介護レポート:2005年12月度 「お風呂事件」
○今月の生活行動状況⇒徘徊実績等
| 今月の主な生活行動状況は下記の通りです。 |
・ | 徘徊:今月は短時間の徘徊が2回ありました。最近、寒いので夜間や昼間でも余りにもふらついて危ないときにはドアの鍵をかけているので自然体であればもう少し多いと思います。 |
・ | 食事:今月の食事成功率は94%でした。非常に良い結果ですが、これは介護当番全員が「ベッド作戦」「おにぎり作戦」などを日常茶飯事として行うようになったからだと思います。もちろん、母の食欲が維持されていることが根底にあることが大きいです。 |
・ | 入浴:今月は合計10回で1週間当たり2.5回ペースが確保できました。下記、今月の出来事に書きますが、お風呂から出せなくなるという事態に遭遇しました。 |
・ | 排泄:排泄は大も小も基本的には催したときに自分でトイレに行ってやっています。これは助かっています。最近、稀にトイレに入ってすぐに出てきて「どうすればいいか分からなくなった」と言ってくることもあります。そういうときにはトイレへ連れて行き、下着を下ろして便座に座らせます。 |
・ | その他:大声で怒鳴ることは日常茶飯事(とは言っても一日2,3回)になりました。怒鳴る相手は、幻聴の相手だったり、介護者だったり、目の前の人形あったりです。
内容は、例えば「ここは私の家だから帰ってくだださい」「私を殺すなんて言わないでください」「お金を持っていかないでください」などです。
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○今月の出来事:お風呂事件
12月22日の私の当番のときですが、夕食後一旦機嫌が悪くなったのですが、10時ごろ急に機嫌が良くなったのでチャンスとばかりお風呂に誘い、入浴に成功しました。
そこまでは通常通りだったのですが、しばらくしてから母が大声で怒鳴り始めました。誰かに向かって「帰りなさいっ」と言っているのです。
様子を見に行くとお風呂場の入り口に置いてあるバケツに向かって叫んでいるのです。バケツに掛けていた2枚の雑巾が人の顔に見えているようです。
すぐにそれを取り除きましたが、それでもまだ叫び続けています。30分以上経っても出てきません。「もう出ておいで」と言っても出てこないし、無理に出そうと体に触ると「痛いっ」と言う
しで手が付けられません。
困ってしまい、お湯を熱くすれば出てくると思い、追い炊きをしようと「カチャッ、カチャッ」と点火しようとすると「私を殺すと言っている」と殺すモードになってしまいました。
なかなか火が点かないために点火はあきらめました。その後も出てくる様子がなく、お湯は冷めてくるしで困ってしまいました。
栓を抜いてお湯がなくなれば流石に出てくるであろうと思い、思い切って栓を抜きました。しかし、出てきません。本人は出ようとするのですが、
足が滑って立てないのです。そこで初めて気がついたのですが、立ち上がるのにお湯の浮力が助けになっていたということです。
このままでは風邪をひいてしまうと思い、再びお湯を入れることにしました。膝までお湯がきたとき、そんなに熱くなかったのですが「やけどしてしまう」と言って必死で立ち上がり、やっと出てきました。
ここまで1時間くらいかかりました。
風邪をひかないように湯上げタオルで体を包み、部屋を暖かくし、まず暖かい牛乳を飲ませました。その後、母の機嫌は良くなり、着替えもスムーズにでき、体調も崩しませんでした。
今後の反省点としては、入浴時の精神状態をよく観察し、機嫌が良くても精神的に安定していないときにはお風呂に入れないことです。
○88歳の誕生日の母 (2006年1月1日撮影)
○お雑煮を食べる母(2006年1月1日撮影)
○おせち料理を食べる母 (2006年1月1日撮影)
○おせち料理を食べる母(2006年1月1日撮影)
○おせち料理を食べる母 (2006年1月1日撮影)
(2006年1月3日)
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