ると伝えて工房に向かいました。

 工房に着いて、長ネギの畑を見ると『葱坊主』が付き始めていました。畑の師匠が『葱坊主』に栄養が廻ってしまうから取った方が良いと言っていたので、まずは『葱坊主』を除去する作業からスタートしました。

 続いて、今日は昨日の反省点を踏まえて『火打金』を製作します。ただ、次に製作する『折り畳み十字手裏剣』のブレードを鍛造しておくことにしました。これを終えてから『火打金』の鍛造に取り掛かりました。今日の鋼材は12mm角のS45Cです。長さ11cmの端材が有ったのでこれを使いました。実際には長さは8cm位で良い感じでした。

 昨日よりは良い感じに仕上がりましたが、腕はもう少し細くて良いようです。今回素材が長かったため、打ち延ばす際に時間が掛かり、太くなってしまいました。やはり適正な素材取りが重要です。

 
最初に鍛造した『折り畳み十字手裏剣』のブレード            作品No.1641 『火打ち金』     

 写真の赤丸部分から細くすると曲げの加工もしやすくなると思います。これが今回の反省点です。次作るときはもっと良い感じになると思います。


昨日鍛造した物(左)との比較

 今日鍛造した『火打金』を『柔兵衛親方』に送るつもりですが、もう一度チャレンジしてみようかとも思って居ます。ヤッパリ納得いかないと落ち着かないですね・・・。

 記録をつけて1時過ぎに工房を出て、帰宅しました。丁度片付けをしている最中でした。後半の工事はモルタル部分にサイディングを張る工事でした。その為、木材を使いましたから、残った木材をみんな貰うことにしました。また、サイディングのガリバリュウム鋼板もある程度長さがある端材を貰うことにしました。
 焚き付け用の木材かなりの量になります。2年は供給しないでも済みそうです。

 いよいよ明日は足場撤去です。シートを外して最終チェックをして、足場を取り外して行くことになります。監督の話では午前中には片付くものと思われると言うことでした。明日は立ち会って最終確認をするので工房はお休みにします。
2023年05月11日(木)
 工房着:午前9時40分  作業開始:午前10時10分−作業終了:午後3時25分
 工房の気温:19度

 我が家の外壁・屋根の塗装、およびモルタル部分のサイディング張り工事完了して、昨日足場が外されました。これまでネットに囲まれていましたから、もの凄く明るくなった感じです。また、足場が外され障害物無しに眺めることが出来ました。バッチリ良い感じに仕上がりました。塗装の職人さんも、サイディングを張ってくれた大工さんも、足場組み・解体の職人さんも、みんな感じの良い人達でした。これで15〜20年は大丈夫です。ここから先の家のメンテナンスは長男に任せることにします。

 今朝は4時16分に久し振りに携帯の地震速報の『キュイ キュイ・・・』の音を聞きました。丁度目が覚めて、スマホの画面を見ていたときだったので、状況をすぐに見る事が出来ました。『震源は千葉県南部』と読んだ時に揺れが来ました。木更津で震度5+の地震、マグニチュード5.2 深さ40kmで、フィリピン海プレートの内部で起きた地震と言うことです。
 5日に能登半島で震度6+と5+の地震があったばかり、いよいよ東京にも来たかと身構えました。地震国日本を実感しますね・・・。

 さて、今日は工事に入った大工さんから貰った材木とサイディングの切り残しを工房に持ち込みました。着替えをしてまずは材木の焚き付け化作業です。木目の整った材木5本はとっておき、あとはバンバン切っていきました。また、サイディングを運んでくる際に梱包用の木枠も貰ったので、これは分解して釘を抜き取り、切断していきました。釘抜きに時間が掛かりました。終わったのは12時半でした。コークスの袋2つ分になりました。これで暫くは焚き付けに苦労しないで済みます。


焚き付け用に切断した木材

 お昼を食べて1時から鍛冶作業開始です。今日も『火打金』を作ります。12mm角 長さ9cmのS45Cを使いました。今日は加工の工程が分かるように写真を撮りながら作業しました。

