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介護レポート:2007年8月度
「母は左手の甲が赤く腫れ、元気をなくした」

 8月31日(金)の朝、当番の妹(三女)から電話があり、母は朝食中に左手の甲の痛みを訴え、そのまま食事を中止した。昨夜遅くまで編み物に集中していた以外は特に思い当たることはないという。 編み物は今までもやっているのでそれが原因とは考えにくいので様子を見ることにした。その日の昼からの当番は妹(次女)だったが、様子を聞くと手の甲から手首にかけて赤く腫れてきているという。妹は貼り薬を貼ったが、母は直ぐに剥がしてしまった。 それではと塗り薬をつけると母は嫌がってはがそうと上からさするのでかえって薬が満遍なく塗れたと言って笑った。その日は手が痛いと言って朝4時ころまで起きていたらしい。

 翌日(土)の当番は私の女房だったが、様子を聞くとトイレは自分で行って片手でズボン、パンツを下げて用を足したが、 上げるときに手間取っていたので少し手伝ったが文句は出なかったそうだ。私は午後5時ごろ交代したが、確かに手の甲が赤く腫れている。晩ご飯は手伝いながら何とか片手で食べた。翌日(日)の昼間は弟が当番だったが、朝昼晩の食事はせず、殆ど寝ていたと言う。 私は夜7時過ぎに交代したが母はベッドでよく寝ていた。 このまま腫れが引かなければ心配なので翌日(月)いつもの医者に相談しようと考えた。しかし、病院に連れて行くことはまず無理だし、もし連れて行けたとしてもレントゲンを撮ることは不可能に近い。 一晩明けて母の様子を見ると赤みが減り、腫れも引いてきているようだ。山を越えたのだ。母に食事を取らすには、母をベッドの上に座らせなければならない。そこでベッドの電動を使って頭の方を高くすると母は何とか起きて座ることができた。 起きたら、母は元気になり両手を使って食事を食べ始めた。沢山食べ、水も沢山飲んだ。

 これで一安心と思いきや、もう一つ問題が発生した。月曜日は妹(三女)が当番だったが、母はトイレで大小をするやり方を忘れたらしく、何回もパンツの中に漏らしてしまったという。 もしこれが常態化するとしたら介護のやり方を変えねばならないかもしれない。とにかくもう少し様子を見ることにする。

火曜日の当番は私だったが、幸いなことに母の状況は元に戻っており、自分でトイレに行って大も小もしていた。また、部屋をウロウロ歩くことや手をパンパン叩くことも元に戻った。母は今回も自分の自然治癒力で治したようだ。

認知症になって母のように他人の言うことを聞かない、否、聞けない場合、医者に連れて行けないし、無理矢理引っ張って連れて行ったとしても医者の言うことは聞かないし、レントゲン撮影もできない。 とにかく、病気にならないように慎重に注意するしかない。 、

今月の生活行動状況徘徊実績等
 今月の主な生活行動状況は下記の通りです。
徘徊:今月は深夜から早朝まで起きていたことが3回あった。玄関、台所、居間の間を歩き回ったり、玄関に座り込んで誰かとお話をしている。ときどき楽しそうに笑ったりしているので余り心配していない。
ヘルパーさんによる在宅介護:いつも通り、毎日午前9時30分から11時30分までの2時間をお願いしている。
食事:今月の食事成功率は72%でまあまあの状況。朝昼晩の食事成功率は朝61%、昼77%、晩77%であり、朝昼が改善し、晩が悪化した。悪化の理由は、機嫌が悪いか自分の世界に入っていて食事に興味を示さないことが5回、早くから寝ていることが1回、手が痛くて食べないことが1回であった。
入浴:今月は4回成功、まあまあ。夜はなかなか成功しなかったので朝にチャレンジし、3回成功した。朝は機嫌が良いことが多いし、着替え時にスムースにお風呂場に誘える。冬は無理かも知れない。
編み物:今までと同様に編み物は続いている。
その他:両手の手のひらで「バンバン」と拍子をとりながら叩くことは相変わらず多い。

○手の甲の痛みから復活した母(2007年9月5日撮影)

○手の甲の痛みから復活した母(2007年9月5日撮影)

(2007年9月5日)
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