高速バス
秋北バスの高速バスは、共同運行の岩手県北バスと異なり、平屋根車で増備が続いていました。いすゞの平屋根貸切タイプのモデルチェンジがなかったせいもあり、1985年までモノコックタイプの車両しかありませんでした。また、国際興業グループですが、高速バスは路線バスということで赤と黄色のオリジナルカラーのままでした。
いすゞK-CSA580(1982年式)
秋22あ1325
撮影:県北バス盛岡営業所(1986.4.4)
東北新幹線開業に伴う「みちのく号」など新幹線リレー特急用に新規導入した高速バス専用車です。側面の広幅方向幕、床下荷物室などを装備しています。
いすゞK-CSA580(1984年式)
秋22あ1364
撮影:県北バス盛岡営業所(1986.6.2)
「みちのく号」の増便などで1984年に増備された車両。車体メーカーのマイナーチェンジで、フロントグリルのスタイルが変わりましたが、依然モノコックボディです。
いすゞP-LV219Q(1985年式)
秋22あ1426
撮影:県北バス盛岡営業所(1985.8.31)
秋22あ1425
撮影:盛岡駅(1985.9.14)
「みちのく号」の増便用に1985年に2両が増備されました。型式は変わりましたが、車体は前年度製とほとんど同じです。外観的には、側面最後部にルーバーがついたことで見分けがつきます。
この年式でこの手のスタイルは、岩手県では岩手県交通や国鉄バスでも見られましたが、新車が新車に見えないのが残念でした。
いすゞP-LV219Q(1986〜1987年式)
秋22あ1546
撮影:県北バス盛岡営業所(1986.9.20)
1986年の新車から、秋北バスもハイデッカーを導入しました。
岩手県交通の車両と比べると、折り戸、正面2枚ガラスといった点が異なります。また、秋北バスも国際興業グループですが、高速バスについては路線バスカラーを堅持しています。
撮影:滝沢PA付近(1987.11.9)
1987年に「あすなろ号」運行に伴い購入した同型車は、側面にゴシック体で「SHUHOKU BUS」の文字が入っていました。同型車ということで形式写真を撮っていませんでしたが、走行写真に写っていたものをお見せします。
登録番号は恐らく「秋22あ1558」だと思います。
いすゞK-CSA580(1982年式)
秋22あ1220
撮影:盛岡駅(1987.12.29)
1987年末に姿をあらわした貸切格下げ車です。さすがに標準床車の高速バスでは他社に比べて見劣りがするようになったため、貸切のハイデッカーⅡ型の転用を図ったようです。
この時はまだ貸切仕様のままで、社名表示のところに「みちのく号」と入れているだけです。ワンマン化が間に合っていない車両は、バスガイドも乗務してきました。国際興業貸切カラーでの高速バスというのも、当時の秋北バスでは珍しい光景でした。