オリジナル車
中小型
中型バスが一般的になったのは1970年代後半のことです。岩手県交通でも1978年から大型車と並行して導入を開始し、やがて新車のすべてを中型車にシフトしています。1984年からはいすゞのモデルチェンジにより、キュービックタイプのボディスタイルとなり、イメージを一新しています。
(日野車、前ドア車は、それぞれの項目のページに掲載しています)
いすゞCCM410(1978年式)
岩22か1083
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撮影:釜石営業所(1985.9.25)
1978年より中型車の導入が始まりました。初回はいすゞと日野が2両ずつ導入されましたが、こちらはいすゞ製です。方向幕の両側に通気口のあるスタイルは、初期のCCMの特徴です。
2両とも釜石営業所に配属されていました。
いすゞCCM410(1978〜82年式)
岩22か1408
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撮影:釜石営業所(1986.9.23)
岩22か1260
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撮影:千厩営業所(1986.9.24)
1978〜82年にかけて大量に導入された中型車です。県交通全エリアに投入され、どこでも見ることのできる車両でした。型式は1980年式以降はK-が付きました。
初期の車両は緑色のビニルシートでしたが、後期のものは青いモケット張りのシートになりました。
前からの写真は1979年式、後ろ側の写真は1978年式です。
いすゞK-CCM370(1982年式)
岩22か1701
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撮影:東和営業所(1986.8.6)
中型の短尺車。1982年の1月と12月に合わせて23両がCCM410とともに入り、盛岡地区を除く全域に配属されました。
なお、このあたりの年式のみ、正面の「ワンマン中乗り前降り」札が縦長サイズになっています。
いすゞK-CDM410(1983年式)
岩22か1964
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撮影:千厩営業所(1985.8.11)
1983年の増備車は、メーカー側でエンジンを強力化したマイナーチェンジを行ったため、型式が変わりました。
見た目はほとんど変わりがなく、あえてフォグランプがバンパーの上に移ったくらいでしょうか。
いすゞP-LR312J(1984〜86年式)
岩22か2029
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撮影:一関営業所(1985.8.17)
岩22か2030
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撮影:一関営業所(1986.8.24)
いすゞの路線バスのキュービック化は1984年で、県交通では中型路線車を発売直後に購入しています。
初回は10両が導入され、全エリアに広く配属されました。岩手県では初めての大型方向幕車です。また初回のみ、系統幕がありません。
2回目以降の購入車両から、正面の系統幕が独立しましたが、幕は入れていません。また、下の写真の岩22か2072はメロディーバスのスピーカーが屋根上に取り付けられています。
岩22か2072
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撮影:盛岡駅(1985.4.29)
いすゞP-LR312F(1985〜86年式)
岩22か2256
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撮影:江刺営業所(1986.5.2)
CCM370の後継にあたる8m級中型車。1985年と1986年に1両ずつ入り、北上営業所に配置されました。
いすゞP-BE22(1988年式)
岩手22あ202
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撮影:高田営業所(1988.3.12)
廃止代替路線用に高田営業所に2両導入されたマイクロバス。早池峰バスの車両とよく似ていますが、マスクがモデルチェンジされたことと、おでこに方向幕があることなどが異なります。
ナンバープレートが「岩手」に変わっていますが、小型車の番号は200番台から始まったようです。