その後の廃車体
国鉄バス3(いすゞ×富士重工)
国鉄バスは東北地方に幅広く分布していますが、ここでは岩手県にあるものを取り上げます。東北自動車部には、いすゞ車と日野車がバランスよく配置されていました。
ここでは、富士重工ボディの車両を取り上げます。
廃車体
撮影:終点横川目様(岩手県 2007.11.25)
日本国有鉄道 いすゞBR351P(1962年式)
撮影:終点横川目様(岩手県 2007.11.25)
国鉄バス旧塗装の廃車体で、車番は431-2673。形式が431ですので、恐らく2人掛け座席主体です。
畑の脇に置いてあり、物置として使用されている模様です。
廃車体
撮影:長谷川竜様(岩手県 2013.5.25)
日本国有鉄道 いすゞBU10
国鉄バスの旧塗装車。正面は系統幕つき、後面にも方向幕がある国鉄バスワンマンカーの初期の仕様です。
この時期の富士重工製ボディのBU10は、後ろから2枚目の側窓の前に窓柱の太い部分があるため、BU05と区別できます。
廃車体(岩22か623)
撮影:左党89号様(久慈市 2005.3.26)
日本国有鉄道 いすゞBU10(1972年式)
富士重工製ボディの廃車体。車番は531-2054だそうです。この車番から、以前山本様にご教示いただいた登録番号(岩22か623)が分かりました。
現在は、タイヤ販売店の倉庫になっているようです。お店のよき看板役になっていてくれれば良いと思います。
(撮影者によると、2007年12月現在撤去済み)
廃車体
撮影:左党89号様(遠野市 2007.1.14)
日本国有鉄道 いすゞBU10(1972年式)
上の廃車体と同型の富士重工製ボディの531-2052です。サッシ窓で正面傾斜窓と言うのは、1970〜72年の間の短期間のスタイルです(長距離仕様は除く)。
(撮影者によると、2012年現在撤去済み)
廃車体
撮影:左党89号様(二戸市 2006.10.9)
日本国有鉄道 いすゞBU10
よく見ると中ドア車。つまり車掌が乗っていたバスです。撮影者によると、地元の北福岡(現二戸)にこのタイプが配属されていた覚えはないとのことです。どこか別の場所から運んできたのでしょうか。
富士重工製の3E型ボディで、エンジン通気孔から1973〜74年式と思われます。
(撮影者によると、2009年1月現在撤去済み)
廃車体
撮影:岩手県(2019.2.24)
日本国有鉄道 いすゞBU04
撮影:岩手県(2019.2.24)
富士重工3Eボディの廃車体。道路から見えるところですが、林の奥にあり、冬でなければ発見できなかったかも知れません。
このボディスタイルで、後面にエンジン通気孔があるので1973〜74年式。ドア側は見えませんが、前中折り戸か、或いは中ドアのみの車両でしょうか。
廃車体(岩22か1750)
撮影:左党89号様(岩手県 2006.9.24)
日本国有鉄道 いすゞBU20(1978年式)
富士重工製ボディの都市タイプ長尺車。北海道からの転入車で、二戸営業所に所属していました。撮影者は521-8002と推察しています。(注1)
今では煙突が取り付けられ、作業小屋になっています。
廃車体(岩22か1748)
撮影:長谷川竜様(葛巻町 2013.5.25)
JRバス東北 いすゞBU20(1978年式)
富士重工製ボディの長尺車。北海道からの転入車です。
なぜか車番の下1桁のみが消されていますが、521-8002の廃車体が同町内の別の場所に現存しますので、こちらは消去法で521-8001。
廃車体(岩22か639)
撮影:左党89号様(葛巻町 2006.9.24)
日本国有鉄道 いすゞBU15KP(1975年式)
富士重工製ボディの前ドア車。盛岡から岩泉までの早坂高原線で使用されていた冷房車です。車番は531-5907、同じ車両の現役時代を私も見ています。
側面最後部の窓に「ビデオバス」のシールが残ります(画面右下)。当時の国鉄バスの特急・急行はビデオ付が売り物でした。カラーを示す色つきの縦じまや新幹線200系風イラストが懐かしいです。
(撮影者によると、2008年12月現在撤去済み)
廃車体
撮影:左党89号様(葛巻町 2006.9.24)
東日本旅客鉄道 いすゞBU15KP(1975年式)
上の車両と同型車。やはりビデオバスのシールつき。撮影者によると、「JR東日本」の文字を消した跡が残っているとのことですので、1987年まで現存していた証し。折戸の下にステンレスの補強がしてありますので、若干延命措置を施されていたのでしょうか。
(撮影者によると、2008年12月現在撤去済み)
廃車体
撮影:キュービック様(岩手県 2009.4.20)
JRバス東北 いすゞP-LV314L(1984年式)
“その頃”に新車5両が青森からの転属ではありましたが岩手県内にまとめて配属され、個人的にエキサイトした思い出のある中の1両。車番は531-4074で、岩泉営業所に配属になっていました。
川にせり出すような状態で置かれているとのことですが、状態は悪くありません。