駅前アートの世界
大概、駅前広場には、意味不明の芸術作品が立っています。それは、当然ながら自治体が税金を使って作ったものです。しかし残念ながら、一般庶民には理解できない姿かたちをしており、また理解不能なテーマに基づいて作られています。
毎日見ていれば、そのうちその高尚なテーマが理解できるようになり、私たちもアーティストの仲間入りができるようになるはずなのですが、残念ながら、旅先でたまたま目にしただけのアートに、そこまで理解を深めることは不可能でした。
御坊駅
「時計の宇宙人が夜道を追ってくる」
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撮影:御坊駅(2025.1.24)
本当の名前「明日へ」
説明板を要約すると、文武天皇の妃となった宮子姫の美しい黒髪を表している七筋の曲線だそう。地元では「かみなが姫」と呼ばれているのだとか。
時計についての説明はなし。
1992年10月、岩井珠恵氏の作品。
茂原駅
「黄色いPPバンドが絡まった」
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撮影:茂原駅(2024.2.11)
本当の名前「SPRING IS SPRUNG」
茂原市のWebサイトによると、題名のいわれは
春をフッと感じた時の快い驚きの感情を表現だそうです。また
鮮やかで活発な黄色は"SUN(太陽)"を、風に踊るような伸びやかで優しいフォルムは"FLOWER(花)"を(中略)植物が空に向かってぐんぐん伸びてゆく様子を全体で表現している
山形駅
「イカの刺身のレモン添え」
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撮影:山形駅(2023.12.9)
本当の名前「虹を翔ける昇陽」
繁栄と発展の象徴−太陽を配し、反面に夜間の幻想的な雰囲気を醸しだすよう月をデザイン化し、駅周辺の昼夜を通して賑わいと発展を託しました。と書いてあるが、題名の虹はどこへ行った。説明書きの月は題名に入ってないぞ。
設置費の一部は山形駅前大通り商店街振興組合より寄付してもらって、2002年に設置したそう。
「寝そべってタクシーを待ってよう」
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撮影:山形駅(2023.12.9)
本当の名前「八頭身美人どぐうベンチ」
西口には何か寝そべってる。
土偶なのか・・・でも八頭身。でも美人。なぜ美人。
そしてベンチなのか・・・どこに座る。いや、そこに座ったところを子供に見せてはいけないんじゃないか。
デザインは北村山高1年の佐藤美智さん。制作年は2000年だから、もうアラフォーなのね。施工とか制作とかコーディネイトも書いてあったけど省略。
郡山駅
「自分勝手な門松」
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撮影:郡山駅(2023.12.9)
本当の名前「飛躍と調和」
門松みたいな竹を割ったようなものを駅前に置いてしまうことが飛躍なのか調和なのか、その意味は不明ですが、郡山東ロータリークラブと台湾花蓮ロータリークラブが寄贈した事だけは、裏側を見て判明しました。
守谷駅
「カラフルな蛾のさなぎ」
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撮影:守谷駅(2023.12.2)
本当の名前「翔」
高校の文化祭じゃないんだから、「翔」とか名前を付ければいいってもんじゃない。
2008年に国民文化祭記念で守谷市が設置したもので、制作は市民有志、デザイン監修は守谷市文化協会会長の塚原三千勝氏。
制作費は、銚子ライオンズクラブからの寄付金が充てられています。
銚子駅
「時々水が流れ出るからね」
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撮影:銚子駅(2023.11.11)
本当の名前「海を前にして」
青いからテーマは海だろう。縦に長いから、鮭の遡上みたいに、何かの成長を表してんだろう。
大体当たっていたけれど、「見る角度によってすき間が変化し四周から楽しめる」とは思わなかったな。
1994年3月に、銚子駅前通りを市の象徴となるシンボルロードにしようと整備事業を行い、そのモニュメントとして制作されたもの。作者は植村公雄氏。
制作費は、銚子ライオンズクラブからの寄付金が充てられています。
直江津駅
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撮影:直江津駅(2023.8.12)
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撮影:直江津駅(2023.8.12)
直江津駅の北口と南口に立つ、先が尖ったモニュメント。特に説明書きはありません。
ただし、直江津駅舎自体が船をイメージして作られているので、このモニュメントも、その帆先とかをイメージしているのかも知れません。
駅構内には、駅舎が船をイメージしているという説明書きはありますが、このモニュメントには特に触れられていませんでした。
栃木駅
「赤と黒のカボチャ」
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撮影:栃木駅(2023.3.11)
本当の名前「煌樹(こうじゅ)」
大地にしっかり根を張り、力強く息づく一本の栃の木2005年に栃木商工会議所などから寄贈されたもの。制作は前田哲明氏。
巴波川から受ける豊かな恵みを栃の木に記し
その実りをまた大地に宿す
「太陽の塔を真似てみた」
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撮影:栃木駅(2023.3.11)
(名称不明)
こちらは栃木駅南口にあるモニュメント。
「太陽の塔」に影響を受けていることだけは俺にも分かる。
特に説明書きもないけど。
信州中野駅
「虹色のらせん階段」
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撮影:信州中野駅(2021.8.27)
本当の名前「PRELUDE(前奏曲)」
光と緑の交響都市1992年に中野市により建てられたもので、制作は守屋行彬氏。
中野市の新たなる
飛翔を記念して。
岐阜羽島駅
「あぶったイカが丸まるよ」
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撮影:岐阜羽島駅(2021.8.27)
本当の名前「飛翔」
1985年に「羽島ライオンズクラブ結成25周年記念」で一陽会会員 日本美術家連盟会員 今井田一己氏が制作した作品。
常滑駅
「魚のピラミッド」
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撮影:常滑駅(2021.8.27)
本当の名前「フューチャードリーム」
常滑市が設置したもので、説明板には、タイトルのほか、副題として「DREAM OF THE RUTURE−未来の夢」と書かれています。副題? 意味は同じか。
ピラミッドパワーと関係があるかどうかは分かりませんが、三角の造形が未来の夢を見させてくれるようです。
金沢駅
「なんだか力強そうなの作ったぞ」
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撮影:金沢駅(2021.4.3)
本当の名前「悠■(ゆうよう)」
造型は日本芸術院会員の蓮田修吾郎氏、設計は財団法人日本金属造型振興会とのこと。
このモニュメントは市制百周年を記念して建設したもので、活力、魅力、潤いのある「新しい金沢」をイメージし、未来に向かって悠然と伸びゆくことを願っています。■:タイトルの「ゆうよう」の「よう」の字は、風偏に易と書きますが、機種依存文字なので、パソコン上では再現できません。そもそも「ゆうよう」の意味自体分かりません。
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