1970年代奥の細道
岩手県北バス3(観光タイプ・譲受車)
板橋不二男様から頂いた1970年代撮影の岩手県北バスの写真を掲載します。ここでは、メトロ窓の中で、他事業者からの譲受車両をまとめます。掲載順は、登録番号順としています。
岩22か614
撮影:板橋不二男様(東八幡平営業所 1977.3.14)
岩手県北自動車 日野RC300P
撮影:板橋不二男様(東八幡平営業所 1977.3.14)
金産ボディの前ドア車で、正面の方向幕の両脇にスピーカーがあるのが特徴。お客様へ集合時間を知らせるのにこれを愛用した会社もあったようです。
ウィンカーの形状から1968〜69年式ですが、県北バスでは1975年に登録されており、どこかからの中古車と思われます。
車内は、補助席のない2人掛けシートが並びますが、天井には扇風機が並ぶ非冷房車。
岩22か615
撮影:板橋不二男様(東八幡平営業所 1977.3.14)
岩手県北自動車 日野RC300P
上の岩22か614とは、正面のスピーカーを除くと同形車で、同じ出自の車両だと思われます。
このスタイルだと、県北バスの自社発注車にも同じような車両はあったため、登録番号を見なければ、オリジナル車としか思えません。
岩22か636
撮影:板橋不二男様(東八幡平営業所 1977.3.14)
岩手県北自動車 日野RC300P
「八幡平蓬莱荘行」の急行バス。入口で女性車掌さんが切符を売っている通り、ツーマン車。
1975年の登録ですが、オーバル形ライト。お客様がいてよく見えませんが、前輪のフェンダが前の方にあり、FOHが短いようで、ウィンカーも飛び出していますので、1968〜69年式と思われます。つまり譲受車です。
型式は窓配置からの推定です。
岩22か667
撮影:板橋不二男様(1978)
岩手県北自動車 日野RC320TP
撮影:板橋不二男様(1978)
富士重工製ボディの日野車。県北バスでは珍しい存在だと思われますが、1968〜69年式くらいで岩手ナンバーでの登録は1975年なので、譲受車。
冷房車でターボ付です。
正面には「真崎、竜泉洞経由岩泉駅 竜泉号」と書いてあります。宮古あたりからの定期観光のようなバスでしょうか。後に国鉄バスと岩手県交通が盛岡〜竜泉洞間で名乗った「竜泉号」とは別物です。