バス廃車体全国版

北海道(道北)2(旭川電気軌道)

旭川市に本社を置く旭川電気軌道とその子会社のふらのバスの廃車体です。
旭川電気軌道は、その名の通り旭川地区で軌道線を運営する会社で、戦前にバス事業を行っていたものの戦時統合で一旦、バスを道北バスに統合しました。しかし、戦後になって再び道北バスからバス事業の譲渡を受けました。その後、1968年に旭川バス(元の旭川市街軌道)を合併。そして1972年には軌道線が廃止になり、バス専業会社となりました。


廃車体
MR430

撮影:北海道(2016.6.11)

旭川電気軌道 三菱MR430(1963年式)

前2軸の3軸車として作られた全長12mのラッシュバス。この型式自体の生産数も数少ないのですが、中でも呉羽ボディは旭川電気軌道だけ。いずれにせよ貴重な車両です。
このカラーは旭川バスのもの。
(2022年に旭川電気鉄道により復元保存)

廃車体
MR470

撮影:北海道(2016.6.11)

旭川電気軌道 三菱MR470
MR470

撮影:北海道(2016.6.11)

こちらは同じような車両ですが、普通の2軸車。そしてカラーデザインは、ピンク色になっています。やはり旭川バス時代のカラー。
こちらは中ドア折り戸ですが、仕様には共通性があり、斜めのメトロ窓の2ドアワンマンカー。系統番号幕もあります。やはり大量輸送を目的にしたサイズで、しかも質にもこだわりが見て取れます。

廃車体
MR4710

撮影:北海道(2022.6.10)

旭川電気軌道 三菱MR470

木々に囲まれて見にくいですが、メトロ窓で前中折り戸の長尺車。

廃車体
RE141

撮影:北海道(2018.7.23)

ふらのバス 日野RE141(1978年式)
RE141

撮影:北海道(2018.7.23)

長尺のワンマンカー。旭川電気鉄道に存在したタイプなので、ふらのバスへの移籍車。
車番の652が見えますが、これはナンバープレートとリンクしていたようなので旭22あ652だったと思われます。1978年式でしょうか。
このカラーデザインは1960〜70年代に見られたもので、側面の鋭角デザインは同社のアイデンティティのように思えますが、赤の縞々は北海道に多い京阪カラーを連想させます。

廃車体
MP118N

撮影:北海道(2018.7.23)

旭川電気軌道 三菱K-MP118N

中古車販売店の奥にあるので、あまりちゃんと写っていませんが、元神奈川中央交通の長尺車。横長の方向幕が特徴です。

廃車体
U32L

撮影:北海道(2016.6.11)

ふらのバス 日産デP-U32L

旭川電気軌道のカラーのバスですが、ふらのバスと書いてあります。前中折り戸で腰板に側面方向幕がある点なども旭川電気軌道仕様です。母体となった会社であり、かつ出資会社でもある旭川電気軌道からの譲受車のようです。
このカラーは、1985年から採用されたもので、旧カラーの色合いを継承しながらも、白の割合を増して近代的に見せています。

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80s岩手県のバス“その頃”