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バスのカラーリング

#1486名前:とまります時刻:2017-01-14 15:35:53

「1970年代 奥の細道」に続く興味深い特集が始まりますね。
仙台市営バスもブルーリボンカラーのような塗り分けで緑基調であるので、花巻電鉄バスカラーによく似ていると思ったものでした。
画像は90年代初め頃の雑誌『旅』のバス旅特集に載っていたものですが、国鉄バスの隣のバスが弘南バスの塗り分けによく似ています。
側面方向幕があるものの弘南バスの路線車がこんなところまで来るとは思えませんし、このバスも弘南バスも何処かのカラーを真似たものなのでしょうか。

Re:バスのカラーリング

#1487名前:管理人時刻:2017-01-14 22:03:29

とまりますさん、こんばんは。
まだ「入門」も「1970年代奥の細道」も途中なのですが、新しいコーナーを始めてしまいました。
実は「入門」の1コンテンツのつもりで準備を始めたのですが、使う写真の半分以上が最近のバスになりそうなので、「80年代までのバス」には該当しないな、と判断するに至りました。
さて、とまりますさんの張っていただいた写真の左端のバスですが、名金線という地理的条件から考えて、富山県の加越能鉄道だと思います。
加越能鉄道は、弘南バスとそっくりの鳥が飛ぶようなデザインでした。色はグリーン系ですが。
残念ながら、加越能鉄道の写真は持ち合わせていないので、お見せできません。
その代わり、ネタバレではあるのですが、いすゞ自動車が1959年に発行した絵葉書をお見せします。いすゞBC151登場時のもので、デモ車だと思います。
デザインといい、色といい、弘南バスそっくりです。
一つ違いがあるとすると、正面のデザインです。よく見てみると、その正面のV字のデザインは、国際興業に似ているように思います。そういう目で見ると、側面の鳥のようなモチーフをもう少し簡略化すると、それこそ国際興業のデザインになります。
国際興業があの緑色のデザインを導入したのが1959年だというのは単なる偶然でしょうか。
まあ、今後「バスのカラーリング」のコーナーでは、そんな話を色々としていこうかと思っているわけです。

Re:バスのカラーリング

#1488名前:管理人時刻:2017-01-16 22:42:04

こんばんは。
加越能鉄道のバスの写っている絵葉書を入手しました。
千里浜ドライブウェイを行く遠景写真なので、左下にバスをズームした画像を貼り付けています。
見ての通り、側面のモチーフは弘南バスと同じで、色もオレンジ色です。地色はクリーム色で裾は濃緑色なので、全体のイメージはだいぶ違いますね。また、上のいすゞ絵葉書と共通するのは、正面のデザインがV字形である点です。
これを見ると、いすゞのデモ車から、弘南バスと加越能鉄道へ、似たデザインが広がって行ったということが想像できます。

Re:バスのカラーリング

#1489名前:とまります時刻:2017-01-18 20:31:20

解説ありがとうございます。謎が解けました!
いつ頃、何で見たのかすっかり忘れてしまったのですが(30年ちかく前だったように思うのですが)、北海道のバスに弘南バスカラーによく似たバスがあるのを見た記憶があります。
(阿寒バスかな思ったのですが羽(?)の向きが弘南バスと一緒だったと記憶しています)
昔のことなので記憶違いかもしれませんが、解説を読んでメーカーのデモ車を真似たカラーは、当時は結構あったのかもしれないと思っています。

それでは、新しい特集を楽しみにしています。

Re:バスのカラーリング

#1493名前:管理人時刻:2017-02-05 20:05:59

ということで、2月5日の更新で、バスのカラーリングも本編に入りました。
もっとも、最初の2ページは、説明文の長いセクションになってしまいました。
一応、カラーリングを理解する上での必要なページと思ってお付き合いください。

ところで、とまりますさんの言う弘南バスとよく似た北海道のバスですが、もし翼がなければ、東邦交通(今のくしろバス)が似ているんですよね。これもネタバレの一つにはなってしまいますが・・・。
しかし、これに翼があるとなると、今時点では思い浮かびません。
北海道は、京阪バスカラーやブルーリボンカラーなど、おなじみのカラーデザインの宝庫です。小田急バス似のてんてつバスもありましたし。

Re:バスのカラーリング

#1494名前:時刻:2017-02-07 10:25:01

面白いですね。カラーリングは、今まであまり気にしてきませんでしたが、言われてみると銀色系とか、シンプルな2色とか、様々な理由があったのですね。

塗り色と言えば、子供向けの乗り物系絵本(写真)には、大量に情報がありましたね。子供のころからマニアックな視点で見ていた我々からすれば、塗り色は興味の範囲から多少外れていましたが、大多数の子供向けに全国各地のバスを紹介していたはずです。70年代あたりの絵本を探すと面白いかもしれません。

