東北地方 観光時刻表
東北新幹線盛岡開業により、岩手、青森、秋田3県の北東北への誘客が活発になっていた1980年代、このエリアの時刻表を一つにまとめたパンフレットが毎年発行されていました。
発行主体は、東北各県、日本観光協会東北支部、そして国鉄で、各バス事業者協力の下、作成したようです。
国鉄ほか(1984)十和田・八幡平コース観光時刻表
1984年版の観光時刻表で、「十和田・八幡平コース」とあり、内側の地図にあるように、十和田湖、田沢湖、八幡平、男鹿半島、下北半島などを、鉄道とバスを乗り継いで観光できるように丁寧に図解しています。八つ折を全部開くとこれらの時刻表もありますが、さすがにサイズが大きくてここではお見せできません。
主な内容|内側(地図)
国鉄ほか(1985)十和田・八幡平コース観光時刻表
1985年版の表紙は、この年に国鉄のキャンペーンキャラクターに選ばれていた女優の叶和貴子さんです。
「まるごと自然 東北」というキャッチフレーズはこの年からで、前年の「北へ向かって東北時代」に代わるものと思われます。
国鉄ほか(1985)陸中観光コース観光時刻表
太平洋側の陸中海岸エリアの観光コースは、東北新幹線開業だけでなく、三陸鉄道の開業も大きく影響し、南は仙台、北は八戸を拠点に、鉄道がつながりました。これに、内陸の盛岡、新花巻、一関などの新幹線駅からのアクセスが加わって、便利なネットワークが構築されています。
その様子が内側の地図です。
主な内容|内側(地図)
国鉄ほか(1986)東北地方観光時刻表(十和田・八幡平コース)
1986年版の表紙は、普通の女性モデルに戻りました。中身はこれまでのものと変わりません。
表紙の下に駅レンタカー東日本東北支社という名前が見えますが、裏面の広告を出しており、スポンサーがつく場合は、このような形で製作費に当てているようです。
国鉄ほか(1986)東北地方観光時刻表(陸中海岸コース)
陸中海岸コースの1986年版です。表紙のモデルさんは、十和田八幡平では長袖でしたが、陸中海岸ではノースリーブに短パンというTPOをわきまえた服装になっています。
ちなみにこちらはスポンサーがつかないバージョンで、国鉄<東北>などと書いてあります。
国鉄ほか(1986)東北地方観光時刻表(出羽三山・蔵王・松島コース)
この年に初めて入手したものですが、南東北の宮城、山形をメインに一部福島と秋田が入るエリアのコース。山形交通や庄内交通の路線バスがメインになります。
路線図のサイズがさらに大きいので、お見せできないのが残念です。
JR東日本ほか(1987)東北地方観光時刻表
1987年版は、サイズは同じながら、これまでの折り畳み式から冊子に変わり、また「十和田・八幡平コース」と「陸中海岸コース」が合体しました。地図は真ん中にページに折り込まれており、これだけは見にくい形状のままです。
20ページにも及ぶ量ですが、路線バスのネットワークの充実ぶりが分かる数ページをお見せします。
主な内容|P2(十和田湖)|P9(田沢湖)|
P13(久慈・北山崎展望台)|P17(気仙沼・金華山)