バス廃車体全国版
和歌山県2(南海白浜急行バス)
和歌山県にある南海白浜急行バスの廃車体です。白浜急行バスは大阪と白浜温泉を結ぶ急行バスを運行するため、沿線事業者が出資して設立した会社で、最後は南海資本となっています。1974年に中紀地方で路線バスを営業していた南海バス(初代)と合併して、南海白浜急行バスとなりました。
その後、1984年に路線バスを分離して御坊南海バスとなり、2020年に熊野交通に吸収合併されて熊野御坊南海バスとなって今に至ります。
なお、南海白浜急行バスの貸切バスは和歌山南海観光バスとなりますが、2003年にクリスタル観光に買収されます。
廃車体
撮影:和歌山県(2023.8.3)
南海白浜急行バス いすゞBA10N
撮影:和歌山県(2023.8.3)
中ドア専用シャーシの短尺車。南海バス(初代)時代に新造され、南海白浜急行バス時代に廃車になったと思われます。
南海バス(初代)は、1960年に南海電鉄の資本下に入っているものの、元は中紀地方の独立資本で、南海自動車として設立されています。つまり「南海」は飽くまで地域名を表したものです。
この緑色系のカラーは、その南海バスが採用していたカラーです。
廃車体
撮影:畦道ノスタルヂィ様(和歌山県 2023.7.8)
御坊南海バス 日野RV
紺と白の白浜急行バスカラーの貸切バス。側面のローマ字は御坊南海バスに変っていますので、1984年以降に廃車になった車両です。翼の社紋は南海グループのもの。
1970年代の帝国ボディ(→日野ボディ)のスタイルで、シャーシはRVと推察します。
廃車体
撮影:畦道ノスタルヂィ様(和歌山県 2023.7.8)
御坊南海バス 三菱B623E
ひどい落書きをされていますが、南海バス(初代)のカラーの中型バス。前ドア脇に「ワンマン出入口」表記がありますので、路線バスだったようです。1974〜76年式のスタイルなので、南海白浜急行バス時代に新造され、御坊南海バスに分離されてから廃車になったのでしょう。