絵葉書でめぐる日本バス紀行(愛媛県)


北部は瀬戸内海に面していますが、しまなみ海道を経て広島県との関係性が深く、東部は伊予灘、宇和海に面しています。
県内は東予、中予、南予3地区に区分することが多く、それぞれ産業や気象などの面で大きく異なります。東予地方は今治市、新居浜市などを含むエリアで、瀬戸内工業地域の一角を占め、今治の繊維、造船、四国中央の製紙など製造業が盛んです。中予地方は松山市などを含むエリアで、政治、経済、商業の中心地となっています。南予地方は宇和島市、八幡浜市を含むエリアで、愛媛みかんやいよかんで知られる柑橘類や、宇和島海の真珠やタイの養殖で知られる漁業が盛んです。
東予地方
別子ライン

撮影時期:1960年代後半
別子ライン於登志の仙雲橋と展望台(新日本百景第五位)瀬戸内運輸の「別子入口」行バスが、正面に日の丸を掲げて走ってゆきます。
バスはいすゞBA743(1964〜65年式、川崎ボディ)。車番はNO478、登録番号は5478ですので、二つの番号は連動しているのかも知れません。
今治市街

撮影時期:1960年代(1964年以降)
今治市役所から今治港方面を望んだところ。
右側に瀬戸内バス本社と今治センター、その向こうに広島銀行があります。左側には大井証券のビルがあります。
右側に瀬戸内バス本社と今治センター、その向こうに広島銀行があります。左側には大井証券のビルがあります。
瀬戸内バスのいすゞBA743(1964〜65年式、川崎ボディ)が到着したところです。
中予地方
道後温泉

撮影時期:1950年代後半
夕暮れの道後温泉の旅館街です。木造4階建ての温泉旅館の窓からは、こうこうと灯りが漏れ、温泉街の夜が始まろうとしているのが分かります。カーブを曲がる車のライトの軌跡も、この時期の絵葉書にしては秀逸な出来です。
旅館前に停車中のバスは貸切バスでしょうか。手彩色のため赤いラインに見えますので琴電のイメージですが、場所柄、濃緑のラインが入る伊予鉄道のバスだと思います。日野ブルーリボンBD10系列(金沢ボディ)だと思われます。
松山城ロープウェイ

撮影時期:1950年代(1955年〜)
松山城の山麓駅から山頂駅を結ぶロープウェイは、1955年に開業しています。
写っているのは初代車両で、「ひよどり」と「こまどり」がすれ違うところ。
写っているのは初代車両で、「ひよどり」と「こまどり」がすれ違うところ。
四国松山・道後温泉
雄大な景色を見ながら上るロープウェー
