中距離路線車

譲受車・・・日野

中長距離路線車のうち、譲受車と思われる車両の日野車をまとめてみました。
岩手県交通成立直後の1976〜78年ごろには、日野の車両も数多く入っています。貸切仕様の車両というのはユーザーによる違いが少ないため、譲受車といっても前の所有者を推察するのは大変困難です。ここに掲載した車両も、その素性のよく分からないものばかりです。

日野RE100P(1968年式)
岩22か854
岩22か854

撮影:花巻営業所(1984.8.24)

元東武鉄道。観光タイプながら後面が路線スタイルで、それも2枚ガラスです。側面の傾斜窓と合わせて、東武鉄道によくある仕様です。
登録番号から1976年の転入と思われます。
この時に営業所の外から撮影した遠景写真に写っていただけで、それ以降は廃車になってしまったようで、正面からの写真はありません。 (注1)

日野RC320P(1971年式)
岩22か1123
岩22か1123

撮影:盛岡駅(1985.5.12)

岩22か1123
岩22か1123

撮影:盛岡市内丸(1985.6.23)

元西東京バスと思われる車両。登録番号から転入は1978年ごろと思われます。車体は富士重工製です。丸型のテールライトなどに特徴があります。
雫石営業所に配属され、網張温泉線などの中距離路線に使用されていましたが、1986年に廃車となりました。

日野RC320P(1972年式)
岩22か1127
岩22か1127

撮影:一関営業所(1986.8.7)

岩22か1127
岩22か1127

撮影:遠野営業所(1985.9.27)

1972年式ですが登録は1978年なので中古車だと思われますが、正面の社名表示が独特な五角形です。
最初見たときは遠野営業所で貸切車でしたが、1年後には一関営業所で特急バスに転用されていました。
(注2)

日野RC300P(1972年式)
岩22か1491
岩22か1491

撮影:盛岡バスセンター(1984.11.2)

1980年の登録で、やはり中古なのか詳細の分からない車両です。ただ、花巻観光バスにまったく同型の車両があることが、何かヒントになるかもしれません。
“その頃”は紫波営業所に配属され、スクールバス専用車になっていましたが、1986年に廃車になりました。

廃車体(岩22か1491)
岩22か1491

撮影:矢巾営業所(1986.8.31)

1986年に廃車になり、矢巾営業所に留置されているところ。
スクールバスの三角のマークの跡が側面に残っています。また方向幕には「紫波第二中学」の文字が見えます。

日野RC320P(1974年式)
岩22か1141
岩22か1141

撮影:一関駅(1985.8.17)

岩22か1141
岩22か1141

撮影:一関駅(1985.8.17)

譲受車だと思われますが、特徴のないスタイルなので、元の所属は分かりません。1978年の登録で、1番違いの岩22か1140のいすゞ車も前所属が不明なので、何か関連があるかもしれません。
側面の「岩手県交通」の社名が、斜体字のロゴになっているのがちょっと珍しい例です。
(注3)

岩22か1141
岩22か1141

撮影:一関営業所(1986.8.7)

1985年には一関営業所で貸切に使用されていましたが、その年のうちに特急バスに格下げされ、方向幕の取り付けで顔つきが若干変わりました。
この時期の一関〜気仙沼間の特急バスは、このように赤い字で「特急」の板を前と横に掲げていました。

(注1) 当初RC300P改と記載したが、板橋様からの情報によりRE100Pに修正した。
(注2) 板橋様の提供資料によると、三起観光からの譲受だとのこと。茨城県に存在した貸切バス会社だと思われる。
(注3) 板橋様の提供資料によると、勝間田観光からの譲受だとのこと。岡山県に存在した貸切バス会社だと思われる。
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80s岩手県のバス“その頃”