高速バス
新製車
高速バス用の新車は、1984年式の標準床車の導入から始まりましたが、翌1985年の「ヨーデル号」用の新車からハイデッカーになりました。仕様は貸切車の新車とよく似ていますが、側面と後面に方向幕がある点などで見分けがつきます。さらに初期の車両は車長が若干短い車両です。いすゞK-CSA580(1984年式)
岩22か2062
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撮影:都南車庫(1986.7.22)
岩22か2062
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撮影:盛岡駅(1986.5.18)
1984年に「とわだこ号」参入を予定して購入した初めての高速バス用新車。結局参入が遅れ、1985年の「ヨーデル号」から運用開始となりました。
前、横、後に方向幕をもち、秋北バスと同仕様なのか横の方向幕は広幅になっています。ライト周りはこの年からモデルチェンジとなり、この車両では黒く塗られています。
高速バスへのハイデッカー投入に伴い、早坂高原線へ転用されました。1986年に国際興業貸切カラーに塗り替えられています。
いすゞP-LV219Q(1985年式)
岩22か2206
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撮影:都南車庫(1985.9.27)
岩22か2206
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撮影:盛岡駅(1986.5.18)
共同運行他社に引き続き、「ヨーデル号」用にハイデッカーの新車が導入されました。川重車体のハイデッカーⅤ型で、同時に導入した貸切の新車とほぼ同じ仕様ですが、車長が短いタイプです。
側面と後部に方向幕を持つ点などは、共同運行の県北バスや秋北バスと同じですが、側面の幕が小さくなりました。
貸切用のニューカラーで登場しましたが、国際興業グループ入りにより1年後には国際興業貸切カラーに塗り替えられてしまいました。
いすゞP-LV219Q(1986年式)
岩22か2334
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撮影:都南車庫(1986.7.22)
岩22か2334
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撮影:都南車庫(1986.7.22)
「ヨーデル号」の増便に伴いハイデッカーの新車2両を増備しました。ボディメーカーIKコーチのモデルチェンジにより、側窓の丸みがなくなり、後部スタイルが完全に変わりました。
国際興業グループ入りしたため、この年の新車から高速バス、貸切バスともに国際興業貸切カラーになりました。
いすゞP-LV219S(1987年式)
岩22か2426
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撮影:都南車庫(1987.6.2)
1987年には4両の新車が入りました。見た目は前年度のものと同じですが、車長が少し長くなりました。また、トランクルームに「お客様用荷物室」の文字があり、他社とのサービスレベルを合わせる傾向が見て取れます。
「あすなろ号」の開業などを控えての新車と思われますが、この車両の投入に伴い、早くも1985年式のハイデッカー(岩22か2206)が早坂高原線に転用されるようにもなりました。高速バスの車両代替が急速だった時期です。