1970年代奥の細道
秋北バス5(貸切バス)
板橋不二男様から頂いた1970年代撮影の秋北バスの写真を掲載します。ここでは、側面がメトロ窓になった貸切バスをまとめます。サッシ窓の前ドア車を主体に増備していたこともあり、社内で「デラバス」と通称されていたメトロ窓車は少数派です。
秋2い1231
撮影:板橋不二男様(二ツ井営業所 1977.8)
秋北バス いすゞBU15P(1968年式)
撮影:板橋不二男様(二ツ井営業所 1977.8)
1968年にデラックス車の「オバQ」ボディが5両まとめて導入されています。もっとも冷房はないようです。
後ろ姿を見ると、オバQボディでありながら、後面に方向幕がついています。「秋北観光」と表示されています。隣は1969年式前ドア車の秋2い1397ですが同様に方向幕付。当時の秋北バス貸切車の仕様だったようです。
秋2い1478
撮影:板橋不二男様(大館駅前営業所 1977)
秋北バス いすゞBU20EP(1969年式)
1969年2両が導入されたオバQタイプのデラックス車で、冷房付になったほか、後部にトイレがついています。写真で見える側の側面最後部窓が塞がれていますが、その部分がトイレと思われます。
秋2い1699
撮影:板橋不二男様(大館営業所 1977.8.11)
秋北バス いすゞBU10P(1971年式)
1971年には、サッシ窓車に続いて、メトロ窓と視野拡大窓を採用したデラックスタイプも10両導入されています。
1699〜1708があり、末尾3両は冷房付です。車内を見るにつけ、恐らくリクライニングシート。
この時点でも「秋北観光」と表示されており、貸切バスに使われています。
秋2い1702
撮影:板橋不二男様(二ツ井営業所 1974)
秋北バス いすゞBU10P(1971年式)
視野拡大窓を採用し、正面窓がやたら大きく見える貸切車。方向幕部分が社名表示となっており「秋北観光」と表示されます。側面のメトロ窓と合わせて、デラックスな仕様の車両です。窓ガラスにもブルーが入っているように見えますが、資料によると「扇風機」とあり、冷房車ではないようです。
秋2い1703
撮影:板橋不二男様(大館駅前営業所 1977)
秋北バス いすゞBU10P(1971年式)
同形車でやはり非冷房車。
秋22あ93
撮影:板橋不二男様(二ツ井営業所 1974)
秋北バス いすゞBU10KP(1972年式)
正面窓をルーフラインまで拡大した本格的観光バス仕様で、冷房車です。
秋22あ87〜96の10両があったようです。
秋22あ101
撮影:板橋不二男様(大館駅前営業所 1977)
秋北バス いすゞBU10KP(1972年式)
秋22あ93と同形車ですが、こちらには冷房がないようです。飛び番で5両があったようです。
側面のメトロ窓は、オバQタイプを引き継いでか、斜めになっており、秋北バスではかなり後までの特徴でした。
秋22あ213・425ほか 秋北バス いすゞBU10KP(1973年式)ほか
撮影:板橋不二男様(大館営業所 1975)
この時期の貸切バスの代表的な顔ぶれが揃っていますが、形式写真をお見せできていないのが、73SCと呼ばれるボディを持つ最新車。
右から3両目が1973年式のBU10KPで、登録番号は秋22あ213。冷房車です。
そこから1台おいて同じ顔をした1975年式のBU10KPは秋22あ425です。
秋22あ643
撮影:板橋不二男様(大館駅前営業所 1977)
秋北バス いすゞBU20KP(1977年式)
1977年に1両だけ導入されたメトロ窓のデラックス車。この年には既に高出力シャーシのCRAが登場していますが、秋北バスでは従来のBUの高出力車を選択したようです。
秋22か33
撮影:板橋不二男様(大館駅前営業所 1977)
秋北バス いすゞBE20(1977年式)
貸切需要の多様化に伴い、マイクロバスの貸切車が導入されました。まだ新車の頃です。
冷房車ですが、正面には大きな方向幕が飛び出ていますので、路線バスに使うことも考えられているのかも知れません。
31〜35の5両がありました。