駅前アートの世界
大概、駅前広場には、意味不明の芸術作品が立っています。それは、当然ながら自治体が税金を使って作ったものです。しかし残念ながら、一般庶民には理解できない姿かたちをしており、また理解不能なテーマに基づいて作られています。
毎日見ていれば、そのうちその高尚なテーマが理解できるようになり、私たちもアーティストの仲間入りができるようになるはずなのですが、残念ながら、旅先でたまたま目にしただけのアートに、そこまで理解を深めることは不可能でした。
茂原駅
「SPRING IS SPRUNG」
撮影:茂原駅(2024.2.11)
何の説明もない黄色い紐状のモニュメント。
茂原市のWebサイトに題名も含めて説明がありました。題名のいわれは「春をフッと感じた時の快い驚きの感情を表現」したそうです。
また「鮮やかで活発な黄色は"SUN(太陽)"を、風に踊るような伸びやかで優しいフォルムは"FLOWER(花)"を(中略)植物が空に向かってぐんぐん伸びてゆく様子を全体で表現している」そうです。
茂原市のWebサイトに題名も含めて説明がありました。題名のいわれは「春をフッと感じた時の快い驚きの感情を表現」したそうです。
また「鮮やかで活発な黄色は"SUN(太陽)"を、風に踊るような伸びやかで優しいフォルムは"FLOWER(花)"を(中略)植物が空に向かってぐんぐん伸びてゆく様子を全体で表現している」そうです。
山形駅
「虹を翔ける昇陽」
撮影:山形駅(2023.12.9)
東口のペデストリアンデッキの上にある何だか四角いの。
設置費の一部は山形駅前大通り商店街振興組合より寄付してもらって、2002年に設置したそう。
繁栄と発展の象徴−太陽を配し、反面に夜間の幻想的な雰囲気を醸しだすよう月をデザイン化し、駅周辺の昼夜を通して賑わいと発展を託しました。と書いてあるが、題名の虹はどこへ行った。説明書きの月は題名に入れなくていいのか。
設置費の一部は山形駅前大通り商店街振興組合より寄付してもらって、2002年に設置したそう。
「八頭身美人どぐうベンチ」
撮影:山形駅(2023.12.9)
西口には何か寝そべってる。
土偶なのか・・・でも八頭身。でも美人。なぜ美人。
そしてベンチなのか・・・どこに座る。いや、そこに座ったところを子供に見せてはいけないんじゃないか。
デザインは北村山高1年の佐藤美智さん。制作年は2000年だから、もうアラフォーなのね。施工とか制作とかコーディネイトも書いてあったけど省略。
土偶なのか・・・でも八頭身。でも美人。なぜ美人。
そしてベンチなのか・・・どこに座る。いや、そこに座ったところを子供に見せてはいけないんじゃないか。
デザインは北村山高1年の佐藤美智さん。制作年は2000年だから、もうアラフォーなのね。施工とか制作とかコーディネイトも書いてあったけど省略。
郡山駅
「飛躍と調和」
撮影:郡山駅(2023.12.9)
門松みたいな竹を割ったようなものを駅前に置いてしまうことが飛躍なのか調和なのか、その意味は不明ですが、郡山東ロータリークラブと台湾花蓮ロータリークラブが寄贈した事だけは、裏側を見て判明しました。
守谷駅
「翔」
撮影:守谷駅(2023.12.2)
高校の文化祭じゃないんだから、「翔」とか名前を付ければいいってもんじゃない。
どちらかといえば、地面からニョキニョキと生えてきたカラフルな蛾のさなぎという感じ。
2008年に国民文化祭記念で守谷市が設置したもので、制作は市民有志、デザイン監修は守谷市文化協会会長の塚原三千勝氏。
制作費は、銚子ライオンズクラブからの寄付金が充てられています。
どちらかといえば、地面からニョキニョキと生えてきたカラフルな蛾のさなぎという感じ。
2008年に国民文化祭記念で守谷市が設置したもので、制作は市民有志、デザイン監修は守谷市文化協会会長の塚原三千勝氏。