 
 素材                                 平板化
 
腕の打ち延ばし                            腕の加工  ・

 平板化の段階でブレードの厚さを決めます。腕の打ち伸ばしの段階でブレードの形状と腕の太さを決め、曲げる位置を決めて行きます。一番大変なのは腕の加工、赤めて万力に挟み、腕を曲げていきます。そして、長さを決めて不要な部分を切り取ります。
 写真のように腕を加工したら、1本ずつ赤めて捻りをつけます。ヤットコで挟み捻っていきます。最後に先端の組み合わせる部分を薄く打ち延ばして、腕の形を整え、平らにした先端部分を組み合わせて出来上がりとなります。


作品No.1642 『火打金』

 やはり3つ目になると要領が見えてきますから納得いく物に仕上がりました。次に作る際の改善点は、捻りをつける腕の部分をもう少し細身にすることです。
 現段階で納得いく物が出来ましたから、これを『柔兵衛親方』に送ることにします。
 黒染めし終えたのが3時でした。仕上げるまでに2時間かかりました。

 朝、枝豆の様子を見たら、どうも鳥に喰われてしまったようでした。そこで、鳥除けを作り、もう一度種を蒔きます。それから、ジャガイモに土寄せをしなければ成りません。そこで、明日はこれら畑作業をして、『折り畳み十字手裏剣』の組み上げ直前の段階まで作業しようと思って居ます。

 今朝は良い天気でしたが昼過ぎから曇ってきて、雨も降りました。工房をあとにする時には遠くで雷が鳴っていました。帰り道、オフクロ様に頼まれた物を買いにお店に寄りましたが、その時はチョット強く降っていました。でも、買い物を終えて外に出たらほとんど降っていない状態になっていて、傘をささずに済みました。
2023年05月12日(金)
 工房着:午前10時10分  作業開始:午前10時30分−作業終了:午後4時45分
 工房の気温:18度

 今朝は台所の換気扇にお掃除ランプが点灯したので、それを掃除してから家を出たので遅くなりました。1年くらい前に換気扇を交換しましたが、フィルターとかは無くてオイルカッターとかいう回転盤が吸い上げた煙を切るようにして、油が貯まる場所があり、それを掃除すれば済みます。以前はフィルターを交換しなければ成りませんでしたし、換気扇全体が脂ぎった感じでした。今の換気扇は油受けと、カッターの回転盤、そして、一番表側の天板を洗ってやれば良いです。水だけで油が落ちると聞いていましたが、さすがに水だけではすぐに綺麗にならないので洗剤を使って洗いました。

 さて、今日はまず枝豆の畝に鳥除けを設置することからスタートしました。不要に成ったCDを紐で繋いで畝の上に張るだけです。そして、種蒔きをし直しました。近くに鳩が来ていましたから、どうやらこいつに食べられたようです。鳥除け効果があれば良いですが・・・。去年はカメムシにやられました。美味い物は鳥や昆虫分かっているんですね・・・。

 鳥除けを設置したあとはジャガイモに土寄せをしてやりました。収獲まであと1ヶ月半です。ジャガイモの土寄せをしたあとは、のびてきた長ネギに少し土を盛ってやりました。その後、散水して、あちこちに芽を出してきた笹を鎌で退治しました。


枝豆の畝の上に設置した鳥除け

 畑の作業をしていたら12時になっていました。昼食を摂り、12時半から『折り畳み十字手裏剣』の準備をしていきました。素材準備だけでは早すぎたので、板バネの仕込みまで作業しました。

 
作品No.1643になる予定の折り畳み十字手裏剣』

 次回はストッパー部分を作り鋲止めします。この作業が少々大変です。ガタ付きなくピシッと直角になるように組み上げなければなりません。

 平面を整えるのと板バネを仕込む場所の削り込みに時間が掛かって、4時をまわっていました。最後にノラボウ菜を収獲して帰路に着きました。ノラボウ菜は花芽が付き、硬くなってきていよいよ終わりのようです。来週は収穫出来ない感じです。

 月曜日は『折り畳み十字手裏剣』を仕上げ、その後は『三枚剥ぎ鉢金』を造ります。まずは素材を切り出して、メッキを焼き落とす作業に成ると思います。鉢金は2つ作るつもりです。一つは手元に置く予定です。

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