◆◆◆テナントウォーズ◆◆◆
● 製品データ | |||
タイトル | テナントウォーズ | ||
発売日 | 1998年2月12日 | メーカー | キッド |
定価 | 5,800円 | ジャンル | 通行料型ボードゲーム |
廉価版 | SuperLite 1500シリーズ/1999年7月22日/サクセス/1,500円 (廉価版のタイトルは「テナントウォーズα」、相違点はイントロ参照) |
||
関連商品 | 特になし | ||
● 評価 | |
外見衝撃度 | パッケージは、「子供会のバザーのお知らせ」のようなイラストです。 |
★★ | |
超越世界観 | 実在店を使って、店舗の拡大競争をするのはシュール。 |
− | |
声優度 | 各キャラとも、自分の手番の始めと終わりに必ずしゃべります。 もう、しつこいくらいに。声入れてるのは社員かと思ったら違いました。 |
★ | |
演出度 | 手番前後のアピールが、かなり鬱陶しいです。 演出がゲームのテンポを悪くしている典型的な例。 |
★★ | |
時間報奨 | 1プレイが長い割に達成感も皆無で、非常にむなしい。 |
★ | |
牽引力 | CPUに勝ち抜いていくトーナメントモードが一応ありますが、 ストーリーは愚の極み。 |
★ | |
ゲーム性 | サイコロやイベントによる運の要素が強すぎて、プレイの良し悪し よりも、運の良さで勝負が決まる感じ。 |
★ | |
快楽性 | CPUのセリフがムカツク。 |
★ | |
芸術点 | 実在店とのタイアップを評価しました。 |
★★★ | |
所有価値 | 道に落ちていても拾わないほうがいい。 |
★ | |
総合評価 | 序盤から終盤まで、これほど同じ展開が続くボードゲームは めずらしいです。 |
26点 |
|
● コメント | |||
イントロ | |||
ショッピングセンターにおけるテナント争いをテーマにしたボードゲームです。サイコロを振ってマップ上を進んで行き、空いた土地に自分のお店を開いていきます。誰かの店に止まった場合はその店の商品をひとつ買わなくてはなりませんが、品切れになった店は店ごと買取ることができます。また、自分の店は隣接して建てることで大きくなります(扱う商品の量や質がアップする)。こうしてマップ巡回を繰り返し、最終的に資産(=所持金+店の価値)が目標金額に達したプレイヤーが勝利となります。 プレイヤーのコマは二等身キャラがヘコヘコとアニメしてますが、性能に違いはないので省略。それよりこのゲームで特筆すべきことは、実在のお店(タイアップしている?)の名前がゲームに登場するということ。それらのお店とは、「洋服の青山」「ヴィクトリア」「H.I.S.」「オートバックス」「TSUTAYA」「つり具の上州屋」「まんがの森」「デニーズ」「たかの友梨ビューティクリニック」「ドラッグストア マツモトキヨシ」「ロッテリア」の11軒。実名が出てくると、ちょっとだけ楽しいです。 なお、廉価版である「テナントウォーズα」は、これが実名ではなく架空店舗になります。実名でプレイできるところが、このゲームの唯一のとりえなのに・・・。 |
|||
レビュー | |||
フリープレイモードと、トーナメントモードがあります。フリープレイモードは人間とCPU合わせて2〜6人の参加者で自由にマップや設定(最初の所持金、目標金額)を決めて遊ぶモード。トーナメントはストーリーに合わせてCPU3人と戦い、勝ち抜いていくモードです。以下は、トーナメントモードをプレイした内容です。 自分の番にできることは、店を買うか、商品を買わされるか、自分の店の商品の補充をするか。それぞれ止まった場所によってできることが決まるので、考える余地はほとんどないです。これを繰り返して銀行に戻って来たらサラリーが支給され、他にもポイントを使って「イベント」を起こすこともできます。ポイントは銀行でもらえるほか、誰かの店で商品を買うと付いてくることがあります。 こんなルールを踏まえて実際にやってみると、なんとプレイヤーの実力では差がつかないです。上手い下手というより、サイコロの目が全て。お店に止まって商品を売買することでお互いの資産は変動するのですが、それよりも銀行を何回通過したか、コチラのほうが大きいです。商品価格が100〜300Gなのに、銀行でもらえる金額は1,000〜1,500G。サイコロの出目が1〜8+E(イベントカードを引く。進めない)と幅広いので、大きい目を連発してエレベータでショートカットすると周回遅れなんてすぐ起こります。 そしてまたイベントカードの効果がでかい。自分の店を拡張・商品補充できて安心したところに「発送ミス」の一言で商品が棚からあっさり消えたり、所持金を全員統一にする効果で資産が突然1/3に目減り(総資産は展開上あまり変わらないが、店をたくさん持っているプレイヤーは所持金が少ないので、このプレイヤーの所持金に合わせられると他のプレイヤーは悲劇)します。勝負はこのランダムイベントで決まってしまいます。 総評: コツコツと地道なプレイで積み上げた資産が突然のイベントで崩される、実にやりきれないゲームです。さらに輪をかけるように、トーナメントモード中はセーブ禁止なため、トップ取れなければそのプレイ時間はパー。それでも1プレイがさくっと終わるならまだ許せるんですが、どのキャラもサイコロ振る前と自分の手番の終わり際にスキップできないセリフが入るので、テンポが無茶苦茶悪いです。つまらない上に苦痛を延々続けさせる、まるで拷問のようなゲームです。 |
|||
攻略ガイド | |||
一応、ゲームですので、攻略らしきものが少しあったりします。 まず、マップをよく見るとわかるのですが、人が多く通る部分とそうでない部分があります。例えば一番最初の3階建てのマップは、エレベータを使わない場合、1F→2F→3F→2Fで一周になります。つまり、2Fは他のフロアより2倍、通行する可能性があるわけです。こういったエリアへ積極的に出店・買取を仕掛けるといいです。 また、エレベーター等によってルート選択の機会が生じたときは、必ず銀行への最短ルートを目指しましょう。銀行はポイントを確実に得る貴重なチャンスでもあります。サラリーは銀行を通過した時点での累積歩数に比例するので、同じ歩数ならその間に銀行を通過した回数が多いほど、トータルでもらえる金額は多いことになります。 あと、隠しマップと隠れキャラがあります。トーナメントモードをクリアしていくと出現するそうです。暇な人は出してみましょう。 |
|||
出演声優 | |||
倖月美和。 | |||
関連ソフト | |||
いただきストリートシリーズ(SFC等、アスキー) |
御意見はこちら。