(1)ある日の母とのおしゃべり |
| 母 | 「ここは誰の家?」 |
| 私 | 「お母ちゃんの家だよ。」
(それで心が安定して夢がふくらんだらしく、) |
| 母 | 「私、何歳だっけ?」 |
| 私 | 「87歳だよ。」 |
| 母 | 「じゃー、もう結婚してもいい歳だね! 結婚しない人はいないものね。だんだん私にも結婚が近づいてきたね!」 |
| 母 | 「そうだ! 明日、結婚相手を探しに行こう!」(このときの母は夢見る乙女のようです。) |
| 私 | 「・・・」(独り言:あしたまで覚えているかな〜。覚えていれば本当に探しに行くのかな〜。まあ、いいや、付いていってあげるから。) |
(2)「瀬戸の花嫁」を歌っていて、 |
| 母 | 「”父さん、母さん大事にしてね”と言うことは、父さんと母さんは死んだと思っていたが、生きているんだね!」 |
| 私 | 「・・・」(独り言:言葉はよく理解できるけど、歌の世界と実世界と区別が付かなくなっているいるんだな・・) |
(3)朝食に母の大好きな野菜スープ『まるごと野菜「完熟トマトのミネストローネ」』を出したとき、 一口食べて
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| 母 | 「おっ、これは普通じゃないね。ものすごく美味しい。美味しいだけでなく食べやすい。」 |
| 私 | 「体にもいいんだよ。」 |
| 母 | 「うん。きっと体にいいよ。」 |
| 私 | 「これ食べれば、絶対に死ぬまで生きるよ。」 |
| 母 | 「ワッハハー。面白いことを言うんだもの、自然に笑いたくなるよ。」 |
| * | 母の味覚はしっかりしています。普通のものでも「おいしい」と言って食べますが、本当においしいものを食べるときは凄く感動して食べます。そのときは表現が違います。
感動しながら食べているのを見ると、全てが栄養になっているように感じます。そのような食べ物を見つけてあげて時々出して上げることは大事なことと思います。 |
(4)夜、時間を気にして |
| 母 | 「今、何時?」 |
| 私 | 「7時だよ。」 |
| 母 | 「7時と言うことは、何時?」 |
| 私 | 「???」(何と説明すればいいやら・・) |
(5)縁側から見える隣の家の木を見て
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| 母 | 「大きくなったね。昔は小さかったのだよ。ご馳走をいっぱい食べたのかな?」 |
| 私 | 「・・・」 |