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介護レポート:2004年11月度
「デイサービス復活!?」

今月の特徴はデーサービス12回中、11回も行ったことです。別に本人が積極的に行く気になった訳ではありませんが、何故か 「何が何だか分からない」と言いながらも強く拒絶せずに行くことが多かったのです。行ったケースを思いつくままにあげると下記のとおりです。
寝坊して食事、食器洗いがちょうど終わったときにヘルパさんが迎えに来て、何が何だか分からないままに台所から玄関へ直行したケース
私が洗顔をしながら洗濯機で洗濯をしているとき(私は朝食後、洗顔をしているのです)、私の側で丸椅子に座って機嫌よく歌を歌っているときにヘルパさんが迎えに来てそのまま玄関へ直行したケース
掃除後、ベッドに座ってボンヤリ外を見ているときに「玄関に誰か来たから玄関へ行って見よう」と誘ってうまく付いて来たケース
ベッドに座ったり、コタツに入って歌を機嫌よく歌っているときに「玄関に誰か来たから行ってみよう」と言ってうまく付いて来たケース
 
以上の共通点は、下記のようなことが考えられます。
母が編み物やお金数えなどに専念していないこと
幻聴の相手と話すなど自分の世界に入り込んでいないか、または頭の働きがまだ本格的に活動しておらずボンヤリした状態であること
歌を歌うなど気分が明るく、対話が可能な心が開いたい状態であること
 
要はこちらの言うことが心に届く、開いた状態になっていればデイサービスへ行く可能性が大きいようです。しかし、それをこちら側から強制的にはコントロールはできませんので、 母の心の流れを観察し、良いタイミングで声をかける必要があります。ですからヘルパさんが来てもすぐには声をかけずに母の様子を見て、ヘルパさんの持ち時間30分のうちに最良のタイミングで声をかけるようにしています。 その成果が今月の12回中、11回成功したのかも知れません。
そこまで苦労しながらデイサービスへ行く必要があるのか、と思う方もいるかも知れませんが、第一に母のため、第二に介護する人のために重要なのです。 母のためには、デイサービスに行けばいろいろな人の輪に入るので社会性を維持でき、否応なしにゲームや歌に参加するので頭の刺激になり、痴呆の進行を遅らせることになると思っています。 しかし、デイサービスの受け入れ側は扱いに結構苦労しているだろうなと思っていますが、個人介護も交えながらよくやっていただいていると感謝しています。 介護する人にとっては、母がデイサービスに行っている約3時間半は、貴重な時間です。 介護当番の交代に使ったり、買い物に使ったり、心置きなく自分の仕事をするのに使ったりしています。

その他の今月の状況は、徘徊については2回のみで特に大きな問題ではなくなりました。但し、1回は3時間の長時間の徘徊でした。 「何かを納めに行く」と言って財布を持って出て行ったようです。私の女房が介護当番のときで、3時間付いて歩いてくれました。感謝!
徘徊実績参照)
幻聴は相変わらず頻繁に聞こえており、ますます「あっちの人」との対話が多くなりました。耳が遠くなり、周りのことが理解できなくなってきた ことに対する母(痴呆症患者)なりの自己維持のための解決策なのかも知れません。しかし、仮想的な自分の世界に閉じこもっているときには、こちらの言うことは何もきかなくなり、着替えも食事も入浴もしなくなりますから望ましくないと思っています。 できるだけ、母と会話をしたり、歌を歌ったり、自叙伝を読んであげたりして、できるだけ心が現実の世界にいるように努力しています。

○デイサービスへ出かける母
  
(2004年12月15日撮影)

デイサービスの場所は、家から歩いて5分位のところですが、母は車椅子に乗っていくのです。

(2004年12月15日)

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