保存車の世界

保存バスを見に行こう

さくら交通公園

茨城県の筑波研究学園都市の中には、計画的に整備された住宅団地が建ち並んでいますが、数多くの公園も存在します。その中の一つが、「さくら交通公園」です。
各地の交通公園がそうであるように、園内には貸し出しの自転車やゴーカートで走れる道路が整備され、信号機や道路標識に従いながら、交通ルールを学ぶことができます。
そしてまた、そこには珍しい保存車両も置かれています。それは、よくある見るからに古いボンネットバスとかではなく、この地とはあまり関係が分からない国鉄バスの東名ハイウェイバスなのです。
さくら交通公園

DATA

  • 名称・・・さくら交通公園
  • 所在地・・・茨城県つくば市吾妻4-3-3
  • アクセス
    ・つくばエクスプレス「つくば」駅より、徒歩15分(約1km)
    ・「つくばセンター」より関東鉄道バス約7分、「竹園高校前」下車
  • 開園時間・・・9:00〜17:00
  • 休園日・・・12/28〜1/4(毎週月曜日は、自転車、ゴーカートの貸し出しは休み)
  • 入園料・・・無料
  • 公式サイト・・・つくば市|さくら交通公園

この情報は、2018年8月現在です。

さくら交通公園
煉瓦造りの塀に埋め込まれた「さくら交通公園」のプレートを見ながら園内に足を踏み入れると、そこには子供たちの歓声が響き渡っています。
自動車が走らない安全な道路に、自転車を走らせる子供たちの姿があります。信号機は赤から青に変わり、横断歩道も一時停止標識も本物の道路と同じように設置されています。
さくら交通公園 園内の子供用道路に囲まれて、芝生の広場があります。木漏れ日を浴びながら、ピクニック気分でお弁当を食べる家族連れがいます。
日本の正しい休日の過ごし方を楽しむ姿がそこにあります。
さくら交通公園 公園の奥の方に、というより、駐車場の側から見ると入口の脇に、煉瓦造りの洒落た建物が建っています。これは、オランダのアムステルダム駅舎を模した公園事務所です。
この建物の中で、自転車やゴーカートの貸し出しを受けるようになっています。また、駅舎の前にはかき氷屋さんの移動販売車も営業中でした。
子供たちは、乗り物を楽しみながら、お父さんやお母さんにかき氷をねだります。

国鉄東名ハイウェイバス
東名ハイウェイバス

子供たちはほとんど見向きもしませんが、ここには貴重な保存バスがあります。
国鉄の東名ハイウェイバスの1号車である日野RA100Pが屋根下保存されているのです。1969年の製造から1977年の引退まで、地球を34周位したということが、説明看板に書かれています。
車内には入れませんが、大きな固定窓から、ゆったりしたリクライニングシートを覗くことができます。

D51形 蒸気機関車
D5170

子供たちにとっては、バスよりもちょっと人気が高いのが蒸気機関車です。アムステルダム風駅舎から続く駅のホームに据え付けられたD51形、通称「デゴイチ」。
説明板によると、1937年に落成してから1975年に引退するまで、地球と月の間を3往復半するくらいの距離を走ったとのこと。最初は岡山で山陽本線で使用、後に北海道に移ったとのことです。
なお、以前はこの隣りに、筑波鉄道で使用されていた元国鉄キハ04形気動車が保存されていましたが、そちらは晴れて埼玉県の鉄道博物館に収蔵されました。

つくばセンターから歩いてみました
さくら交通公園

さくら交通公園は、つくばエクスプレスの「つくば」駅に隣接するバスターミナルの「つくばセンター」から微妙に遠い場所にあります。北東に約1kmですが、初めて行くときはちょっと迷います。
つくば研究学園都市の雰囲気を楽しみながら歩くには、つくばセンター北側の大きな階段を上がり、常陽銀行を右に見ながら、一段高いところにある遊歩道のような広い歩道を進むのが快適です。大きな車道は立体交差でまたげるので、信号で立ち止まったり、車の往来を気にする必要はありません。ただし、最後までそのまま行けるわけではなく、最終的には県道24号線の歩道に降り、信号のある交差点を1回渡る必要はあります。

保存車両の概要
  • バス(1両):国鉄東名ハイウェイバス(1969年式)
  • 鉄道車両(1両):D5170 蒸気機関車
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