制作費は、銚子ライオンズクラブからの寄付金が充てられています。
銚子駅
「海を前にして」
撮影:銚子駅(2023.11.11)
1994年3月に、銚子駅前通りを市の象徴となるシンボルロードにしようと整備事業を行い、そのモニュメントとして制作されたもの。
シンボルロードのイメージカラーの青を造形化し、見る角度によってすき間が変化するという形状になっています。
作者は植村公雄氏。
制作費は、銚子ライオンズクラブからの寄付金が充てられています。
シンボルロードのイメージカラーの青を造形化し、見る角度によってすき間が変化するという形状になっています。
作者は植村公雄氏。
制作費は、銚子ライオンズクラブからの寄付金が充てられています。
直江津駅
撮影:直江津駅(2023.8.12)
撮影:直江津駅(2023.8.12)
直江津駅の北口と南口に立つ、先が尖ったモニュメント。特に説明書きはありません。
ただし、直江津駅舎自体が船をイメージして作られているので、このモニュメントも、その帆先とかをイメージしているのかも知れません。
駅構内には、駅舎が船をイメージしているという説明書きはありますが、このモニュメントには特に触れられていませんでした。
栃木駅
「煌樹(こうじゅ)」
撮影:栃木駅(2023.3.11)
2005年に栃木商工会議所などから寄贈されたもの。制作は前田哲明氏。
大地にしっかり根を張り、力強く息づく一本の栃の木
巴波川から受ける豊かな恵みを栃の木に記し
その実りをまた大地に宿す
撮影:栃木駅(2023.3.11)
こちらは栃木駅南口にあるモニュメント。
特に説明書きもないため、目的や制作意図は分かりません。
特に説明書きもないため、目的や制作意図は分かりません。
信州中野駅
「PRELUDE(前奏曲)」
撮影:信州中野駅(2021.8.27)
1992年に中野市により建てられたもので、制作は守屋行彬氏。
光と緑の交響都市
中野市の新たなる
飛翔を記念して。
岐阜羽島駅
「飛翔」
撮影:岐阜羽島駅(2021.8.27)
1985年に「羽島ライオンズクラブ結成25周年記念」で一陽会会員 日本美術家連盟会員 今井田一己氏が制作した作品。
飛行機の翼をイメージしているのかと思いましたが、この近くに空港はありません。
飛行機の翼をイメージしているのかと思いましたが、この近くに空港はありません。
常滑駅
「フューチャードリーム」
撮影:常滑駅(2021.8.27)
常滑駅前には、鱗のついたピラミッドのようなものがそびえています。
常滑市が設置したもので、説明板には、タイトルのほか、副題として「DREAM OF THE RUTURE−未来の夢」と書かれています。副題? 意味は同じか。
ピラミッドパワーと関係があるかどうかは分かりませんが、三角の造形が未来の夢を見させてくれるようです。
常滑市が設置したもので、説明板には、タイトルのほか、副題として「DREAM OF THE RUTURE−未来の夢」と書かれています。副題? 意味は同じか。
ピラミッドパワーと関係があるかどうかは分かりませんが、三角の造形が未来の夢を見させてくれるようです。
金沢駅
「悠■(ゆうよう)」
撮影:金沢駅(2021.4.3)
金沢市制百周年記念モニュメントとして、1989年に作られたもの。1989年に因み、高さは19.89m。
造型は日本芸術院会員の蓮田修吾郎氏、設計は財団法人日本金属造型振興会とのこと。
造型は日本芸術院会員の蓮田修吾郎氏、設計は財団法人日本金属造型振興会とのこと。
このモニュメントは市制百周年を記念して建設したもので、活力、魅力、潤いのある「新しい金沢」をイメージし、未来に向かって悠然と伸びゆくことを願っています。■:タイトルの「ゆうよう」の「よう」の字は、風偏に易と書きますが、機種依存文字なので、パソコン上では再現できません。そもそも「ゆうよう」の意味自体分かりません。