◆◆◆神聖伝メガシード◆◆◆
● 製品データ | |||
タイトル | 神聖伝メガシード 復活編 | ||
発売日 | 1997年7月24日 | メーカー | バンプレスト |
定価 | 5,800円 | ジャンル | SLG |
廉価版 | なし | ||
関連商品 | 創世編がコミックとして発売されています。攻略本あり。 | ||
● 評価 | |
外見衝撃度 | キャラデザ:島本和彦が、あいかわらず濃いです。 |
★★★ | |
超越世界観 | 人類どころか全ての生命体のルーツまで、話のスケールが 膨れ上がります。 |
★★★★ | |
声優度 | ADVモードの要所とシステムボイス、そして必殺技の掛け声のみに ボイスあります。ちょっとこれだけでは寂しい。 |
★★ | |
演出度 | ADVシーンも一枚絵が出るわけでなく、SLGと同じフィールドで チビキャラがちょこちょこ動くだけなんですね。 |
★ | |
時間報奨 | 成長の仕方を間違えるとハマる可能性あり。SLG部は結構シビア。 |
★ | |
牽引力 | 広げた風呂敷をきちんと畳んではいるけど、ありがちな展開で あることは否めません。ラストもちょっと、ねぇ? |
★★ | |
ゲーム性 | スタンダードな戦術SLGですが、ゲームバランスは良いほう。 ぬるすぎず、きつすぎず。 |
★★★★ | |
快楽性 | 斜め俯瞰のSLGですが、カーソルの斜め軸をオプション設定できる のはポイント高い。必殺技の演出をスキップできないのは減点。 |
★★★ | |
芸術点 | あまり予算かけてない割には頑張ってるように見えるので、 そこを評価します。 |
★★ | |
所有価値 | 壮大なサーガをサンライズが仕掛け、その中のマルチメディア展開の ひとつなのですが・・・不発に終わりましたね。 |
★ | |
総合評価 | 全13話かと思ったら14話目があったので残念。 |
46点 |
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● コメント | |||
イントロ | |||
小型の隕石落下現場を見に来た主人公ユウキは、その場で謎の組織「バイドナー」に妹ルマを攫われ、究極の遺伝子「メガシード」を埋め込まれてしまう。メガシードの力で異形のヒーロー「バイオファイター」に変身する能力を身に付けたユウキは、バイドナーと敵対する超国家組織「ジーン」の一員となり、ルマを救出するためにバイドナーと戦う決意をする。果たしてユウキはルマを取り戻すことができるのか? ゲームは、ターン制のSLGです。プレイヤーは最大6体のキャラを操作し、全14話からなるシナリオをクリアしていきます。各話は前編と後編に分かれ、それぞれに戦闘シーンがあります(13話のみ3戦)。 主要キャラは以下の通り。 ・ユウキ:熱血高校生。ルマを助けることが全て、そのためには周りが見えなくなる困った主人公。埋め込まれたメガシードによってバイオファイターへ変身する能力を持つ。 ・エディ:バイオファイターの成長を見守る謎のサポートロボット。戦闘シーンでは貴重な回復要員。 ・セイ:ジーンメンバーで、不完全なバイオファイター。バイドナーの怪人作成から逃げ出してきたため、洗脳されて逆襲する場面もある。 ・ユイ:ジーン特殊部隊の紅一点。実は、暴走したセイを始末する任務を受け賜っており、任務と彼への恋心で悩む。 ・ゼグ:ジーン特殊部隊のリーダー。年の功でユウキの暴走をなだめる理解者タイプ。 ・マリィ:ジーン総司令。きつい女司令官。謎のコンピュータ・リイに再生された存在? ・ルマ:ユウキの妹。冒頭でバイドナーに攫われる。マニュアルの声優リスト見ると、後にアルマという敵となることがバレバレw ちなみにアルマとは、謎の魔神メイザースの守護者と呼ばれ、バイドナーはアルマの復活を目的としていることがわかってくる。 ・ブレスオー:バイドナー組織とは別働のバイオファイター抹殺サイボーグ。ハカイダーみたいなものか? ・バイドナー三軍将(キカン、ミン、リグナ):バイドナー幹部。後半ステージで順に一人ずつ出てきて、正体晒すもジーンたちに倒される役。 |
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レビュー | |||
