中距離路線車
元国際興業
国際興業からの転入車は、路線タイプの車両はかなり前からありましたが、観光タイプについては“その頃”は1982年以降に転入した車両しか残っていませんでした。特に1983年から転入した73SC型と呼ばれるスタイルの車両は数が多く、エリア全域で特急バスの主力として活躍していました。
いすゞBU20KP(1972年式)
岩22か1740
撮影:滝沢営業所(1985.4.29)
元国際興業の丸型車体、通称“オバQ”です。1982年に5両を譲受しています。方向幕を取り付けるなど路線仕様に改造して使用しています。
“その頃”は各営業所に散らばって地味に運用されていました。盛岡市内にも滝沢営業所に2両と黒石野営業所に1両があり、いずれも郊外線の一本木線に使用されていました。
花巻営業所の岩22か1735は花巻−盛岡間の国道急行に使用されることがあり、たまに盛岡市内に顔を出しました。
いすゞBU20KP(1973〜74年式)
岩22か1961
撮影:北上営業所(1986.10.1)
元国際興業。73SCと呼ばれるボディで、1973年式は1983〜84年に20両以上を譲受、1974年式は1986年に10両近く譲受しています。
中長距離路線から、貸切、定期観光、空港特急など幅広い用途に使用されていました。一部貸切登録の車両には、正面の社名表示が方向幕に改造されていない車両もあったようです。また「岩22か1957」は空港特急に使用されるためTDAカラーに塗られていました。
岩22か1918
撮影:千厩営業所(1986.9.24)
国際興業時代の写真
国際興業 いすゞBU20KP
国際興業時代の写真がありました。1981年に貸切で山梨県に来ているところです。
車番は「2064」となっています。この車両も数年後には岩手県交通に来ているのでしょうか。
撮影:山梨県立美術館(1981.7.26)
岩22か1985
撮影:滝沢営業所(1986.2.26)
国際興業からの譲受車ですが、扉が1枚ガラスのものに交換されており、正面のいすゞのマークも新しくなっています。ライト上の飾り帯もありません。これらの改造がいつ行われたかは分かりません。
この時は滝沢営業所に配属され、一本木線などに使用されていました。
岩22か2317
撮影:滝沢営業所(1986.6.8)
1986年には国際興業から1974年式のBU20KPが入りました。
写真の2317は、扉の窓が大きい変形車です。滝沢営業所に配属されていましたが、なぜか滝沢営業所は異端車が配属されることの多い営業所でした。
いすゞCRA580(1978年式)
譲受車
撮影:花巻営業所(1988.3.17)
国際興業から譲受したハイデッカーⅠ型です。県交通では初めてのスタイルになります。
この車両は花巻営業所の構内に置かれて、整備を待っていました。国際興業の車番は「5023」です。
結局私はこの車両が県交通で活躍する姿を見ずに、岩手県を後にしました。