バス廃車体全国版

群馬県2(草軽交通)

草軽交通の廃車体です。草軽交通はその名前に由来から分かるように群馬県の草津と長野県の軽井沢を結ぶ鉄道が前身で、現在も軽井沢に本社を置いています。今回は、その廃車体の所在地として群馬県側が多かったことから群馬県の一コーナーとしてまとめます。

廃車体
R270

撮影:ヒツジさん様(小諸市 2004.7.24)

草軽交通 三菱R270(1957年式)
R270

撮影:ヒツジさん様(小諸市 2004.7.24)

天窓付の貸切車で、富士重工R9型ボディ。車体には「草軽」の文字が残っています。
天窓付きの貸切バスは1950年代中ごろに流行しましたが、いずれも上級車種で、どこにでもあったということではありません。更にこの車両は、当時としてはかなりのロングサイズです。
実は参考文献の「富士重工業のバス達」にこれとそっくりな車両がありました。それは1957年式の「外国人専用観光バス」で、東京のバス事業者を中心に同一車両デザインで納入されたということです。シャーシメーカーは複数あったそうですが、窓配置や屋根上のダクトの位置などから三菱と想定しました。
(撤去済み)
(注1)

廃車体
MR470

撮影:ハミングバード様(群馬県 2011.4)

草軽交通 三菱MR470

呉羽ボディの前ドア車の廃車体。方向幕両脇にスピーカーのようなものがあります。色は見慣れた旧東急カラーになっていますが、屋根脇と窓下にグリーンのラインが見えます。旧塗装でしょうか。
車番はNo,131。1970年までは草軽交通ではこのような付番方法だったそうです。
正面2灯なので、1964〜66年式くらいのようです。

廃車体(群2い4072)
B805M

撮影:群馬県(2018.9.23)

草軽交通 三菱B805M(1969年式)
B805M

撮影:群馬県(2018.9.23)

呉羽ボディの観光型で、正面のおでこに横長の明り窓を持つタイプ。もっとも、後面に方向幕がありますので、路線バスとして導入された車両のようです。
型式、年式、登録番号は、BA10-2407291様によります。同社のB8はこの1両のみだそうです。また、登録番号から自社発注車だと判明しました。

廃車体(長野22あ529)
5RA110

撮影:群馬県(2018.9.17)

草軽交通 日産デ5RA110(1968年式)
5RA110

撮影:群馬県(2018.9.17)

草軽交通の観光タイプの廃車体。側窓の縦寸法の小さい初期タイプ。
前面には丸形ウィンカーを埋めた跡があります。側面をよく見ると「Sun rise」というような切り文字の跡が見えました。
車検標章から、1987年までは使用されていた模様。
年式はBA10-2407291様によります。つゝじ観光(群馬県)からの譲受車だそうです。

廃車体(群22あ703)
5RA106

撮影:ハミングバード様(群馬県 2004.9)

草軽交通 日産デ5RA106(1973年式)

かつての東急バスカラーを長く残していた草軽交通の格下げ路線車。平成初頭まで現役だったそうです。車番は1258
現在では農家の物置になって余生を送っています。
年式はBA10-2407291様によります。

廃車体
BU20KP

撮影:群馬県(2018.9.17)

草軽交通 いすゞBU20KP(1974年式)
BU20KP

撮影:群馬県(2018.9.17)

草軽交通のいすゞ車です。富士重工ボディなので、同社によくあるUD車と雰囲気は変わりませんが、ちょっと珍しいのではないでしょうか。
車番は1276
年式は、BA10-2407291様によります。同型車は2両あったそうです。

廃車体
RC320P

撮影:ヒツジさん様(群馬県 2004.7.7)

草軽交通 日野RC320P(1971年式)

傾斜メトロの日野車。草軽交通では貸切車を路線バスに格下げして使用していましたが、この車両には行き先表示板の設置跡が見当たりません。
車番は1141だそうです。
型式、車番はハミングバード様によります。年式はBA10-2407291様によります。また、BA10-2407291様によると、穂高電子(自家用)からの譲受車だそうです。

廃車体
RC300P

撮影:群馬県(2018.9.17)

草軽交通 日野RC300P

高原の畑の脇に置かれた銀色1色の廃車体。後部の日野のバッジの跡から草軽交通カラーが見えます。
(情報提供:ポンコツ屋赤木様)

廃車体(長野22あ1108)
RV730P

撮影:ハミングバード様(群馬県 2006.12)

草軽交通 日野RV730P

帝国ボディの日野RV(注2)
現役時代の姿が撮影者のサイトに掲載されていますが、前面は傾斜窓で丸みのあるスタイルです。
草軽交通では最後は路線バスに格下げされていました。

廃車体
RV730P

撮影:畦道ノスタルヂィ様(群馬県 2017.9.18)

草軽交通 日野RV730P

帝国ボディの前面傾斜窓の高速バススタイル。側面のメトロ窓も傾斜したタイプです。

廃車体(群馬22あ2595)
RA51T

撮影:Kj様(長野原町 2015.6.22)

草軽交通 日産デK-RA51R
RA51T

撮影:Kj様(長野原町 2015.6.22)

富士重工のR1型フルデッカーで、赤とゴールドの東急貸切カラー。側面最前位の窓は段下げでさらに固定窓となっています。
車番は1289です。

注意事項
本ページは、「廃車体は文化遺産である」という趣旨によって作成しております。当サイトを訪れる方は、この趣旨を御理解いただける方だと思いますが,万が一,本ページの悪用による廃車体への損傷等があった場合は,本ページ及び関連する事項は即刻削除いたします。
(注1) 日本バス協会公式サイトの観光バスデータベースによると、草軽交通(当時草軽電気鉄道)の免許取得は1957年。この車両は、軽井沢への外国人観光客のためにこのとき導入されたのでしょうか。
(注2) 当初、ハミングバード様から、同社の日野RVは2両との情報でしたが、BA10-2407291様より、1972年式2両(むらさき観光からの譲受車)、1973年式1両(つゝじ観光からの譲受車)があったとの情報がありました。
また、RV561P・RV731P(1980年式1両ずつ・ただし1978年製のサンプルカーと思われる)もあったとのことです。
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