ばんちゃんのホームページトップへ >母の在宅介護日記トップへ
 

介護レポート:2006年7月度
「大声で叫ぶのは生命力がある証拠」

「帰ってくださいっ!」というように大声で叫ぶモードが増えてはいますが、全般的には問題なく過ぎています。 大声で叫ぶ原因は、推測するに、認知症の進行に伴い、記憶力が低下し、考える力や表現力が低下している、しかし、生命力は衰えていないのでその限られた頭の条件の中で一生懸命に理解し、対応しようとしているのだと思います。 例えば、「帰ってください」と叫ぶのは、母の前にいる息子が誰か理解できないのですから、他人が自分の家に無断で入ってきたと思い、それで「帰ってください。」と叫ぶのだと思います。 生命力が衰えていれば叫ぶこともせずにポケッとしていると思います。
叫んでもいいから今の生命力のある状態をできるだけ長く続けるよう、皆でそれに合わせて行こうと思っています。

今月の生活行動状況徘徊実績等
 今月の主な生活行動状況は下記の通りです。
徘徊:月3回,内1回は1時間以上という徘徊は体力維持、体力観察という意味で望ましい徘徊です。
デイサービス:なし
食事:今月の食事成功率は先月より少し良い78%でした。2食続けて食べない時には、3食目は1.5倍食べるとか母の身体は自然に調節しているようです。世の中の”食事の時間”というしきたりには従いませんが、身体の調整機構は正常に働いていますので心配はないです。
入浴:今月は6回で、何とか週1回は確保できました。できれば週2回ペースにしたいのですが、風呂に入らなくても死ぬことはないであろうと考えて、介護側の力の入れ方をを食事優先にしています。
編み物:今までと同様に編み物は続いています。母の日常の三種の神器(常に身の回りにおいてある物)は、編み物、自叙伝「私の人生」、財布です。
その他:この頃は裏返った大声で叫ぶモードが増えています。例えば、「ここは私の家ですから帰ってくださいっ!」「帰らないと殺しますよっ!」「私のお金を取らないでくださいっ!お金,無いんですから」などです。 なかなか治まらないときは、2階に身を隠し論文書きに励みました。

○CDを聴きながら編み物をする母(2006年7月31日撮影)

(2006年9月7日)
戻る