盛岡市内定期観光バスに南部あねっこ姿のバスガイド登場(1986.4.19)
南部あねっこ
どこの観光都市に行っても走っているけれど、これといった特徴のない定期観光バス。岩手観光バスがこれに決定打として放ったのが、今回の南部あねっこでした。バスガイドが南部あねっこ姿で乗務するということが、観光メディアを通じて全国に発信されます。気まぐれな観光客に「乗りたい」と思わせることに成功した瞬間でした。コースをリニューアルするとともに、バスガイドを南部あねっこ姿とすることで、注目度を高めました。
これを記念して、盛岡駅前で出発式が行われました。
出発式の様子
撮影:盛岡駅(1986.4.19)
出発式には新車が用意されました。新車の前でポーズを取る、南部あねっこ姿のガイドさん。
カメラマンの急な呼びかけに対応したので、残念ながら特徴的な帽子がない状態でした。
盛岡駅の「滝の広場」で出発式が行われました。
社長さんのご挨拶がはじまり、テレビカメラが接近します。
後ろでは運転手さんでしょうか、幟旗を持って立っています。
撮影:盛岡駅(1986.4.19)
撮影:盛岡駅(1986.4.19)
子供たちからガイドさん、運転手さんへ花束が贈呈されます。
幟旗は今度はバスの前に移動しています。
出発式も終わり、滝の広場で記念撮影。
南部あねっこの皆さんも勢ぞろいしました。
撮影:盛岡駅(1986.4.19)
盛岡市内定期観光バスの活躍
撮影:岩山展望台(1986.7.25)
岩山展望台での下車見学。バス入口では南部あねっこ姿のガイドさんがお迎えします。
この時期、定期観光バスに使用されるのはこのようなちょっと古めのバスでした。
繁忙期だったり団体客が入ると、2台連行になることも珍しくありません。 2台口の定期観光バスが小岩井農場に到着。南部あねっこも、もちろん1台に一人ずつ。
撮影:小岩井農場(1987.6.7)
撮影:盛岡駅(1986.8.31)
終点盛岡駅に到着しました。南部あねっこのガイドさんと運転手がお客様を見送ります。
定期観光バスのリーフレット
1987年度版
1988年度版
定期観光バスのリーフレットも南部あねっこのイメージ写真を用いたものへと変わります。
岩手山を背景にしたものは1987年度版、岩手観光バスのロゴも1986年度からリニューアルされています。「1998年冬季オリンピックを盛岡で」の招致シンボルマークも登場しています。
古い街並みの「ござ九」を背景にしたものは1988年度版、表紙には以前から使われていた丸いマークも復活。これはひらがなの「い」をデザインしたもののようで、旧カラーのバスで用いられていたものです。