上にも書いたとおり、このゲームは「神聖伝メガシード」という広大なサーガの中の1エピソードです。簡単に説明すると、「神聖伝メガシード」は創世編・現代編・銀河編という過去・現在・未来の3部作からなり、復活編は現代編をゲーム化したものです。 ゲームのほうは、良くも悪くもなく、普通のターン制SLGです。ちなみに成長要素は、各話の途中に現れるポイント振り分け画面の中で行なわれ、与えられるポイントはパーティー全体で一定です。倒した敵数やターン数は無関係なので、弱いキャラが敵を倒せずにどんどん成長に差がつくスパイラルへ陥ることはないです。ここら辺は良い仕様。 他に特記すべき点として、ユウキとセイは人間形態からバイオファイターへ変身することができます。しかし変身中はBP(バイオパワー)を消費し、これがゼロになっちゃうと人間形態へ逆戻りです。BPは必殺技使用でも消費する(強力な技ほどBP消費が激しい)ので、BPの消費配分を考えて戦っていくところはなかなか面白い。後半のステージになると、複数あるバイオファイターへの変身が自由にできるのですが、やはりここもBP消費配分で頭を悩ませてくれます。 ストーリーのほうは、今見るとどうしても古臭い感が否めませんが、スタッフがリキ入れてバックグラウンドを構成したことだけは見て取れます。しかし主人公のユウキがあまりにも熱血単細胞のお馬鹿で、ちょっと感情移入はできませんでした。島本和彦的、と言えばその通りなんでしょうが、そのキャラをゲームとして自分が動かすとなると正直引いてしまいますね。 総評: 終盤の展開について、駆け足で。 ユウキが究極遺伝子メガシードを受け入れたように、妹ルマもそれを受け入れ、メイザースの守護者であるアルマが復活します。しかしジーンメンバーはアルマを倒し、ルマを取り返すことに成功します。そこへ突然、ルマの背後からレーザー光線の一撃が(ルマ死亡)。果たして魔神メイザースは復活し、その本体を叩くために月へと乗り込むユウキ達。そこで語られる驚愕の事実・・・なんと全ての生命は一度全滅し、それを復活させたのがメイザースという名のコンピュータであった。メイザースは生命を復活させた時に、全ての生命体の遺伝子に「マシンナリー・マーク」(魔神の刻印)を埋め込み、これで全生命体を自由に操ることができるように設定していた。しかし究極遺伝子メガシードだけはマシンナリー・マークを持たす、自分の支配下にない生命体をメイザースは恐れていたという(メガシードは、メイザースと対立するもうひとつのコンピューター・リィが作ったものらしい)。 最後は、メイザースを倒して地球に帰還するジーンメンバー。しかしユウキとエディは残存兵の始末のために自ら月基地に残り、基地自爆のギリギリで脱出ポッドで逃げ出すことに成功します。通信によりユウキの無事を知って安心するジーンメンバー。だが脱出ポッドは燃料がなく、地球まで帰還できる可能性はほとんどなかった・・・。 結局、ユウキが無事に地球へ帰還できたかどうかは語られていません。ゲームがバカ売れして続編でも作られれば実は生きていた展開になるんだろうけど、それはありませんでした。ユウキにしてみればルマを救うこともできなかったわけで、今までの苦労が報われない結果になってます。当時はこういう殉死の精神がかっこいいという評価だったのかしら。今なら金返せですが。 |
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攻略ガイド | |||
ADVパートはボタン押してるだけですが、SLGパートは難易度が高めです。そこで、戦闘のコツを少々。 ・SLGパートが始まったらまずセレクトボタンを押してオプションメニューを開き、とりあえずセーブすること。 ・勝利条件を確認すること。「ベクターを全て倒す」であれば怪人や敵幹部は無視です。怪人を倒すことが勝利条件の場合は、ザコ敵を減らしつつ、近づいた怪人を取り囲んで速攻で倒すとよいです。 ・なるべく固まって行動すること。ユウキが突出しているステージではまず下がらせて、囲まれないように。また、Aコマンダー(戦闘指揮車)が登場するステージではその近辺で戦うこと。一応、Aコマンダーもガトリングで攻撃できます。また、敵がAコマンダーを攻撃目標にすることもあるので、近くにいると戦闘が楽になります。「乗車」は、あまり使わないかも。 ・ユウキの変身形態は、基本形態がオススメ。やはりバランス取れてます。ただし終盤ステージのアルマ・メイザース戦あたりでは、基本形態では攻撃力が不足して押し切れないので攻撃形態を選択。溜め攻撃は2ターンに一回しか攻撃できませんが、その攻撃力は充分お釣りが来ます。消費BPも5Pと少ないので、長期戦にも向いてます。 ・成長ポイントの振り分けは、DEX以外にまんべんなく。HPは最終ステージでも120あれば充分。ATKとDEFをHPよりやや多くなるように振り分けます。意外と大事なのがBP。ユウキとセイは70以上、ゼグとユイは30以上欲しい。 |
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出演声優 | |||
岡村明美、井上美樹、田中敦子、中村尚子、坂口あや、高乃麗、紗ゆり | |||
関連ソフト | |||
ヘキサムーン・ガーディアンズ(PS/インクリメントP) |
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