中距離路線車
岩手県南バス引き継ぎ車
岩手県南バスは、1960年代製の貸切車を日野車を中心に保有していたようで、それらの廃車体は岩手県内各地で見ることができました。“その頃”に岩手県交通に残っていたのは、1970年に新造された車両と、中古で導入された車両の一部のみでした。
三菱B805K(1970年式)
岩2く1632
撮影:東和営業所(1985.9.27)
車体は呉羽製。県南バスが1970年にいすゞ、三菱を2両ずつ購入した貸切車の中の生き残りの1台。登録番号はバス会社ごとに付番されていた「岩2く」で残ります。
後面は2枚ガラスでおでこの丸いスタイルです。
この時は東和営業所に配属されていました。
いすゞBU15K(1970年式)
岩2く1641
撮影:花巻営業所(1984.8.24)
岩手県南バスが貸切バスの新車として購入したもので、いすゞ車ですが帝国ボディです。
乗合に格下げされ、花巻営業所で鉛温泉などの近距離路線に使用されていました。
日野RC100P(1967年式)
岩22か600
撮影:花巻営業所(1984.8.24)
富士急行で中央高速バスに使われていた車両を、1975年に岩手県南バスが譲受したもの。帝国ボディ製ですが後部が独特のスタイルをした流線形です。
県南バスでは貸切車として使用しており、県交通引継ぎ後も貸切バスとして使用を続ける前提で県交通カラーに塗り替えた模様です。前ドア脇には「貸切」の標記が残されています。
この時は路線バスに使用されており、新花巻駅を起点とする近距離の「新幹線リレー急行バス」に使われていました。