1970年代奥の細道
秋北バス2(いすゞ・ツーマン新車・ワンマン改造車)
板橋不二男様から頂いた1970年代撮影の秋北バスの写真を掲載します。秋北バスは、国際興業グループ入りが1962年12月でしたが、導入車両をいすゞ車に統一したのは1965年のことです。その間のタイムラグの理由は分かりません。
ここでは、車掌が乗務するツーマン車と、それを2扉のワンマンカーに改造した車両を掲載します。
秋2い266
撮影:板橋不二男様(大館営業所 1977.8.11)
秋北バス いすゞBU10(1964年式)
三菱車と並行導入された初期のいすゞ車は、三菱車と同様、標準尺の前ドア車。そして、同様にワンマン改造を受けるのですが、やはり、前ドアが逆ヒンジで上に水切りがあるなど不思議な仕様です。
方向幕には「花岡廻り白沢」と出ています。
秋2い268
撮影:板橋不二男様(二ツ井営業所 1977.8)
秋北バス いすゞBU10(1964年式)
同型車です。正面のいすゞエンブレムがなくなっています。
方向幕には「熊の岱」と出ています。
秋2い268
ワンマン改造車の車内です。
2人掛けシートを基本にしていますが、中ドアより前の左側は1人掛けになっています。ワンマン化改造時に手を加えたのでしょうか。
秋北バス いすゞBU10(1964年式)
撮影:板橋不二男様(大館駅前営業所)
秋2い276
撮影:板橋不二男様(大館営業所 1977.8.11)
秋北バス いすゞBR10(1964年式)
こちらは短尺の高出力車。元は中ドア車で、後にワンマン化に伴い前ドアを増設、同時に屋根肩部分に方向幕を取り付けたものと思われます。
前ドア脇に「ワンマン出入口」と表示されていますので、前乗り前降りで使用されている模様。
秋2い277
撮影:板橋不二男様(能代営業所 1977.8.11)
秋北バス いすゞBR10(1964年式)
続き番号の同型車。フロント部分に整理券発券機が見えますので、前乗り前降りで使用されているようです。車内には2人掛けシートが並んでいます。
方向幕上の3つのマーカーランプは埋められています。
秋2い280
撮影:板橋不二男様(能代営業所 1977.8.11)
秋北バス いすゞBR10(1964年式)
これも同じワンマン改造車。
いすゞのエンブレムは破損したのか、左右の尖った部分がなくなり、小判型のマークのみが残されています。
秋2い420
撮影:板橋不二男様(大館営業所 1977.8.11)
秋北バス いすゞBU10(1964年式)
撮影:板橋不二男様(大館営業所 1977.8.11)
1964年のBU10は15両あり、5両ずつで番号は飛んでいます。
なお、秋2いナンバーは、秋田県内他社と続き番号となっているようで、会社ごとに区分されていません。
秋2い1085
撮影:板橋不二男様(二ツ井営業所 1977.8)
秋北バス いすゞBA20(1967年式)
ワンマンカー運行開始後に作られたツーマン車でしたが、後にワンマン改造が施された事例です。他の改造車と同様に、逆ヒンジの前ドア、屋根肩部の側面方向幕などの特徴を有します。
方向幕には「鶴彩経由能代バスステーション」と出ています。
秋2い1087
撮影:板橋不二男様(能代営業所 1977.8.11)
秋北バス いすゞBA20(1967年式)
同型車です。このタイプは、1076〜1088(忌番あり)の11両があり、内6両がワンマン化されています。
なお、前乗り仕様のワンマンカーが新造されたのは、1968〜71年のことで、改造車もこの期間の改造だと思われます。
秋2い1088
撮影:板橋不二男様(米内沢営業所 1975頃)
秋北バス いすゞBA20(1967年式)
同型車の中で、米内沢営業所の5両はワンマン化されませんでした。
今、「平田」という方向幕を出して、車掌さんを乗せて出庫するところです。
秋2い1080
撮影:板橋不二男様(米内沢営業所 1975頃)
秋北バス いすゞBA20(1967年式)
撮影:板橋不二男様(米内沢営業所 1975頃)
ツーマン車の後ろ姿と車内。やはり後部には方向幕付。
車内は、前側が2人掛けの前向きシート、後ろ半分がロングシートのいわゆる混合シート。シート生地は緑色のビニルレザーです。