ところで、乗合自動車には両側面に事業者名を入れなければならないという決まりにより、多くの事業者は窓下にだいたい同じ大きさの文字で会社名が入っていたと思うのですが、逆にボディメーカーもその部分にデザイン的な余裕を残したりと塗り色に関して考慮されていた時代がありました。今ではメーカーのデザイン主張が強すぎて、事業者によっては似合わないカラーリングになってしまうことがあり残念ですね・・

Re:バスのカラーリング

#1495名前:管理人時刻:2017-02-08 22:02:39

獣さん、こんばんは。
昔の絵本ですか。それはそれで面白いかも知れません。
子供は動くものが大好きですが、多分、色がついたカラフルなものも好きなんだと思います。

窓下のラインに社名を入れる方法は、本編でも書きましたが、黎明期のバスからの伝統のようです。
ちょうどその部分が、ボディの上と下の接合部でもあったため、色を塗り分けやすかったとのことです。
今でも、西東京バスはそういう社名の入れ方をしていますね。
神姫バスも塗り分けは伝統的な窓下白ラインなのですが、社名はいつの間にか後ろの下の方に移動してしまいました。
昔に比べて、バスのボディに凸凹がなくなっているので、塗り分けラインは比較的自由にできるようになりました。しかし、同時に窓面積もかなり大きくなっており、デザインできる部分が減っているのも事実です。

Re:バスのカラーリング

#1496名前:時刻:2017-02-09 08:57:30

画像をクリックで拡大
バスメーカーのカタログで、社名スペースの案内があるページを見つけたのでアップしておきます。この頃はまだ、外版を貼り合わせリベット止めしていたので、塗装や破損交換の際にやりやすいよう、分割する場所なんかも考えられていたようです。

社名が後ろ下方に移動するのはよくあるパターンですね。同じデザインでの共同運行(例:ONライナー)だったり、グループ会社でデザイン統一したり(東武観光、アルピコなど)、分社化で紛らわしくならないよう(?)デザイン統一しつつもこっそり表記していたり(東武路線、京急など)、ワンロマ車のみ一部デザイン変更(国際興業)なんかがあります。ラッピング広告車の場合は前扉の上に表記することが多いようですが。

日本人の潜在意識の中に、日本語の社名表記は格好悪いと思い込んでいる部分があると思うんですよね。社名に英語表記を追加するだけならまだマシですが、英語表記の方が大きかったり、最近は会社名ごと英語表記にしてしまう例もありますね(富士重工やエースコック等)。話はバスに戻りますが、会社名を隠す割にはデカデカと「ノンステップバス」や「低公害バス」などの表記があったりして、中途半端なデザインをするなら変えなきゃいいのに・・と思ってしまいます。

絵本の件ですが、各地方バスの写真をそれぞれ撮影して載せているものと、イラストになっているものがあります。写真だと太陽光の陰影とか彩度などがバラバラで、うまくまとめられないのでイラストにしていたのかもしれません。でも細かい部分までよく再現されていますね、子供だからと言って手抜きをするとバレてしまうのでしょう^^

Re:バスのカラーリング

#1497名前:とまります時刻:2017-02-10 20:10:45

社名表記の件は私も興味を持っていて、80年代中頃から(?)日本語表記よりもローマ字表記のほうが大きくなったように感じます。
ボディーの進化も関係があるのでしょうがローマ字表記もカラーリングの一つとなってきたのかなのと思っています。
岩手県北バスも、90年代に入って貸切車ではボディー中央に比較的大きいローマ字表記が入るようになり、 日本語表記はリヤオーバーハングに小さく表記されるようになって「県北もか・・・」と思ったものでした。 でも、それが妙に“ナウく”見えたのも事実です。

Re:バスのカラーリング

#1498名前:管理人時刻:2017-02-11 22:21:33

こんばんは。
皆さん、鋭い先読みで・・・。
ローマ字の社名や英語のブランド名などの表記がカラーデザインの一部である・・・ということに関しては、「4.よくあるモチーフ」のところで触れようと思っていたんです。
ボディ側面に大きくローマ字が書かれるようになったのは、1980年代のことで、後ろの方でラインが斜め上に上がるようなカラーデザインが導入されたのとセットで流行したのだと思います。
海外から輸入したダブルデッカーの影響でしょうか。
無造作に文字を入れたような会社もありますが、新潟交通とか濃飛バスなどのように、字体を工夫してデザインと一体化させている例もあります。
添付写真は、北海道の士別軌道です。「SHIBETSU KIDO」と書かれています。

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80s岩手県のバス“その頃”