絵葉書でめぐる日本バス紀行(年代判別)
本編では、絵葉書の裏面の写真の撮影年を、そこに写っている車両や風景などから推察しています。しかし、それらから判別しづらい場合もあります。その場合は、絵葉書のおもて面の記載情報から、その絵葉書の発行時期を推察します。絵葉書の発行時期が分かれば、裏面に掲載されている写真の撮影は、それより前であることは最低でも決定事項となります。
ここでは、そんな年代判別のために使った絵葉書の年代判別方法をご紹介します。
絵葉書のおもて面の配置
1907(明治40)年4月1日〜
1907年から、絵葉書のおもて面に宛名以外の文字を書いていい余白が設定されました。当初、その余白は全体の面積の三分の一でした。また、はがき上部の文字は右書きで「きかは便郵」となっており、濁点はありません。
1918(大正7)年4月1日〜
1918年から、絵葉書のおもて面の宛名以外を書ける余白が拡大され、全体の二分の一になりました。この絵葉書は、この時期の一例です。はがき上部の文字は変わらず、「きかは便郵」です。
1933(昭和8)年2月15日〜
1933年から、はがき上部の文字は右書きで「きがは便郵」となり、濁点がつくようになりました。1947(昭和22)年〜
終戦後の1947年から、はがき上部の文字は左書きになり「郵便はがき」となりました。この基本スタイルが現在まで続きます。
はがきの値段
年代 | 値段 |
---|---|
1883(明治16)年1月1日〜 | 1銭 |
1899(明治32)年4月1日〜 | 1銭5厘 |
1923(大正12)年4月1日〜 | 2銭 |
1944(昭和19)年4月1日〜 | 3銭 |
1945(昭和20)年4月1日〜 | 5銭 |
1946(昭和21)年7月25日〜 | 15銭 |
1947(昭和22)年4月1日〜 | 50銭 |
1948(昭和23)年7月10日〜 | 2円 |
1951(昭和26)年11月1日〜 | 5円 |
1966(昭和41)年7月1日〜 | 7円 |
1972(昭和47)年2月1日〜 | 10円 |
1976(昭和51)年1月25日〜 | 20円 |
1981(昭和56)年1月20日〜 | 30円 |
1981(昭和56)年4月1日〜 | 40円 |
1989(平成元)年4月1日〜 | 41円 |
1994(平成6)年1月24日〜 | 50円 |