いわてピア85開催(1985.8.10-8.25)

ダブルデッカー登場
グランビュー 1985年、岩手県北自動車は、発売されたばかりの日野ダブルデッカー「グランビュー」を購入、同社の看板貸切車として使用を開始しました。県北バスはいわてピア85をそのお披露目の場と位置付け、盛岡駅からの直行便(座席定員制)に運用しました。
この当時は、2階建てバスを看板貸切車として導入するケースが出始めた頃で、また国産2階建てバスの黎明期でもありました。外見的には珍しくて目立つものですが、居住性は天井が低いなど問題点が多く、稼働率は決して高くなかったようです。
1985年8月10日から25日までの26日間、滝沢村に新しく完成した産業文化センターで、「いわてピア85」と名付けられた博覧会が開催されました。
岩手県北自動車では、導入したばかりの2階建てバスを、お披露目をかねて、盛岡駅と会場をノンストップで結ぶ臨時バスに使用しました。
国鉄でも臨時列車「いわてピア1号〜5号」を盛岡−滝沢−沼宮内間に運行しました。

岩手県北バスのシャトルバス

ダブルデッカー

撮影:産業文化センター(1985.8.22)

会場の産業文化センターは、岩手県北バスの路線の途中にあります。そこで、県北バスでは産業文化センター線を開設し、高頻度運転を行うと同時に、2階建てバスによる臨時直行バスを設定しました。
写真は盛岡駅と産業文化センターを結ぶ直行便に使用されている2階建てバス。運賃のほかに140円の座席定員料金が必要です。
購入したての新車で、岩手県北バスの看板車。

2階建てバス記念乗車券
2階建てバス記念乗車券

岩手県北バスでは、2階建てバスの直行便利用に際して記念乗車券を販売しました。いわてピア会場と2階建てバスのイメージパースでデザインされたもの。

国鉄のいわてピア号

盛岡−滝沢−沼宮内間に運行された臨時列車「いわてぴあ号」。盛岡鉄道管理局では虎の子の「うみねこカラー」の車両を使用。ヘッドマークも付けています。

いわてぴあ号

撮影:厨川−滝沢(1985.8.21)

国鉄チラシ

国鉄盛岡鉄道管理局によるチラシ。いわてピア85には、国鉄も出展していました。
このチラシによると、「国鉄コーナー」では個室寝台の実物大模型や気動車の実物の運転台なども展示されていたようです。
裏面には臨時列車を含む時刻表が掲載されています。

岩手県交通の直通バス

岩手県交通

撮影:産業文化センター(1985.8.22)

岩手県交通でも、県内各地からの会員募集による直通バスを運転しました。写真は高田、大船渡から来た直通バスです。

岩手県交通観光サービスが主催した直通バスのチラシ。
遠くは陸前高田、大槌赤浜から県内各地に停車して3時間半ほどかけて会場にやってきます。北上からの便は高速道路経由です。近場では、紫波営業所、矢巾口、盛岡バスセンター発の便もあります。
左上のキャラクターは何でしょうか。

県交通チラシ
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80s岩手県のバス“その頃”